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このゲームしか持ってない
小麦ねり代を撃破し、チャクラバルティは学年190位から50位に成り上がった。
本来なら飛び跳ねて喜ぶことであるが、チャクラバルティは上の空であった。
学校から帰宅し、自宅の部屋でゲーム『森田将棋』をやるが、脳裏には姉クレアの顔が浮かんだ。
「コンコン。チャック入るよ」
「え!ね、姉さん!」
クレアはチャクラバルティの返事が聞こえる前に扉を開けた。
クレアの様子は普段通りに見えた。
【I ❤︎ 弟】と書かれたTシャツに短パンとラフないつも通りの部屋着だが、チャクラバルティには違ってみえた。
「また森田将棋? じゃあ姉さんと対戦しよう」
クレアは互いの腕がくっ付くほど、チャクラバルティに近づき座る。
「わわ!姉さん近いってば!」
クレアが実姉でないと知ってから、なんだか気恥ずかしく、何気ないシーンでも姉を女性として見てしまう自分がいた。




