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異世界バーサーカーガール ~JKヒロインの異世界暴拳譚~  作者: 黒銘菓
道具の街で次のクエストが解放されました。

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冒険者一日目 夕刻にて

「さて、もう時間も遅いし、帰ろっか?」

夕焼けが街を茜色に染め上げる。

工房から出た後、買い忘れていた傷薬やその他消耗品を買っている内に今日が終わろうとしていた。

私は薬の類は要らないし、テミスちゃんもケガする事が今まで以上に無くなった訳だけど、一応何かの為に買っておいた。

午前も中々色々有ったけど、午後はそれ以上に色々在った。

道具街で一触即発に成りかけ、そこらの武器を叩き壊して、テミスちゃんの防具を決める為のファッションショー、更に伝説の鍛冶職人登場でテミスちゃんの防具を貰っちゃって、道具街の鍛冶職人さん達からは職人さんが力に成ってくれるという鈴まで貰った。

冒険者の初日は劇的そのもの。でも、楽しかったなぁ。

「帰って御飯?」

「そうね。今日も美味しい御飯を用意してくれるって言ってるし、楽しみにしておきましょ。」

テミスちゃんはポンチョを気に入ったらしく、今もそれを着ていた。

夕焼けに照らされ、それは炎の様に真っ赤に輝いていた。

街はもう大半が店仕舞い。沢山の人の波は引き、夜の準備を始めていた。

残っているのは幾つかの露店商だけだった。

「買い忘れは無いわよね?」

「うん。大丈夫…。」

忘れ物は無しと。

結構買ったけど、それでも未だ稼いだ分の半分は残っていた。

「残ったコレは取り敢えず後に回しましょう。

テミスちゃんに何か必要なものが有るかもしれないし。」

そんな事を呟いた私の横で。

「……………お姉ちゃん、私はお金持ちでも無いし、お姉ちゃんにお礼も出来ないよ?」

思いつめて不安そうな表情でテミスちゃんが言った。

「?

あー成程!別に気にしなくて良いよ。

私一人だったらスライム退治はあんなに捗らなかったし、道具街で職人さん達と仲良くなったり、ましてデリードさんに出会う事も出来なかったんだから!

テミスちゃんのお陰で私はとっても良い事が起きたんだから。御礼なんて必要無いわ。」

私の事だから、一人だったら『バールとセーラー服(コレ)だけ有れば十分ッ!』とでも言ってここに足を運ぶ事さえ無かった。

正直言って、バール壊しとか、ファッションショーとか、お祭り騒ぎで凄い楽しかった!

控えめに最高!

「何度も言うけど、私は私がしたい事をしているだけなの。

御礼は有り難うの言葉一つで十分。」

「そう……………。解った。ゴメンね。お姉ちゃん。」

テミスちゃんの顔は少し明るくなったけど、『晴れやか』という表現には程遠かった。

「さぁて!余ったお金をちょっと使って、セリアちゃんに何か買って帰りましょうか?」

雰囲気を変えるためにそんな事を言って私はそこらの露店商でお土産を探し始めた。

幾つも有る露店商。その中の一つ。布が掛けられた木製のテーブルの上に幾つもの商品が並んでいた。

装飾品にお菓子、見た事無い乾燥植物や武器の類まで売っていた。

「セリアちゃんには何が良いかしら?」

「うん……。」

沈黙して考え込むテミスちゃん。

「何かお探しか?」

露店商の人が声を掛けて来た。


嘘みたいだろ?

未だ一日目なんだぜ?この文量で。



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