逆転!策士策に溺れる
剣丞視点
眞琴からの救援要請により越前に向かった俺達
だがそれは鬼軍の罠であり、俺達は金ヶ崎で浅井朝倉軍に挟み撃ちにされてしまう
そんななか俺達剣丞隊プラス一葉達が殿を引き受けることとなり、ついに戦いが始まってしまった。
序盤は軍師・詩乃の活躍により俺達が優位になるが敵軍の大将・天邪鬼の卑劣な罠に俺がかかってしまい、俺達は窮地に追いやられてしまう。
そんな俺達を救ってくれたのは一葉の部下であった雫と雀、烏姉妹であった。
その一方
天邪鬼視点
天邪鬼「むきーっ!!何者かは知らないけどボクの邪魔をしやがって!!無茶苦茶ムカつくーっ!! 」
新田剣丞を逃がされたことにボクは怒りまくった。
この怒りは逃がした奴に存分に返させてもらうからな!!
するとその時だった。
剣丞「誰がお前なんかに逃げるかよ! 」
バンッ!!
ボクの前に新田剣丞が現れたのだった。
天邪鬼「新田剣丞!! 」
すると現れた奴は
ずりっ!!
剣丞「お前のような卑怯者、全然怖くなんかないんだよ!チビは帰って母さんのおっぱいでも吸ってきな! 」
ぺしぺしんっ!!
あろうことか新田剣丞は下穿きを脱いでボクにお尻を向け、尻叩きで挑発してきた。
こ…こんな挑発なんかに乗るボクじゃ…
剣丞「天邪鬼の弱虫〜♪一人じゃ何にもできない臆病者〜♪ 」
ブチンッ!!
新田剣丞の次なる挑発にボクは我慢できなかった。
天邪鬼「おのれ新田剣丞!!鬼軍五鬼の一角である天邪鬼様を怒らせるだなんて!!絶対後悔させてやるーっ!! 」
バッ!
ギャッ!?ギャシャシャッ!?
ボクは驚く鬼達をほっておいて新田剣丞目掛けて向かっていった。
あの野郎!!一族郎党皆殺しにしてやるから覚悟するがよい!!
剣丞「へんっ!こっちに来なってんだ! 」
ダッ!
だが新田剣丞は戦うどころかまるでボクを何処かへ誘導するかのように逃げるだけであった。
しかし新田剣丞に怒りまくっていたボクはそんなことを考えなかったのだった。
そして
バンッ!!
ようやく新田剣丞の足が止まったかと思うと、新田剣丞を追いかけていたボクはいつのまにか誰もいない場所に連れてこられていた。
天邪鬼「どうやら観念したようだね。覚悟しな! 」
ボクは新田剣丞が追い詰められたのだと思っていたが
剣丞「お前、馬鹿だろ 」
天邪鬼「ハァッ!? 」
何を言ってるんだ奴は?
剣丞「大将がこんな戦から離れた場所にやって来ていいのかよってんだ 」
へっ?
天邪鬼「あぁーっ!? 」
この時、ボクはようやく気づいた。
新田剣丞はボクを戦いから引き離すためにボクを挑発していたことを
天邪鬼「だ…だがそれは貴様とて同じこと!!総大将である貴様がいない戦場は今頃大混乱… 」
だが奴は
剣丞「誰が俺が総大将って言ったよ? 」
天邪鬼「なにっ!? 」
剣丞「今頃戦場が混乱しまくってるのはどっちかな 」
い…一体何が起きてるんだ!?
剣丞視点
にししっ♪作戦大成功♪
策士策に溺れるとはよく言う
まさかここまでうまくいくとは思わなかったぜ♪
すると
『ご主人様、策は大成功です。そちらはそちらで十分に暴れてください』
剣丞「了解だ小波 」
小波がくれたお守り袋を通じて小波から通信が入った。
一方その頃、戦場では
一葉「鬼共!覚悟するがよい!! 」
鞠「鞠も久し振りに暴れまくるなの! 」
グギャアァーッ!?
一葉や鞠が鬼相手に暴れまくり
雫「鬼とはいえど目は誰でも急所です! 」
詩乃「放てぇっ!! 」
烏「・・・ 」
雀「『任せておけ!』とお姉ちゃんが言っています 」
パパァンッ!!
雫と詩乃の二大軍師が鬼と戦うサポートをしてくれている。
これで残る相手は天邪鬼だけのようなもんだ。
そして
剣丞「天邪鬼、お前の相手は俺がしてやるぜ! 」
天邪鬼の相手は俺がするしかない!
さっきと違って一対一だぜ
天邪鬼「おのれ〜!!一対一ならボクに勝てると思ったのならばそれは大きな間違いだ!絶対に貴様の首を貴様の仲間に送りつけてやるからな!! 」




