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チャクラバルティの決意
辺りはクリームシチューの霧で視界が悪い。
ただねり代は1つの黒い影が近づいてくることは理解していた。
そう。それはクレアの影であった。
「ネリ代、チャック、虐めタ。ワタシ、オマエ、コロス」
クレアは弟に危害を加えられると、その怒りから片言に磨きがかかるのだ!
「ひいいいいい!!! 殺さないで欲しいですぅ!」
ねり代は尻餅を付き失禁しながら後退りする。
「待って姉さん! ここは僕にやらせて欲しい」
「チャック?」
チャクラバルティはクレアの進路を塞ぐように立ち塞がる。クレアもチャクラバルティの声に我を取り戻す。
「僕は姉さんに守られてばかりだ。でもなんか今ならシチュー出せる気がするんだ」
「チャックがそこまで言うなら仕方ない。頑張ってチャック」
「はぁぁぁぁ!? 190位そこらの弟さんが50位の私に勝てるわけがないですぅ! 命拾いしてラッキーです! 闘っても良いですけど、私が弟に勝ったら1位の座をゆずるです! お前が万が一私に勝ったら褒めてやるですぅ!」
ハイリスクローリターンの異能力デュエルが始まる!