18 女神の遊戯
「メアバンティロシアさ〜ん、お疲れ様です〜」
ウザったい声の主はコンスルタさんだ。あれで副業が繁盛するなんてどうかしているだろう。でもそのお陰で今回の戦争遊戯の準備も順調、良い具合に駒が揃ってきた。雪音とかいうヒトのステータスは何故か見ることができなかったが、ステータスもスキルも全て冬音というヒトに注ぎ込んでいる。問題は無いだろう。まさかここまで狂った力を生み出せるとは思わなかったが、ようやく邪魔者も始末できそう。世界に降り立つための器も育ってきたけど、もう少しかかりそう。
「メアバンティロシアさんは〜、副業とか〜、始めないんですか〜?」
「転移転生は仕事が多いので、そこまで手は回りません」
「え〜?で〜も〜、意外と〜何でもできそうですよ〜?例えば〜、転生者VS転移者!とか、ウケそうですよ〜?」
「公私混同しないでください」
流石に冷やっとした。引きこもりの典型のような出で立ちなのに、どうしてこう鋭いのか?まあ、気づかれてるわけではないし、良いか。
「というか、仕事はどうしたんですか」
「もう今日は閉店ですよ〜」
「いや、副業じゃなくて」
「相談の〜女神の仕事なんて〜ほぼほぼ〜無いですよ〜」
そんな間伸びした声に正直腹が立っている。だが表情には出さない。
「それより〜、たま〜には、肩の力を〜抜いたら〜ど〜うですか〜?温泉行きましょうよ〜」
「神王様と行けばいいでしょう。あの人は温泉好きですから」
「アハハハ〜、死ねって言うんですか〜?」
「仕事の邪魔なので」
「じゃ〜、エナちゃん先輩を誘っていきますお〜」
エナちゃん先輩とは、確か運の女神エナシェルディア様だったはず。ブカブカの制服から手も出ておらず、幼女の姿でしかもツインテールなので、「ちゃん」を付けても違和感は無いが……。その呼び名はどうなのかと思う。彼女はコンスルタさんにとって仮にも直属の上司の筈だが。
そろそろ駒を動かし始めるとしよう。丁度いいことに、あの世界を見ていた二人が連れ立って温泉に行ったので、今なら思い通りの展開にすることができるだろう。
「選ばれし者よ。聞こえていますか。教会へ赴き、祈りを捧げなさい。汝の進むべき道を示しましょう。時間がありません。できる限り早く……」
ボツ案
メアバンティロシア
「選ばれし者よ……今、あなたの心に直接語りかけています……」
これだと教会へ行かせる理由無くなってしまうことに気付いた(・∀・)ハッ!




