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奴隷商館での後出し通知に懲りた俺は、不安に思ったことを先に聞いてみる。


丸々貰えると皮算用して、あとで50%課税ですとか言われたらショックが大きい。


「常時討伐依頼については、この街の治安維持のために領主様がお出しになられたもので、非課税です。

 素材の買取につきましては、買い取った物をギルドが市場に出す際に課税されますので、冒険者サイドへの課税は有りません。

 その他の個別の依頼については、様々ですので受注の際に窓口でお話があるかと思います。」


丁寧にありがとう。


ってか、こんだけ詳しけりゃ受付嬢いらなくね?


あぁ・・・見た目か・・・


受付に居ても見目麗しい受付嬢に殺到してオークさん(仮)のとこには来ないよなぁ。


そんなことを考えていると、「チリンチリン」と鈴の音が聞こえる。


「ギルドカードの準備ができたようです。

 買い取りでよろしければ引換証をお渡ししますので担当受付嬢にお出しください。」


鈴は受付からの処理終了の合図だった様だ。


「では、買い取りでお願いします。」


そういうと、羊皮紙の様な物にさらさらと何か書き込み、スタンプのようなものを押すと渡してくる。


「こちらが引換証になります。

 またのご利用をよろしくお願いいたします。」


そう言って頭を下げるオークさん(仮)。


まさか日本人のどっかの店員が転移してきたわけじゃないよね?


なんか今までのこの世界の人達とあまりにも違い過ぎる気がするの。


「はい。よろしく・・・」


やや圧倒されながら引換証を受け取り、受付に戻る。


さっき相手をしてくれた受付嬢さんのところには、一人冒険者らしき人がいて話をしていたので、時間つぶしに依頼掲示板を見てることにする。


日本の学校にある下にタイヤの付いた黒板みたいなものがいくつか壁際に置かれている。


左から「依頼板」C級、D級・・・G級、常時、と並んでいて、それらから少し離れたところに、「伝言板」「告知板」というものがあった。


「伝言板」には、


『明けの明星(D級パーティ):パーティメンバー募集。魔法使い急募。委細面談。』

『ジョン・ベンソン(D級剣士):参加パーティ募集。30歳男陸人族。弓もできるよ。』

『夜の狩人(C級パーティ):クラン結成しよう。3パーティ15名程募集。C、D級求ム』

  エトセトラ


依頼以外の求人情報か。


まあこういう情報があるのも助かるよな。


でないと、ソロの人はあちこち手当たり次第に「参加させて?あんたらの級は?」とかナンパじみたことしないといけなくなる。


クランってのは数パーティが集まった軍団みたいな感じだったか。


「告知板」には、


  『懲罰:トップワン(D級パーティ)、グス(D)、ゲド(E)、ミゴ(E)

      婦女暴行未遂で30日の受注禁止措置』

  『ツノツナ入荷しました。商人ギルド』

  『クラーケン100年ぶりに討伐される。討伐者(黒髪の少年)は行方をくらます。』

  『急募:壁外のゴブリンの巣討伐。詳細はE級依頼板参照。春の20日実施。』

  エトセトラ


新聞?広告?


なんか心当たりがありすぎて逃げたくなるなぁ。


「依頼板」も見てみることにする。


もう夜のためか貼ってある数は少ない。


あまり上の級を見ても絡まれるテンプレとしか思えないので、常時とG、F、Eくらいを辺りを警戒しながら見てよう。


「常時討伐依頼」


  『コボルト:1匹3千ゴル、F級以上推奨、群れるので注意』

  『ゴブリン:1匹4千ゴル、E級以上推奨、群れが大きいことがあるので注意』

  『オーク:1匹5千ゴル、E級以上推奨、群れ、上位・変異種には要注意』

  『スライム:1匹3千ゴル、魔芯玉は高価買取します。』

  『モノコーンラビット:1匹3千ゴル』

  『多足狼:1匹3千ゴル、E級以上推奨、群れるので注意』

  『ウォーキングマンイーター:1株3千ゴル、根を焼却すること』

  エトセトラ


聞いたことないやつもいるけどまあ、常時討伐依頼はあまり高位な級を対象としてないんだろう。


というか、B級が常時討伐依頼にあったらこの付近危険すぎるだろ。


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