13 クロ―シェ伯爵家の双子 2
楽しい物語になるよう心がけています。
どうぞ最後までお付き合いください!!
――――調子に乗って、ピーチク、パーチクと自分たちの自慢話を披露する双子。それをバーゼル公爵は根気よく聞き続ける。
正直、ライナスはかなり早い段階で城へ帰りたいと思い始めたのだが、付き人設定なのでそうはいかない。
――――そして、最後にバーゼル公爵は「では、クロ―シェ伯爵と今後のことを話し合いますね」と言って、彼女たちを上手く部屋から追い出した。
「あの子たちは社交界でも中々の評判でね・・・」
バーゼル公爵は含みのある言い方をする。
「私は彼女たちのことを知らない」
「そうでしょうね。あの子たちはイケナイ物を使って享楽に耽っているのですよ。そういう者同士の金銭トラブルは、貴方のところには伝わらないでしょうね」
ライナスは目を見開く。帝国では違法薬物の使用を禁止している。だから、それが絡んだ話は皇宮には伝わらないとこの男は言っているのだ。
――――盲点だった。
「公爵はあの二人を捕まえるつもりで、ここに?」
「う~ん、捕まえたとしても被害者に払うお金がこの家にありますかね~。今回、騒ぎを起こしたのは国の見舞金目当てでしょうから。殿下、この家はもう取り潰した方が良いかも知れないですよ。領地を取り上げて、被害者の救済に当てましょう」
「――――そこまで酷いのか?」
「ええ、夜会の度に被害者が出ています。その上、薬物中毒になったご令息もいるので・・・。今回の騒ぎはこちらにとっても、大変都合が良かったのです。それに保護しないといけない娘は逃げたようですし」
「大金を持ち出したという女か?」
ライナスの質問を受け、バーゼル公爵は少し考えるような素振りをしてから、口を開く。
「――――私の得ている情報によると、女は籠をひとつしか持ち出していないようですよ」
彼の言葉を聞いて、ライナスは心臓を銀の弾で打ち抜かれたような痛みを感じる。
「恐らく金品を持ち出したというのは嘘でしょう。使用人たちに聞き込みをしてみればすぐに分かるこ・・・」
バーゼル公爵が話を続けようとしてもライナスは、思いつめたような表情で塞ぎ込んでいる・・・。
「ここからが重要な話なのですけどね~、殿下」
彼はライナスの肩をポンポンと叩いた。
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