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赤ずきんを被って森へ入ったら、銀狼が助けてくれました(継母と双子の妹にはもう懲り懲り)  作者: 風野うた
第二章 ブリシア公爵家のアリアドネ

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106 二度目の朝 1

楽しい物語になるよう心がけています。

どうぞ最後までお付き合いください!!


「戻って来たのね……」


 アリアドネは暗闇の中で上半身を起こした。


 サイドテーブルのランプを灯し、ライナスから預かった手紙を探す。


「あ!」


 枕の下から、少しだけ封筒の端が出ていた。


「あった~」


(良かった……。これが無かったら説明が難しくなってしまうもの)


 移動中に無くしてしまわないよう、ナイトドレスの胸元に手紙を差し込む。チェストの上の時計を確認すると、午前三時十五分だった。


(まだ何も起こっていない時間ね。急いでライナス殿下の所へ向おう……)


 アリアドネはガウンを一枚羽織る。そして、廊下へ。


―――夜と朝の狭間の時間。

 

 普段は賑やかな皇宮が一番静かになる時間帯。


 アリアドネは自分の出す足音が何となく気になる。


 フラットシューズを履いているため、カツカツと響くことはないが、どうしても、忍び足になってしまう。


(こんな姿、誰にも見せれない……)


 幸いなことにライナスの部屋はアリアドネの部屋からそう遠くない。抜き足差し足で歩いても、一分、二分で到着する。


 廊下の突き当りでライナスの部屋の方へ曲がると騎士団長兼ライナスの側近、ケヴィン・ハーネスが立っていた。


 今夜は彼がライナスの部屋の護衛をしているのだろう。


「ハーネス卿?」


「アリアドネ様、こんな時間にどうされました?」


 ハーネスは言葉を発した後、ハッとする。


「申し訳ございません。野暮なことをお聞きしてしまいました。どうぞ、お入りください」


(ゴール様がハーネス卿の記憶に少し細工をしたと言っていたけど……。この共寝に来られたのですよね~という感じ……。物凄く恥ずかしいのだけど!!)


「―――はい、ありがとうございます」


 アリアドネは羞恥心が爆発しそうだったが、必死に堪えた。


 ドアを開いてもらい、部屋へ入る。


―――ガチャ。


 ケヴィンはご丁寧に鍵までかけた。


(!! ハーネス卿~! 変な気遣いは止めて~)


 アリアドネは頭を抱えて首をブルブルと左右に振る。


(恥ずかしい~~~~!! 絶対に寝込みを襲いに来たと思われているわ……。でも……。ダメダメ、ここからが本番よ。しっかりと打ち合わせ通りにしないといけないのだから)


 気持ちを強引に切り替えて、アリアドネは顔を上げた。


 改めて、部屋の中を見渡す。ライナスの私室はアリアドネの私室と同じ間取りだ。ただ、広さは全く違う。


 彼の部屋の方が何倍も広い。


(寝室へ行くのはあのドアのはず……)


 アリアドネがライナスの寝室に行くのは森で倒れて保護されたとき以来である。


 しかしながら、アリアドネはそれを知らない。


 アリアドネを直接、私室に連れ込んだライナスはメリルに厳しく注意された。そして、目を覚ます前にアリアドネは客間へ運ばれたのである。


 そのため、アリアドネが自らライナスの寝室へ入るのは今回が初めてだ。


 アリアドネは緊張しながら、寝室のドアノブをつかんでゆっくりと押す。


 大きなベッドが部屋の中心にある。天蓋のカーテンは開きっぱなしでベッドの上にうつ伏せで倒れるように眠っているライナスを見つけた。


(うつ伏せ? えっ……)


「靴……」


 アリアドネは絶句する。


 ライナスが服を着たまま、ベッドに倒れ込んでいたからだ。

最後まで読んで下さりありがとうございます。

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