6.アマテと魔王と平和
毎日更新を何とかやり遂げてますが、
これからは出来るかわかりません。
(なにせ若者ry)
コメントジャンジャン下さい!!
本編どうぞー!(´◉౪◉`)
アマテは食堂のドア前に立っていた。
この先だったよな...........
ドアを2回ノックする。
すると、
「入りたまえ」
と機械で編集された様な声が聞こえてきた。
ドアをゆっくりと開け、中を確認する。
そこには、A棟の生徒達が大勢人質にされていた。
中には、カエラさんやフィーナさん。レシフェルさんとエレナさんまでもが人質になっていた。
そして目の前には...........
「貴様が私の話し相手か?」
「そうです。アマテと言います」
生徒達がザワザワとし始める。それもそうだ。学園の雑用係が魔王と話し合いするなど、無理難題の筈だ。生徒全員は死を確信した。
-ただの-雑用係なら無理だろう。
「ほぉ?我を見ても微動だにしないとはな。貴様は見た目の割にはなかなか根性がある」
「お褒めの言葉ありがとうございます」
「そこに座りたまえ」
顔も体も黒い全身に、頭には二つの角。目は全てが赤く、人では無いことが分かる。
漆黒の翼が四つ生えており、全身から漂う死のオーラはまさに魔王に相応しかった。
「我が名はサーヴァン・ジヴォーグ。魔界ディーフの第八代王なり」
「アマテと申します。この学園で雑用係を任されています」
魔王は少し驚いた表情(目が少し開いただけだが)になった。
「雑用だと?...........フッ、やはり貴様は面白いな」
「皆さんによく言われます」
と苦笑いをする。
意外と友好的だ、力でねじ伏せる方だと思ってた...........
そんなアマテの思考を読み取ったのか、
「我は必要以外の戦闘は好まない。勘違いされやすいが、我らもれっきとした一貴族なのだ。それこそ戦闘ばかりすれば貴族としての名が汚れる」
「そんな話信じられませんわ!」
突然人質のフィーナが大声で叫ぶ。
するとサーヴァンさんは
「何故そう思う?そこの女」
「魔族は人族を毛嫌いしています。それにあなた達魔族がどれほどの人を殺したと思ってますの!?それで戦闘を好まない?笑わせないで頂けますかしら!」
「ほぉ?我に仇なすとは、貴様もなかなか芯がある」
「貴方に褒められても嬉しくありませんわ!
そこの雑用係も!貴方が戦っても勝てる見込みなんて1%もありませんわ!!早く出ていきなさい!」
「フィーナ」
「なんですの!?」
「一つ質問していいか?」
少し目を細めてフィーナの目を見る。
アマテの顔には笑顔は消えていた。
今まで微笑む顔しか見たことが無いフィーナは、意外な表情に少し体を強ばらせる。
「な、なんですの...........」
「フィーナはさっき魔族は人殺しの種族って言ったよね?」
「そうですわ!!魔族は憎き人間の敵!!血も涙もない最低っ!........の......ま、...種族ですわ」
フィーナが最低と言った瞬間に、サーヴァンはフィーナに睨みつけた。
睨まれたフィーナはガクガクと体が震えている。
そこで僕は言う
「じゃあさ、人族は魔族を殺していないのかな?」
「えっ?」
フィーナは驚いた顔をする。
「確かに歴史上では魔族が先に侵略をしようとしたとなってる。けどさ、それから人族が魔界に報復として魔族を大虐殺したよね?」
「そ、それがどうしたんですの?」
僕の言いたいことが分かって無いのか、フィーナは少し首を傾げる。
「じゃあさ、人が人を殺したら、君なら人族を大虐殺する?」
「!」
そう、例え負の歴史があるとはいえ、族の問題だけで傷つける理由にはならない。魔族でも、家族と暮らし、平和を望んでいる者もいるかもしれない。
それが同じ魔族だからと言って、殺すなんてことはあってはならない。
「魔族だからって理由で関係ない人を傷つける事は僕は違うと思うよ?ただ過去を見ているだけじゃこれから先も何も変わらない。誰かが1歩踏み出さないと変わることは出来ない。安心して、絶対に人族を傷つける様な事はさせないから」
と、いつもの微笑む顔に戻るアマテ。
その言葉にサーヴァンは、
「貴様が話し相手で誠に良かった。その目先にとらわれない思考能力、そして判断能力。実に素晴らしい」
「ありがとうございます。では、早速話し合いを始めましょうか」
「そうだな」
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フィーナは理解出来なかった。
(魔族だから殺すのでしょう!!なのに、なんであの雑用係は............、族だけで殺すな?理解出来ませんわ!!)
いや、正しくは理解したくなかった。
父親が魔族に殺されたフィーナにとっては、魔族は殺すべき敵だった。
(絶対に、あの魔王を殺して見せますわ...........)
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エレナとレシフェルは2人でコソコソと話していた。
(ざっちゃん大丈夫かな...........?)
(分からないが、今の所は好印象だ。しばらくは大丈夫だろう...........)
(でもざっちゃんって何者なの?)
(は?何言ってんだよエレナ)
(だってさ、私達でも見てるだけで今も体が震えてるのに、魔王の目の前で話してるざっちゃんって...........)
