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異世界転移した女医ですが、帰りたいのは元の世界だけではなくなりました ~辺境の村から始まる異世界診療記~  作者: 滝内亜依
第1章 辺境の村ピーコックで、初めての医者になっちゃった。

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プロローグ いつもの夜

 スマートフォンの画面に、通知が三件重なっていた。


 〈家族グループ〉

 父:今日は寒いから、風邪ひくなよ

 母:夜勤お疲れさま。明日の朝ごはん、二人分取っておくね

 理江:お姉ちゃん今日も病院にいるの見た気がする。気のせい?


 当直が一段落した休憩室の隅で、江理はその画面を眺め、小さく笑った。

 妹の理江も、実習でまだ病院にいるはずだ。だから「気のせい?」は、たぶん気のせいではない。医大生の控室と、勤務医の当直室は、渡り廊下ひとつでつながっている。今夜もどこかですれ違っていたのかもしれない。


 〈江理〉:見てないよ、多分。朝ごはん楽しみにしてる。でも今日はもう寝るから明日でいい


 既読がつくのを見届けて、江理はスマートフォンをポケットに戻した。

 特別なことは何も起きていない夜だった。

 急患もなく、当直医としては珍しく静かな時間が続いている。


 ――今のうちに、少し眠っておこう。

 仮眠室のベッドに倒れ込みながら、江理はそんなことを考えていた。

 明日も、きっといつも通りの一日が来る。


 そして、その夜――

初めまして、今から少しずつ初のファンタジーを書き始めます。

よろしくお願いします。✨


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