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赤ずきんを被って森へ入ったら、銀狼が助けてくれました(継母と双子の妹にはもう懲り懲り)  作者: 風野うた
第二章 ブリシア公爵家のアリアドネ

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74 フラッシュバック 5

楽しい物語になるよう心がけています。

どうぞ最後までお付き合いください!!


「先ほどより顔色が・・・」


 頬に少し赤みが差してきた。いつの間にか険しい表情も緩み、呼吸も穏やかになっている。


 跪いていたライナスは一度立ち上がって、アリアドネの隣に腰掛けた。ベッドは二人で眠ってもあり余るくらい広く、四隅にはダブルツイストの柱が付いた重厚な造り。天蓋からは豪華なベルベットのカーテンが垂れ下がっている。


 彼は指先でアリアドネの金色の髪を一房持ち上げた。しかし、滑らかな髪はすぐにサラサラサラと零れ落ちていく。


「綺麗だ。私の銀髪がとは全く違う。アリアの金髪は光で出来ているみたいだ」


――――ライナスはついつい何度もアリアドネの髪を持ち上げて、キラキラと輝きながら指をすり抜けていく様を眺めてしまう。


「そういえば、前にアリアが気を失った時にもメリルを怒らせたな」


 メリルはライナスが森から連れ帰ったアリアドネを自身のベットに寝かせていたため、苦言を呈した。


「あの時はアリアを別の部屋に連れ去られたが、今回は自分の意思を貫いた」


 ライナスは彼女の頬にそっと手を添える。


「――――だから、ずっと君のそばにいる」


 彼はアリアドネの額にそっとくちびるを寄せた。すると・・・。


「ん、んん」


 アリアドネの口から微かな声が。


「アリア?」


 ライナスは彼女の顔を覗き込む。――――と、同時にアリアドネもパチッと目を開いたため、二人はジーッと見つめ合うことに・・・。


「ライナス、殿下?――――私は、一体・・・」


 起き抜けで理解が追い付かず、戸惑いを隠せないアリアドネ。ライナスは彼女に状況を説明した。


「――――ご迷惑をお掛けしてすみません」


「謝らなくていい。医師も過労が原因だろうと言っていた。ゆっくりと休んだらいい」


「ありがとうございます。それで・・・、ライナス殿下は何故ここに?」


「君の婚約者だからだ」


「!!!!」


 アリアドネはカッと顔が熱くなって、ブランケットを頭の上まで引き上げる。


「ライナス殿下、私は仮初の婚約者なのではないのですか、本当の婚約者みたいな扱いは止めて下さい。取り返しがつかなくなりますよ!」


 ブランケットの中から可愛らしい声で反論され、ライナスは顔を緩めてしまう。


「アリアが本当の婚約者になってくれたら、最高に幸せだな・・・」


「えっ」


「私は最初から君のことが好きだと言っている。作戦の話も命令も手段の一つに過ぎない」


 ライナスはアリアドネが被っているブランケットをグイッと引っ張った。


「あーっ!!!!」

最後まで読んで下さりありがとうございます。

面白いと思ったら評価、感想のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


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