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出会いは突然に

3人は大学近くの焼肉屋で思いもよらぬ人物との出会う。

その出会いが今後の3人の運命に大きく関わってくるのだが、果たして、、、。

 (かける)大地(だいち)翔子(しょうこ)の3人は焼肉屋で他愛のないおしゃべりを続けていた。そこで翔は再び大地の彼女の話を始める。

『大地さぁ、やっぱり一度あさみちゃんに連絡とって見たら?』翔は飲んでいるジョッキで大地を煽る様に一瞬突き出しそのまま口へ運ぶ。

『翔もしつこいなぁ。さっき終わった話じゃんそれ。』と網の上のカルビをタレの入った小皿に移しながら言う。

『だって、いつもこの3人で居て、なんて言ったらいいかちょっとうまく言えないけど、、、、。申し訳ないというかなんというか、、、。』と持って居たジョッキをテーブルの上において、自分の顔の前で手を合わせて話始めた。

『申し訳ない? 別に俺はなんとも思ってないし、、、。3人でいて楽しいと思うよ。それで十分じゃない? そんな風に思うなんて全然筋違いだよ。』と大地も網の上の肉を撮り終え、トングを皿の上に置き手を止めて話す。

『それに、、、あさみのことも実はその友達のことを疑いすぎてしつこく問いただしてしまって、それをあさみが嫌がってこれ以上言ったらストーカーと変わらないって言われてしまって、、、。』と視線をテーブルの一点を見る様にうつむき話し続ける。

『ストーカーって、そんな簡単に言われちゃうんだぁって、なんかちょっとショックだったんだよね。俺そんな大したことしてないのに、、、ストーカーって言う前にもっと言わなくちゃいけない事があたんじゃないかなって。俺が感じていたことなんてどうでも良かったみたいに、面倒臭くなってきたから簡単にストーカーって言葉で片付けようとしたいだけだよね。なんかそう思うと急に冷めちゃったっていうか、、、。』

大地は変わらずテーブルの一点を見つめたまま固まっている。翔も翔子もかける言葉が見つからずに喋れずにいた。するとその沈黙に耐えきれずに翔子が店員を『すみませーん』と呼ぶと今度は若い男の店員が来た。

『はい、なんでしょうか』

『あのぉ、烏龍茶以外で他にソフトドリンクって何がありますか?』

『えーと、オレンジジュースとコーラ、ジンジャーエール、緑茶、あと水ですね。』

『じゃぁ、ジンジャーエール下さい。』

『お1つでよろしいですか?他にご注文は?』

『大丈夫です。」

『ありがとうございます。空いたお皿とグラスをお下げしますね。』と手慣れた手付きでお皿を片付けテーブルを離れた。

すると今度は翔があくびをすると,

翔があくびをし終わるまえに大地があくびをしたのを翔子がみて。

『あ〜!またあくびが移った!』と無邪気な笑顔を見せながら声を出して笑った。

『今俺、翔を見てなかったけどあくびが出た。』

『じゃぁ視覚的にって理由は無いのかな?』と翔が言うと。

『まぁ、本当の偶然って言うだけかもしれないけどな。』と先程のちょっと暗い表情からいつもの大地の顔に戻って言った。

『そう言えば、翔子ちゃん前にデジャブ的な話をしていたじゃない?それって結構良くあるの?』となんの脈絡もなく大地が翔子に尋ねると、不意を突かれたようにキョトンとした顔で大地の顔を見つめたまま固まっている。

『なんだよ大地、唐突にそんなこと言いだして。翔子もびっくりしてるじゃないか。』

『あっ、ごめんごめん。なんか急に思い出しちゃって、、、。なにも考えずにそのまま口から出てきた。』言った自分でも驚いたと言った様子で大地も弁解する。

『ほら、この前の流星観測の時も尖った赤い屋根の家の話をしただろう?ほら生川(いくかわ)公園に行く途中にあるチャペルにも似た建物のことだよ。』と大地が何も載っていない網の焦げ付きをトングで擦り落としながら言った。

『うん、そんな頻繁ではないけど、時々「あれ?以前に見たことある」ってことがあるかなぁ。でもよく分からない、どこかで見た映像と似ているからと言われればそうかもって思うし、、。』とデジャブの話をしていると隣の席で家族と来ていた初老の男性が突然声をかけて来た。

『あのぁ、お話中すみません。さっき生川公園へ行く途中の尖った赤い家の話をしていたのが聞こえたけど。その家がどうかしましたか?』年は60歳前後だろうか、白髪混じりの髪を七三に分けた黒縁メガネをかけた男性だった。

突然話しかけられて何を言い出すのだろうと探る様に大地が答える。

『はぁ、以前にあの家の前を通るときに彼女が一度も通ったことがなかったのに、見覚えがあるっていうので、デジャブかなぁって話をしてましたが、、、、、。それが何か。』とふと、その顔がどこかで見た顔だと気付くが、何処で見たかを思い出せずにその男性がの顔を改めて観察する様にみる。

『その家、実は私の家なんですよ。なんでちょっと気になって。』とその男性は3人の顔を交互に見渡す。

『そ、そうなんですか? まさかこんなところで家の主人(あるじ)と出会うなんて』と驚いた様子で翔が言うと、間髪入れずに大地が突然大きな声で叫んだ。

『あっ! 時任(ときとう) 教授 ですよね。』あまりにも声が大きかったので、店中の注目を浴びちょっと恥ずかしそうに声を少しひそめて話を続ける。

『失礼しました。去年ノーベル物理学賞を受賞された時任教授ですよね。うわぁ、こんなところでお会いできるなんてものすごく光栄です。なぜ、こんなところにおられるんですか?』と3人は改まって少し小さくなったような姿勢でその教授の返事を待つ。

『はい、よく分かりましたね。実は、明光大学の物理学科の稲葉教授とは私が大学生だったころからの友達でね。ちょっと今日は彼のところに遊びに来ていました。』と時任教授も自分のことを知っていてくれたことをちょっと恥ずかしくおもいながら頭を掻きながら言う。すると、翔もそれに気づいた様子で

『時任教授ってあの素粒子の研究で有名な時任教授ですよね? うわぁ、握手させてもらっても良いですか?』と改めてさらに小さくなりながら恐る恐る手を出して握手をしてもらう翔だった。


思いもよらぬ人物との出会い。

ここからまた新たな展開へと発展して行くのだった。

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