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けじめ(グレイグ視点あり)

「トージョー殿」


振り返るとアームストロング少将いや、中佐がいた。


「何か?」


「あなたに礼を言いたくて」


「あなたの息子を助けた礼はもう聞いたが?」


俺がそういうとアームストロング中佐は少し笑い


「あなたの嘆願書のおかげでここに来れたのです。感謝せずにはいられません」


あの書状見たのか。俺が書いたこと内密にって書いたはずなんだけどな。











私は今、覚悟を持ってここに来た。自分の息子が人質に取られたとはいえ、やつらの行為を黙認してしまった。緑軍のモットー『清廉潔白』を汚す行動をしてしまったことに責任を取らねばならない。


「誰かしら?」


侯爵の部屋ノックをした。


「アームストロング少将であります」


自分の事を少将と呼ぶのはこれで最後だろうな。


「お入りなさい」


許可をもらい入室した。中には、アルスソワーズを治める領主アントワーヌ・ベネティクス侯爵がいた。


「報告します。誘拐及び人身売買の容疑でジョン・ファルターとその配下の者を捕縛しました」


「ご苦労様ですわ」


「はっ!今回、捕縛に貢献したトウジョー・カズマサ殿から書状を預かっております」


彼から預かっていた。要望書を侯爵に手渡した。それを侯爵は読み始めた。


「ふふっ」


侯爵は笑っていた。どんな内容が書かれていたか気になるところだが、盗み見するほど腐っていなかったので読まなかった。


「これを受け取りください」


読み終わったところで私は辞表を取り出し渡そうとした。現役のまま逮捕されるより元の方が外聞はいいと思い用意していた。


「・・・」


侯爵は私の辞表を受け取らずにジッとこちらを見ていた。


「あの・・・」


何も言わず、トウジョ―殿の要望書を渡してきた。見てもよいということと思い見てみると驚きの内容が書かれていた。


『私、トウジョ―・カズマサはデスマーチの援軍として黄軍及びファースト・ボス、グレイグ・アームストロング両名を指名する』そう書かれていた。


「こ、これは・・・」


一見、死地に我々を送る内容に思えるが、デスマーチに参加すること名誉となる。今回の事件に加担したボス、黙認した私、そして同じ部隊に犯罪者を出した黄軍。我らに名誉回復の機会を与えると意味だった。このような内容を自分より2回りくらい年下の青年がしてくれるとは・・・


「これは要望書というより嘆願書ですわね」


普通なら金銭を願う筈だ。なのにこのようなことを書ける彼は何者なのだろう?


「さて、これはあくまで彼の要望であり、国の裁定でないことは理解しているかしら?」


「もちろんです」


「ワズバルトからの返答がくるまで、あなたを拘束します。よろしくて?」


「もちろんです」


侯爵が手を叩くと執事のアンドレが来て、私にシールリングを着けた。


「部屋までご案内いたします」


「ああ」


私はアンドレについて行った。

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