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おいしい異能力戦争  作者: もりまる
第3辛
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18/22

どうやったら赤ちゃんができますか?

その赤ん坊は目一杯の愛情を注がれ育てられ、すくすくと育った。


赤ん坊は、なんかインド人っぽいからという理由で『チャクラバルティ』と名付けられた。


ただ、チャクラバルティのカレーの能力はどうしても隠す必要があった。


本人にも他人にも、それが彼が一番幸せに過ごせるただ1つの方法であった。



カレーの能力を高めるにはカレーを沢山食べる必要がある。


そのためクリームシチューの能力を高めるためにはクリームシチューを食べる必要があった。



カレーとシチューは皮肉にも対の存在であった。純白と漆黒、光と闇、松崎しげると鈴木その子といっても過言でない。



そこで両親はチャクラバルティにはクリームシチューばかり食べさせた。


そうすることによりカレーの能力を徐々に弱まり、彼が物心つく頃にはほぼカレーは出なくなっていた。



そのため、チャクラバルティは自身がクリームシチューの使い手と信じ込んでいたため、一生懸命クリームシチューを食べた。

自身の能力が開花されると信じた。だが、それは自身の能力を封じ込める行動に過ぎなかった。



パパとママとクレアは心が痛んだが、その分彼に愛情を注いだ。




チャクラバルティが8歳の時であった。


父と風呂に入るのが日課になっていた。


「ねえ父さん。質問があるんだ」



「なんだいチャック」



「どうやったら赤ちゃんって生まれるの?」



「それはね。男と女がセックスをすると生まれるんだよ」



「へぇ。じゃあ父さんと母さんもせっくす?をしたから姉さんが生まれたんだね」



「そうだよ。パパとママがセックスしたからクレアが生まれたんだゾ」



いつもパパは包み隠さず、正直に正しい知識を教えてくれた。



「僕も父さんと母さんがセックスしたから生まれたの?」



「え・・・。」



「なんで僕は姉さんや父さん達と肌の色が違うの?」



「・・・。」



「なんで僕の額にはインド人がつけるような赤い点が付いてるの?」



「・・・。」



「なんか僕だけ名前おかしいよね。なんかキラキラネームというより違う国の名前っぽいというか」



「・・・。」




「なんで黙るの父さん」



「・・・。」



「・・・どうやったら赤ちゃんが生まれるの?」



「それは男と女がセックスしたらできるんだゾ!」



パパは正直者だが、嘘を付くのが死ぬほど苦手であった。




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