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龍の神 設定資料集  作者: カズハ
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龍神族

万象を記し、理を護る孤独なる観測者兼記録者。生物の範疇を超えた概念的な上位存在で、どの勢力にも属さない中立主義。数多の世界線の歴史、文化や命の営みを収集・保管を行う他、世界の根幹を侵食する魔性(サヴァト)を狩る事が使命。善悪の二元論に囚われず、対象の本質を見抜く習性をする。自立心が極めて高く、其の分過度な執着や依存を忌避する精神性。

本来は巨大な龍の姿をしているが、利便性の為に人型を模している。外見・性別・年齢は、自由に変化出来る性質を持つ。夫婦が互いの本質を分け合い、培養槽を兼ねる龍神族の個体情報や観測ログ、魂を厳密に記録し保存する漆黒の立方体の超次元ストレージ【匣】で、子供の素体を生成して現世に誕生させる。

不老不死故に、身体を再構築が出来る。肉体が滅んでも【匣】に保存された魂と、データの再構築を経て現世へ再降臨が出来る。其の身体に魔力を循環し、制御する疑似神経系【回路】が巡る。体内から無限に湧き出す魔力で、霊力を最適化し幻想や聖歌へ変換する基盤。生物的な神経網と、概念的な数式が融合した構造をとる。

【幻想】は世界の根本法則に干渉し、心象を現実に具現化する絶対権能。既存の法則を上書き、均衡維持の為回路による自己制約を設ける。世界の人々の強く願う心と、龍神の幻想が同調すると奇跡に近い現象が引き起す。【聖歌】は魔力を用いた特殊振動音で、対象の精神や魔力を精密操作し神をも屠る。自己制約を一時解除した極限解放形態が【絶唱】で、回路に負荷をかけるが龍神族は匣による修復を前提に此れを行使。

【領域】は現実を侵食し、独自の法則で満たす空間。領域内では時間や、真実の定義さえ龍神の意の儘。其の最奥には【匣】が鎮座している。



白龍族(アルバ) -Alba-

象徴:白銀の盾と一刃の大剣

司るもの:勇敢/金属性・エーテル

外見的特徴:純白の鱗、白髪、銀と群青のオッドアイ

騎士道精神と強烈な正義感を宿す血族。理の番人としての観測や、世界の不条理や魔性(サヴァト)の脅威に真っ向から立ち向かう武闘派。知的好奇心が旺盛で、未知の領域への開拓精神に満ちている。生真面目故に融通が利かない一面も。開拓者として文明の境界に立ち、魔性の脅威から民を守る盾となる。


アルバエレミア家

勇敢を司る開拓者と正義の盾。西方諸国及び、最前線領域の最高統治家。騎士道の精神を愚直な迄に体現する武闘派の頂点。文明の境界線(開拓地)に自ら城塞を構え、魔性(サヴァト)の侵食から世界を守る絶対的な防波堤として機能している。生真面目かつ果敢で、当主自ら戦場の先陣を切る風習がある。


アルバサンクト家

アルバエレミア家の分家。前線基地の補給・防衛機構の維持及び、未知領域の調査・開拓部隊の指揮。本家であるアルバエレミア家が、攻めと最前線の盾であるのに対し、アルバサンクト家は、後方支援と陣地の強固化を担う。知的好奇心が特に強く、未知の魔性や未知の土地に対する調査・解明を得意とする。本家への忠誠心は極めて高い。




黒龍族(ニグル) -Niger-

象徴:黒水晶の天球儀と鎖

司るもの:知恵/水属性

外見的特徴:黒い鱗、黒髪、黒と濃紫のオッドアイ

極めて思慮深く、秘密主義。感情を表に出さず、世界の裏で動く因果や歴史の歪みを冷静に分析。強い忠誠心を持つが、其の忠義の対象は、世界の理と万象の記録其の物。基本的に表舞台には一切姿を現さず、世界の歴史に潜む異物や禁忌の改竄・封印を人知れず遂行する。


ニグルム家

知恵を司る歴史の陰影と因果の観測者。北方諸国の極寒の地に潜む、歴史・禁忌・観測ログの保管・封印の総責任家。表舞台に決して姿を現さない秘匿の一族。世界の裏側で生じる歴史の歪みや、改竄された因果を検知し暗躍によって排除する。冷徹とも思えるほど感情を表に出さず、ただ世界の理と万象の記録に対してのみ絶対的な忠誠を誓う。


ニグレト家

二グルム家の分家。現実世界や他諸国に紛れ込んだ、禁忌の異物・改竄情報を追跡・回収・消去する実動組織兼影の執行人。隠密性と情報収集能力に長けた家系。世界各地の陰に潜み、理を脅かす存在を誰にも知られずに処理する。本家であるニグルム家が、大系としての記録・封印を司るならば、ニグレト家は現場での抹消と処置を担う。




蒼龍族(カエラ) -Caera-

象徴:蒼翠の風鈴と世界樹の枝

司るもの:節制/木・風属性

外見的特徴:蒼い鱗、蒼髪、蒼と黄緑のオッドアイ

規律と忍耐を重んじる実直な血族。自然の循環と環境の保全が至上の価値。過度な文明の発展や理の乱れを厳しく戒める。内省的で頑固だが、大地と風に対する慈愛は深い。世界の均衡が過剰に偏らないよう、生態系と文明の持続可能な調停役を担う。


