蕩し御免状
作者が原作を詳しく知らないこともあり、原作と少々展開が変わっています
久遠視点
一葉を救いに京へやって来た我達
そして一人で魂合共鳴した剣丞によって鬼軍を迎撃した。
麦穂「久遠様、全軍いつでも移動可能です 」
久遠「デアルカ、負傷者が少なくて何よりだ 」
我がそう言うと
剣丞「こ…ここに負傷者がいますよ…!? 」
バァンッ!!
そこに我によって顔を腫らした剣丞が現れたが
久遠「たわけ!お前が悪いんだろうが! 」
剣丞「そんな〜!? 」
一人で魂合共鳴できるとわかっていながら我の胸を揉むとはたわけ者め!
本来ならば死罪を与えたいところだが一葉を救ったから免除してやっているようなものだ。
すると
ひよ子「久遠様、一葉様が皆に話があるから来るようにだそうです 」
久遠「デアルカ 」
ひよに呼ばれ、我と剣丞は一葉のところに向かうのであった。
剣丞視点
いててっ…!?
ったく久遠のやつ、あんなにボコらなくてもいいだろうに
しかしバレてしまった以上、もう一度胸を揉んだ娘のおっぱいを二度揉むことはできないわけか
くそっ!!バレずに数回はおっぱいを揉んだ一刀伯父さんが羨ましいぜ!!
…けどその長い間バレた分、一刀伯父さんは義姉さん達にこっぴどくボコられたわけか
となると、まだ俺の方が少しはマシなのかもな!?
俺がそんなことを思っていると
久遠「剣丞!一葉の前なのだから少しはしっかりせぬか!! 」
剣丞「は…はいっ!? 」
久遠にしっかりしていないと見抜かれてしまった。
すると
幽「公方様、皆が揃いましたようですのでそろそろ 」
一葉「そうであるな 」
スッ!
一葉はみんなの前に出ると
一葉「まずは織田と松平よ、余の窮地を救いに来てくれて感謝する 」
久遠「当然だ 」
葵「いえいえ 」
自分を助けに来てくれた久遠と葵さんに感謝する一葉であったが
一葉「そして同時に織田には謝らなければならない 」
久遠「どういうことだ? 」
一葉「実は先程、帝からこのような文が届いてな 」
スッ!
一葉は懐から文を取り出すと
一葉「『織田信長というもの、部下を使って朕を脅かし、剰え(あまつさえ)国宝である蘭奢待を奪うという悪行を行った。義輝公、将軍の権限で信長を滅ぼすがよい!』というわけなのだ 」
文の内容を話す一葉
久遠が帝を脅かしただって!?
そんな馬鹿な!?俺達はさっきまで鬼と戦っていたんだぜ!そんな暇あるかってんだ!
一葉「この帝からの命を聞かなければ我とて立場は危うくなってな、仕方がないのでここは… 」
スッ!
刀に触れる一葉
まさか久遠を!?
と思ったが
スパァンッ!!
バラバラッ!!
一葉が切ったのは帝からの文であった。
すると
一葉「我は久遠が帝を襲撃したなんて信じぬ!よって我は帝の命令を聞かぬ!これより余は将軍・足利義輝ではなく武将・足利義輝となるのだ 」
バァンッ!!
自ら将軍の座を離職する一葉
剣丞「一葉… 」
立派なやつだ。将軍の座を大事にして久遠を殺すと思っていた俺が恥ずかしいぜ
一葉「というわけですまぬが久遠、今日から余と幽、双葉をお前の軍に入れてくれぬか? 」
久遠「我は別に構わぬが 」
久遠から仲間になれるよう了解を得る一葉
一葉「そして剣丞、最後に将軍として命じる! 」
剣丞「お…おぅっ!? 」
俺に何を命じるってんだ!?
一葉「剣丞には蕩し御免状を発表させてもらう 」
剣丞「へっ? 」
何それ?
一葉「これは今後、剣丞には鬼と戦う決意をした者達を全て娶って(めとって)もらうという御免状だ。つまり… 」
スッ!
何だかよくわからないが一葉は発表すると
一葉「余も剣丞の嫁になれるというわけだ♪ 」
ギュッ!
いきなり一葉が俺に抱きついてきた!?
おぉっ!?おっぱいの感触が腕に…
一葉「余のことは一葉でよいとして、余は主様と呼ばせてもらうぞ主様♪ 」
あぁ…。そういえば理由はわからないけど美羽義姉さんも一刀伯父さんを主様って呼んでいたのを思い出すぜ
俺が一葉の接触に喜んでいると
久遠「け〜ん〜す〜け〜!! 」
剣丞「ひぃっ!? 」
久遠が激怒していた。
久遠「一葉よ!いくら元将軍だからとはいえ勝手に色々と決めるでない!! 」
一葉「何を言う。自分だけが剣丞の嫁になれぬからといって焼くでない 」
久遠「だ…誰が焼くかーっ!! 」
その後、久遠と一葉の言い争いは小一時間経過するのだった。
幽「おやおや、お二方ったら仲がよろしいことで 」
これを仲がよいと考えていいのだろうか?
ちなみに蕩し(たらし)ですが、正式な読みではなく蕩ける(とろける)で検索すると出てきます




