第42話
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「とうとう目覚めてしまったか、レヴィ......いや、レヴァイアよ」
男、深淵王 ゼノンは人間界を映した鏡を見て呟く。
人間と戯れるレヴィを見て、静かに、しかし心なしか怒りの感情がこもったため息をつく。
「レヴィ、お前は魔王でなければならないのだ。......絶対に。そのために創世神を辞めるよう仕向けたというのに......」
――ゼノンはかつての創世神 レヴァイアを知っていた。
なにせ、ゼノンが初めて愛を知った相手であるのだから。
「一番近しい存在になれたと思ったのに......!! 何故、思う通りにいかない?!」
人間と魔族が争うように仕向けたのは――ゼノンの仕業であった。
それもこれも、レヴァイアが自分と同じ"魔の者"になるよう仕向けるため。
心優しいレヴァイアのことだから、きっと争いが起きれば絶望し、魔の世界へと落ちてくる。
そう信じてしたからだ。
「こんなことなら、もっと早く手に入れるべきであった......!!」
ゼノンは持っていたグラスを思い切り鏡にたたきつけた。
割れたグラスは暗い部屋でも分かるくらいにキラキラと輝いている。
それに腹が立ち、ゼノンは破片を焼き払ったのであった。
「――待っていろレヴィ......。そうしていられるのも今のうちだ。必ずお前を手に入れてみせる」
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「......暑苦しい」
「だ、そうだよ? セラフィン。早く離れたらどうだい?」
「いえ、言われたのはエリオス様でしょう?わたくしではありません」
......困った。
この二人、離れる気などさらさらないぞ。
私が途方に暮れていた時、ノックの音がした。
「入れ」
「お邪魔するわよ、レヴィちゃん♡」
「レヴィ!!だいじょうぶ?!」
「ローズ。それにルナリア王女」
次いで入って来たのはルナリアの双子騎士の片割れ。
こんなに大勢集まるとは......
「レヴィちゃんが倒れたって聞いたからお見舞いに来たのよ?」
「む。それはすまない」
「謝らないで頂戴な♡こうして目が覚めたのを見て安心したわ♡ね、ルナリア様」
「よかったぁ!! レヴィがおきてよかったわぁ!!」
ルナリアは途端に泣き出してしまった。
......幼い子供が泣くのはどうも困ってしまう。
「ルナリア王女。心配をかけてすまない。どうか泣き止んではくれないだろうか」
「レヴィ、もうしんぱいかけないって、やくそく!」
「......わかりました」
心優しい幼きレディにここまで言われれば従うしかないであろう。
......そんな恨めしそうな顔をするな。大人気ない。
「それにしても......レヴィちゃん、その"目"」
「"目"?」
「赤と金が混ざったような......輝かしい綺麗な瞳になっているわよ?」
どうやら創世神の影響が瞳に出たらしい。
まさかこんなことになるとは。
......こんなに近くにいたはずの二人は気がついていなかったようだが。
あぁ、今気づきましたと言わんばかりに落ち込み始めている......
そんなに私に求婚するのに必死だったのか......?
そう思いながら、私は疲れたので一眠りしようとベッドへと戻った。




