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変化

 最近レベルが上がりにくくなってきた。

 理由は簡単。リリィが新人眷属達の修行を優先しているからだ。まあ原生の植物や動物のおかげでDP、CPは稼げているのだが。

 とはいえ俺一人じゃ狩りなんて出来ないしなぁ。

 ビックスパイダーと一緒に糸を操る練習をしていた。そしたら何時の間にかスキルに目覚めてた。

 操糸Lv1というスキルだ。何とも中二病心を擽るスキルだが普通の蜘蛛の糸よりちょっと丈夫な糸を扱えるから何だって話だが。


『ギィィ』


 プチンと千切れ風を舞う糸を眺めているとビックスパイダーがポン、と前足で俺の身体を優しく叩いてくる。

 ま、まあ編めば強くなるし!全く役に立たないわけじゃないし!

 ここ数日かけて作ったボールペン程の太さの糸を蛇のように操りながら誰にもしれず言い訳をする。

 まあビックスパイダーは普通にこの太さでだせるし細くしてもピアノ線みたいな硬度してるんだけどな。この前木をすっぱり斬ってた。

 最近の仕事はダンジョン領域を増やすことだな。

 最近知ったけどダンジョン領域の維持にCPを消費する場合、そこをダンジョンにし続けるのと別にかかるのは案外少ないらしい。

 例えば森や水源だったら森の木々を維持する、水を生み出し続けるなどに、砂漠だったら湿気の排除、温度の上昇などに使う。

 もともと森のここはどんなにダンジョン領域を増やしても増やした数×10しか維持費にはいらないらしい。

 超便利。

 ま、とはいえ森全体からみると結構端っこにあるみたいなのよね俺のダンジョン。

 俺としては森の奥に逃げて人の来ない毎日を過ごしたいんだが。あ、この葉っぱ美味い。


『……………』


 俺が木に登り葉っぱを食ってる間ビックスパイダーは周囲を警戒していた。時折ビックスパイダーが戦闘になった時足の遅い俺の足代わりとして連れてきたゴキの子供を何匹がサクサク食べていたが。


「あんま食うなよ~。俺が逃げるために残してくれ、じゃないとリリィに怒られるぞ」

『………………』


 俺の言葉にカチャカチャと甲殻がぶつかる音を響かせ震えるビックスパイダー。そういや此奴もリリィに修行させられてるんだったな。

 おかげで周辺のモンスターは相手にならない。

 俺完全に部下頼りだよなぁ。今度何かお詫びしないと。

 と、その時だ。マップで周囲を警戒していたのだが、侵入者を指す赤丸が此方に向かってくるのが見えた。

 名前を検索するとシルバーウルフと出た。狼か……臭いでバレたかな?狙いは俺じゃなくビックスパイダーなんだろうが。

 距離はあるし、よし……!


「ビックスパイダー!ゴキの子供達!」

『ギィィ!』

『『『キチキチ!!』』』

「逃げるぞ!───どうした!?」


 何故か全員ずっこけた。何で?





 シルバーウルフは森の中をかけていた。本来、シルバーウルフは群で行動するモンスターだ。しかしこの個体は群から追い出され、まともに狩りも出来ずに飢えていた。

 そんな時、不意に彼の耳が何か大きなモノが動く音を捕らえる。

 獲物だ!腹を空かしていた彼は音の発生源に向かって駆ける。獲物は此方に気付いたのか逃げ出すような音が聞こえ、途中から感じていた臭いが離れていくのを感じる。

 逃げ出した、つまり弱いという事だ。シルバーウルフは速度を速める。

 やがて見えてきたのは黒い巨大な虫。以前仲間と狩った事がある。うまくはないが腹の足しに───

 と、そこまで考えていたシルバーウルフの頭が吹き飛んだ。





 うまくいったか?

 ゴキの子供の内一匹の背中に乗り、木の葉の影からこっそり顔を出すと首と胴体が分かれた狼の死体があった。

 俺の編んでいた糸を仕掛けたのだが丁度首をぶった斬る位置にセットできたらしい。


「よし皆!喰っちまおう!」

『『『…………』』』


 良いの?と言うように身じろぎして食べようとしない一同。食わないの?


『ギチチチ』

「ふむふむダンジョンポイントにしなくて良いか?良いよ良いよ。たまには……皆で食おうぜ」


 ちょっと前までなら人間に噛みついたとしてもちょっと痛い程度だったろうが今はLv9。頑張れば何とか肉を千切れるようになった。

 ちなみにCPが払われないと弱体化するがそれは魔力を外部から受け取れないかららしく、本来なら大気中や生物から魔力をとるらしい。つまりダンジョンモンスターは食事が必要ないのだ。意味ないから。

 まあ嗜好品にはなるらしく、リリィも良く林檎を食ってたが。


「………う!?」






 リリィがコアルームで新米達に修行をつけてやった後、外で実践をするため、今回はハクを連れてコアルームから出る。と、慌てた様子のビックスパイダーがやってきた。


「どうしたの?」

「リリィ様、あれ!」


 リリィが首を傾げ、ハッと何かに気づいたハクが指さした方向をみる。

 そこにはゴキブリの背に転がるシュヴァハがいた。しかし様子がおかしい。ピクリとも動かず、その体が罅割れている。

 ………罅?


「マスター!?」


 慌てて、しかし刺激を与えないようにそっと持ち上げる。何時ものぷにぷにした感触ではなく、堅くカサカサしている。一体何が……。


「こ、これは……まさか……」

「知っているのですかハク?」

 

 シュヴァハの様子を見て目を見開くハクにリリィが振り向くとハクははい、と頷いた。


「はい……これは劣化した外皮を捨てる………つまり」


 ピシリと一際大きな亀裂がシュヴァハの背に入る。そこから小さな亀裂が広がっていき、段々と割れていく。


「脱皮です」

魔蟲王 DL5 Lv10 魔結晶4

HP ???/???

MP ???/???

CP 最大10628

DP 1205


スキル

《ガチャ》《ログインボーナス》《創糸Lv1》《操糸Lv1》《残機Lv1》


ステの変化は次回



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