30 どういう意味!? 中
楽しい物語になるよう心がけています。
どうぞ最後までお付き合いください!!
局長の表情は暗かった・・・。
一方、手に縄を掛けられたジャスパー・カナディは自信に満ち溢れた顔でこちらを見ている。
「殿下、お待たせいたしました。彼がジャスパー・カナディです。本人に確認したところ、殿下の大切なお客様を自己判断で牢へ入れたと認めました・・・」
局長はハァ~と小さなため息を吐き、話を続ける。
「―――この度の事件は私の監督不行き届き及び指導不足です。殿下、大変、申し訳ございませんでした」
お詫びと共に局長は深々と頭を下げた。
しかし、当の本人ことジャスパー・カナディは他人事のように笑みを浮かべている。全く反省している様子はみられない。
ライナスは直接尋問してみることにした。
「ジャスパー・カナディへ問う。なぜ、勝手なことをした?」
「殿下、あの女はダメです!」
「!?」
彼の発した暴言で、場の空気が凍り付く。
「お前! 殿下に何ということを!! 申し訳ございません」
局長はジャスパー・カナディの前に立ち、ライナスへ謝った。
「いや、待て、もう少し・・・、彼の話を聞いてみよう」
不敬な発言なのは間違いないが、ライナスは彼がアリアのことをダメといった理由を知りたかったのである。
「あ、はい・・・」
局長は動揺していた。続きを聞きたいといわれるとは思ってなかったからだ。
ライナスは再び、ジャスパー・カナディへ問う。
「ジャスパー・カナディ、私の客人に無礼を働いた理由を説明してくれ」
「申し上げます! あの女なんかに殿下は勿体ないです。殿下は高潔・孤高の素晴らしいお方です!! 女は必要ありません!! 私はそんな殿下をお慕いしております!!」
「――――え?」
(こいつは何を言っているんだ?――――俺の聞き間違いか?)
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