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ヤンデレ狼の英雄様に、無理矢理番にされました〜それでは、デスゲームを始めましょうか〜  作者: 井藤 美樹


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普段のカイナル様

ヤンデレ度★★★☆☆


 普段のカイナル様ね……


 まず、私を歩かせまいとするよね。隙あらば、抱っこしてこようとしてくる。


 屋敷内で私が何も言われずに歩いて移動出来るのは、トイレと浴室までかな。それも散々抗議して、やっと認めてもらえたの。


 私が拉致された当初は、当然のように、トイレや浴室の中にまで付いてきたからね。あまりにも当たり前のようだったから、固まって反応出来なかったよ……まぁ、その後で、顔を真っ赤にして怒ったけどね。怒られた本人は、何故怒られたのか、いまいち分かってないし、ほんと、恥ずかしさを説くのに苦労したな。


 カイナル様が屋敷の執務室で仕事している時、仕事の量にもよるけど、忙しくて学園が休みなら、歩くのはダイニングまでかな。食事を一緒に取ってから運ばれる。仕事に余裕があったら、部屋まで迎えに来て抱っこされるかな。


 私の方が早く帰って来た時は、エントランスでお出迎えして、そのまま抱っこ。私の方が遅い時は、カイナル様が出迎えてくれて抱っこ。部屋まで運んでくれて、着替えとかが終わると、また抱っこされて移動かな。


 うん、ほぼ歩いてないわね……


 因みに、庭に出る時も前もって予約が必要で、図書室のように時間制限あり。この時はいつもと違うの。抱っこのままだと花を楽しめないし、陽の下を駆け回る私を見たいっていう、よく分からないカイナル様の願望から抱っこはなし。


 あとは、暇さえあれば、膝に乗せたがる。


 ついでに、餌付けをしてくる。手作り弁当もそう。


 スリスリされて、クンクンされるのも、日常的なものになってるよね。


 こうして思い返していると、人族なら完全にアウトな事項ばかり。他の亜人族が、番とどう接しているのか知らないから比べようもないけど、アジル殿下やスノア王女殿下を見ていると、若干行き過ぎている程度みたい。獣性が強いと思われてるよね。狼獣人だからで納得されてる。亜人族から見たら、常識の許容範囲以内なのかな。多少越えていても、相手がカイナル様なら何も言えないしね。


 それから、一番大変なのが、私がカイナル様以外の人と接するのを極端に嫌う事。


 特に、匂いに敏感。


 他人の匂いが付くのを一番嫌うの。勿論、話すことも嫌うけどね。常に、神経張り巡らされてる感じ。まぁ実際、そうなんだけどね。


 なので、追及も凄い。狂気をはらんでいる時もあるよ。そういう時って、言葉数が異常に多いの。噛みもせず、淡々と数分間捲し立て続ける。それも、同じ意味のフレーズを。確実に、私の精神にダメージを与えまくるよね。同時に、デスゲームの駒も進むし。


 それから……私の居場所は、常時把握されているわね。盗撮も盗聴も、当然のようにされてる。敢えて言わないけど、隠そうともしていない。私が気付いていても続けてるよ。現在進行系でね。


 これ、人族同士なら立派なストーカー犯罪だよ。完全に捕まるやつ。今頃、カイナル様は牢屋に投獄されて、鉱山にでも送られてるはず。人族では罪でも亜人族では合法なの。


 困った事に、プレゼントも贈りたがる。記念日でもなんでもないのに。


 そんなにあっても使えないし、もったいないからそれを断れば、子犬のようにシュンとなる。もしくは、気にいらないからだと思って、更に高価な物を買おうとするわね。


 なので、私はカイナル様にお花にしてもらうよう頼んだの。束ではなく、一輪だけとお願いしたよ。それなら、お金も掛からないし、カイナル様の欲求も解消されるでしょ。それに、部屋を花で占領されたくないし。


 通して思い返してみると、カイナル様って天井知らずの公認ストーカー。言動はメンヘラとヤンデレが混合してる。お姉ちゃんの愛読書にそう書いてあったよ。ちゃんと勉強はしていたの、六年前だけどね。まさか、恋愛小説に出てくるような台詞を聞く側になるとは思わなかったよ。その小説のラストは監禁で終わってたけど、一応、ハッピーエンドものだった。凄くダブるんだけど……確実に詰んでるよね、私。かなり、へこむよ。


 でも、たまにカイナル様が、可愛いって思える時があるんだよね。耳と尻尾込みで。絆されてる?


 そう考えると、いつもより帰りが遅くなると……あ〜ヤバい。スノア王女殿下の指摘通り、放課後の一時間は、ギリギリ交渉可の時間だったのね。言動も気を付けないと、また駒を進めたくないし。


(う〜ん、どうしよう。どう切り出したらいいのかな?)


 盗聴しているから知っているはずだけど、私の口からお願いしないと絶対怒る。しても怒るはず。


(胃がキリキリしてきたよ……)


 考えても答えが出ないなら、そのまま言うしかないよね。下手に言葉を選んだら、墓穴を掘りかねない。だって、声の感じで嘘が見破られるから。私の胃もたないかも……


 

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