表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレの一念、岩をも通す!?  作者: 喜世
第十一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

462/462

(01-7)

 和義襲来の朝。

 ひと足早く署に来ていた茂山は井上の説得に手こずっていた。

 署内柔道最強の男に向かって『小野雄翼に負けてくれ』と頼んだのだった。

 しかし彼がそんな八百長を受け入れるわけがない。


「ダメだ」


「そこをなんとか……」


「第一、それで雄翼は納得しているのかね?」


「してません。俺の独断です」


 つばさは未だに井上に勝ててはいない。


 男になってから署内2位にまで上り詰めたが、井上が強すぎて勝てない。その地位を甘んじて受け入れていた。


「雄翼とはしばらく手合わせしていない。

島で鈍ってないか、楽しみだ」


 茂山の説得が彼の闘争心を煽ってしまった。


「大丈夫、宮田警視正(あれ)は強くない。雄翼に行かないように、俺が仕留めるから」


 雄翼の代わりに和義を叩きのめしてくれるのはありがたいが、

誰にも敵わない男小野雄翼、を演出するための裏工作は失敗。

項垂れた。






 与晴は電車の中で茂山からのメッセージを確認した。


「……交渉決裂だそうです」


 隣のつばさにそのまま報告した。


「……当たり前だ。そんなこと交渉するのは失礼だって言ったのに」


「……先輩との勝負を楽しみにしているようです」


「……こっちも臨むところだ。今度こそ勝つ」


 下半身を鍛えた成果を見たいところだ。


「……それと、宮田警視正(あいつ)が先輩に近づかないように、自分が倒すと息巻いているようです」


 ありがたいが、自分で倒したい。


「……そこは、オレに譲って欲しいな。

茂はそれこそ交渉してくれれば良かったのに」


 女の姿で最後に会った時に彼を投げた。

この男の姿でより強い力と怨みで投げたい。


「……伝えときますね」




 与晴が連絡を終えるのを確認すると彼に打診した。


「……今日あいつを撃退したら検査で2泊3日入院したい。それに夏季休暇充てようと思うけどいい?」


「……はい」


「……与はいつ取る?」


「……では、先輩の退院後にでも」


「……わかった」


 無事に休暇を取るためにも、和義を物理的にも精神的にも叩きのめさなくては行けない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