(確かに、根性があるだけって、あそこまでは出来ないよな...........)
エレナとレシフェルは少し困惑した目でアマテを見ていた。
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カエラは確信した。
この方がこの世界を変えると。
(この方ならきっとこの世界を平和に導いてくれます!)
しかし、カエラは不安にもなっていた。
この魔王と話す人族。
自分たちとはかけ離れた存在である。故にこの世界を滅ぼす可能性でもあった。
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「ふむふむ...........人間と魔族の友好関係か...........。面白いな」
「理解に苦しむかとは思いますが、私からも皆さんに理解して頂く様、最善を尽くします」
「うむ、我も部下達に話をしておこう」
「ありがとうございます」
20分程話しただろうか、僕は人族と魔族の友好を提案した。
もちろんそれは困難極まりない事だが、もしそれが成功したら、お互いにとても有益な事だろう。
サーヴァンさんもこの提案には好意的で、積極的に提案をしてくる。話がしやすくて助かった。
「うむ、細かい事はまたこちらに来た時に話し合おう。我も案をいくつか出す事にする」
「分かりました。僕からもお互いに助かる案を出します」
「うむ..........今回の件、とても良かった。またこちらに来るとしよう」
「はい」
そう言って第1回魔王と雑用係の話し合いが終わった。
するといきなりサーヴァンさんが頭を下げる。
その姿に生徒達が驚愕の色を浮かべる。
「少々強引ながらも、人質を取ったことは謝ろう。それなりの見返りは貴殿にやろう。何か願いはあるか?」
「そうですね...........なら、次回からは人質を取らずにお願いします」
そう言うと、サーヴァンさんは少し驚き、そして大声で笑った。
「ハハハハハハ!やはり貴様は面白い!!今度はしっかりと正門から入ることにする。それでは我は戻るとする」
「はい。では」
そう言ってサーヴァンさんは、光る紫の魔方陣の中に入り、姿を消した。
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「何ぃぃぃぃ!?!?魔族との友好だとぉぉぉぉぉ!?!?」
「お、落ち着いて下さい学園長...........」
身を乗り出してこちらの言葉に驚く学園長。
それもそうだ、魔族との友好条約なぞ、前代未聞だ。
サーヴァンさんがまた学園に来る事を伝えると、明らかに嫌そうな顔をする学園長。アマテは
「サーヴァンさんも好意的でしたし、そこまで警戒はしなくてもいいかと」
「お、お前がそこまで言うなら...........しかし、一応警戒はしておく。」
「分かりました」
学園長からも、了承を得た。
あれからは人質は解放され、王家に魔王直々の謝罪文が送られてきたらしい。もちろん王家全員はとても驚いていた。
(魔王からの謝罪は流石に驚くよね...........)
実はあの後王家から王家の一員として働かないか、と誘われた。もちろん丁重に断った。なにせ今の仕事が自分にとって一番合っており、なにより楽しいのだ。
それを聞いた学園長やカエラやフィーナ達は、口を大きく開け呆然としていた。
(あの顔結構面白かったな...........)
あの顔を思い出し、フフフ、と笑うアマテ。
あれから何回か魔王ことサーヴァンさん学園に来るようになり、その度話し合いをした。周りの騎士達は魔王と話す僕(平民)に驚きを隠せなかった。
そして5度の話し合いにより、魔族と人族の平和協定が結ばれた。
魔族と人族の平和協定
・魔族と人族はお互いに傷つけてはならない。
それに反した場合、お互いが了承した罰をあたえる。
・魔界と人界への出入りを許可する。
・互いの世界での商売を許可する。
etc...........
僕はこの条約を王家に伝える。
王家はそれを許可し、人々に伝えた。
人々の反発はもちろんあったが、多くは魔族との良好関係に賛成していた。
そして、魔族と人族の平和が約束された...........。
学園の屋上にサーヴァンさんと2人っきりの時。
「なぁ、アマテよ」
「どうしました?サーヴァンさん」
「貴様は何者なのだ?」
「?」
「貴様のその世界を変える力は我をも凌駕する。...........いや、神をも凌駕するだろう。その者がただの平民や雑用係となれば、それこそ天変地異だろう。貴様は一体...........」
「ただの平民ですよ」
「.....................」
サーヴァンさんが黙る。
「フッ...........そうか。[ただの]平民か...........」
「ええ」
「そうか......................アマテよ我の館に来ないか?」
突然の招待にすこし驚く。
サーヴァンさんの家に?
「サーヴァンさんの館ですか?」
「そうだ、貴様にこれまでの礼がしたい。そこで我の館に招待し、貴様をもてなしたい。それとも魔王からの招待は嫌か?」
「そんな、嫌だなんて。もちろん行きますよ」
「そうか、それは良かった。では部下達に宴の準備をさせておこう」
サーヴァンさんの館かぁ.....................楽しみだな。
僕はサーヴァンさんの館に行くことになった。
うん?宴?
魔王とアマテの飲み会
あれ?魔族←と対話?あれ?平和フラグ?
山田「なんかさ、戦闘シーンやらなくない?」
アマテは平和を愛するのだよ...........
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