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あぁ……それにしても佐藤さん
なんで今日俺を呼び出すことに決めたんだろう?
今日は特別な日か?
いや、特にそんな訳ではない
ではなぜ?
俺の頭の中で疑問が渦を巻く
「もしかして……」
俺は以前この日に佐藤さんと会っているのか?
突然思いも寄らぬ推測が脳裏を過ぎった
俺と佐藤さんは実は以前、何年前かしらないがこの日に出会っているのではないだろうか?
それを俺だけ忘れていて……
多分それは記憶喪失かもしれない
それで佐藤さんは今日この日に再び俺を誘い出し告白するのだろう
俺は確信した
なるほど
だからか
全ての線と線とが一本の糸で繋がった
例え俺の記憶が失われていようと、佐藤さんと俺の赤い絆は簡単には切れやしないんだ
俺がそう気づいた途端、頬には一筋の涙が零れていた
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