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【連載版】転生女王の真っ黒覇権  作者: 羽狛弓弦
第3章 私が神になるまで
23/44

20 魔王システィーナ?

 魔王誕生の神託。

 それによって私は魔王と認定されました。


 本来は発生するものなのですので私みたいに認定されるのって初めてじゃないでしょうか。

 しかし、魔王は世界にとって病気のようなもの。

 私がこの世界にとって病気、或いは異分子と判断されたのでしょう。

 別の世界の魂を持った私が大陸を統一するほどの事をしたからでしょうか。


 私としてはふざけるなと言いたいところですが起こってしまったことは仕方がありません。

 自然災害みたいなものとあきらめましょう。

 問題はここからどうするかという事です。

 一応未来を見て私が魔王と認定されるのはわかったので少しの間考える時間はできました。

 方針もまとめましたが。

 まあ、なるようにしかなりませんね。



 などと考えている間に時が動き始めました。

 まあ、平和のための連邦が樹立したと思ったらその初代大統領が魔王に認定されましたからね。

 人の時も止まります。


 そしてやっと

 理解したのか大聖堂がざわざわと騒がしくなりました。

 皆さん混乱しているようですね。


「システィーナ殿、あなたが魔王とはどういう事ですかな?」


 そんな中、一人の権力者が私に対してそう言いました。

 いち早く立ち直り、原因究明のために勇気を振り絞って発した言葉。

 何て事はありません。


 私が魔王に認定された。

 魔王と言えども所詮は小娘。

 これをチャンスに私を蹴落として自分の立場をあげる絶好の機会。

 うまくいけば自分が大統領。

 そう考えているみたいですね。


 バカなんですかね。

 小娘と言えども魔王なのですが。


 まあ、こういう奴は考えなしの脳タリンです。

 警戒するに値しません。

 まあでも、さっさと沈めましょう。


「ふふふ。うふふふふ。あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」



 見る者が恐怖するような狂った嗤いを響かせます。

 声で、仕草で人の本能に訴えかけます。

 私が魔王だと。


「あーあ、残念ね。もう少しで私がこの大陸を支配できたのに」


 魔王と認定される前と打って変わって手を取り合うと主張するのではなく、私が支配しようとしていたと言います。

 支配と確かにそう言いました。

 しかし、今度こそ誰も私に何も言いません。

 言えません。


 あの脳タリンも理解したのです。

 私が魔王であり、魔王たりえる存在なのだと。

 下手に何かを言えば殺されるかもしれないのだと。

 先ほどの嗤いで理解したのです。


 そんな異質な気配を醸し出す私に誰も何も言えません。

 ただ一人を除いて。


「おねえ、さま......」


 私の妹であるセレスティーナです。


「お姉さまが魔王だなんて何かの間違いですよね?」


 信じられないような顔をしているセレス。

 ......そんな顔は見たくありませんでした。

 しかしもう後には引けません。

 ごめんなさい。

 あなたの姉はたった今いなくなりました。


「何かの間違いね。そうであって欲しかったわ。さっきの神託がなければそのまま私が大陸の支配者となれたのだからね。でもまあいいわ。魔王となろうが支配するのに代わりないのだから」

「おねえ、さま」

「ふふふ。さっきからお姉さまお姉さまと。セレスティーナ。あなたは本当にシスティーナが大好きなのね。なのに私をシスティーナと呼ぶなんて。何にも気づかないで。愚かね」

「どう、いうことですか」

「あら、まだ気づかないの? 仕方ないわね。教えてあげるわ。私はあなたの大好きなシスティーナじゃないのよ。ああ、一応私もシスティーナなのかしら。神託でもシスティーナだったし。でもまあこっちの方が好きだしこっちで名乗らせてもらうわ」


 セレスだけではありません。

 全員に訴えかけるように言います。


「私の名はミツキ。魔王ミツキ。前魔王の娘にしてこの世界の支配者よ」


 さて、最凶最悪の魔王ミツキとなりましょうか。



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