20 アイナちゃんの追っ手なんだが
「見つけたよ、アイナちゃん!」
「……げえ」
その少年はアイナちゃんに汚物を見る目を向けられた。だが全く効いていない。あれだ、アイナちゃんの顔は放送禁止レベルだ。モザイクかけないと美少女が台無しである。つまりこの野郎は美少女に背いた、敵だ。
「追っ手かい?」
「追っ手パターンONEだしー。ユキネが前言ってた、すとーかー?」
「ああ……確か、ここの前に居た街の冒険者だっけ?」
「あれは冒険者とは言わない」
「アイナちゃん、ほら、俺だよ俺!運命の相手にハグも無しかい?」
「キモいしー」
「キモいね」
「キモいな」
「うげっうええ」
「アリエントさん呻いとるけどどした?同属嫌悪?」
「は?」
すげえよロリコンも顔面崩壊したよ。現在モザイク二名、パーティの半分の顔が死んでる。SAN値チェックしたほうが良いかもしれないぞこれ。
「おいそこをどけクソ野郎!キモいんだよ!」
「っはあ〜?盗賊風情が、衛兵に突き出されたいの?」
「盗賊ではない!トレジャーハンターだ!」
「「「そうだそうでえ!親分の言う通り!」」」
「あれも追っ手?むっさいけど」
「ぱ、パターンTWOだしー!自称盗賊のおっさんずだしー!」
アイナちゃんのモザイク追加。ちょっとSAN値チェック入れようかな……。
「待て待て待てい!そんなことより邪神様の寵子を保護するのだ!」
「保護だとう?貴様、さては邪教徒か!邪悪の象徴もろとも浄化してくれるわ!」
「パターンTHREE、邪教徒と正教徒だしー」
「おっさんくさい」
「うげっ」
「ストーカー以外おっさんじゃねえか」
おっさんずとストーカーに囲まれて探索者達はSAN値チェックです。アイナちゃんとロリコンの顔は見るも無残、コル君も渋い顔。追っ手の顔、濃いなー。ストーカー以外APPにもっと値振ってから出直してこい。絶対に3未満だろ。パーティ申請した時の受付嬢の近くに居たオカマでも5はあると思うぞ?
「アイナ、戻ってきなさい。もう君を苦しめる奴等は居ないよ」
「パターンFOUR、親父面したでぃーぶい野郎だしー。もれなくセットで奴隷商人が付いてくるしー」
「貴様等、アイナちゃんに手出しはさせないぞ!」
「うるせーよ、アレはこっちの獲物だっつーの!」
「「「そうだそうでえ!親分の言う通り!」」」
「不埒な目的で寵子を誑かすなど言語道断!」
「お前達全員、邪教に手を貸すなら容赦しない!」
「チッ、面倒くせぇなぁ、ええ?」
「「「「「「「「ギャーアースギャスギャースギャーギャー」」」」」」」」
「うるせーよコイツラ」
「もう置いていこーぜ」
「ペッ!」
「引くわー」
結論から言うととりあえず置いてって後で冬音に掃除させた。