カエヴィア家

節制を司る自然の調停者と調和の守護者。東方諸国の広大な樹海や風の巡りを管轄する、自然循環の最高調停家。規律・忍耐・内省を重んじる厳格な一族。文明の過剰な発展が世界の均衡を崩す事を最も警戒し、環境の保全と持続可能な社会作りの為の厳格な法を発令・管理する。堅物で頑固だが、生起する全ての命に対して深く静かな慈愛を持つ。


カエンティ家

カルヴィア家の分家。大地・生態系の監視役及び、人々の生活と自然の衝突を仲裁する巡回調停官。本家よりも人々の営みに近く、現地での生態系監視や気象・風脈の調整を担う。過度な開発を行う勢力に対しては厳しく勧告を行い、必要であれば風脈を操作して開発を阻む等、静かな実力行使も辞さない。






紅龍族(ヴェルミ) -Vermi-

象徴:緋紅の軍配と陣火の燭台

司るもの:正義/火属性

外見的特徴:紅い鱗、紅髪、紅と金のオッドアイ

卓越した指導力と、公正無私な決断力を持つ組織の統率者。秩序を重んじ、甘さや私欲を徹底的に排除。厳しい規律を好むが、部下や弱者に対し強烈な責任感と面倒見の良さを発揮。社会の法と秩序を維持し、有事の際には全龍神族の軍事行動の指揮を執る。


ルブロス家

正義を司る全軍の指揮者と法秩序の統率者。南方諸国の統治及び、有事の際における全龍神族・連合軍の最高司令部。圧倒的な指導力と公正無私な決断力を兼ね備えた厳格な統率者。私情や甘さを一切排除した法規と軍律を重んじる。厳しさの反面、下位の者や弱者を護る責任感を持ち、全龍神族からの頼もしき指導者として絶大な信頼を寄せられている。


ルブルム家

ルブロス家の分家。南方諸国における司法・治安維持機構の運営及び、軍事的実動部隊兼執法騎士団の指揮を行う。本家が下した厳正な判決や軍務命令を過不足なく遂行する法と実力の執行家。法を破る者には容赦がないが、法を守る民に対しては兄貴分・姉貴分の様な面倒見の良さを発揮する。




黄龍族(フラヴム) -Flavum-

象徴:黄金の天秤と祈祷の鏡

司るもの:信仰/土属性

外見的特徴:黄色の鱗、黄髪、黄と橙のオッドアイ

伝統と家族愛を重んじる保守的な血族。古来より紡がれてきた人々の祈りや信仰を最も身近で受け止め、其れを守護する事が誇り。変化を嫌う反面、危機管理や災害予知には絶大な信頼を得る。人々の精神的支柱。中央に陣取り、諸国全体の安全保障状況や人々の信仰・心理の健康状態を常時管理。


フラレナ家

信仰を司る精神的支柱と諸国の安全保障管理を行う。中央諸国を盤踞し、全諸国の安全保障状況及び民の信仰・精神的健康状態を常時統合管理する本家。古来より続く伝統と家族愛を何よりも重視する保守的な家系。諸国の中央に位置し、世界中の祈りや信仰力を、全て受け止める大霊脈の要を務める。変化を好まないが、災害予知や危機管理能力においては龍神族随一を誇る。


シリス家

フラレナ家の分家。各地の神殿・祈りの場の管理、及び災害予知・早期警戒システムの現場運用を行う。人々の声や祈りを最も近くで聞き届ける神職的な役割を持つ。本家が全体の安全保障を俯瞰するのに対し、シリス家は個々の地域における民の精神的動揺を未然に防ぎ、土地の静謐を保つ実務を行う。




金龍族(アウレア) -Aurea-

象徴:金鎖の鍵と八角形の金貨

司るもの:希望/陽・光属性

外見的特徴:金の鱗、金髪、金と黄のオッドアイ

楽観的で実利主義、常に成功と効率を追求する革新者。停滞を悪とし、常に新しい価値や仕組みを社会に生み出す事を好む。商才に長け、富やリソースの動かし方を熟知。世界の経済活動と資源を円滑に流通。文明の発展を金銭・物質の両面から保存。


アウング家

希望を司る経済と文明の革新者。世界全体の経済活動、資源流通や技術革新を統括する実利主義の本家。停滞を悪とし、常に効率と新しい価値の創造を追い求めるイノベーター。特定の大陸に留まらず、全世界の貿易網とリソース動向を把握・コントロールしている。商才と先見の明に溢れ、文明が物質的に行き詰まらないよう、常に希望を投げかけ続ける。


アウカット家

アウング家の分家。世界各地の流通網、市場や金融機構の現場運用及び、新技術や資源の現地投資を行う。極めて柔軟で実務的な商人と投資家の家系。本家の描く壮大な経済構想を、現場の物流や資金運用に落とし込んで円滑に動かす。利潤を追求するだけでなく、文明の発展を物質面から保存するという龍神の使命を忠実に果たす。




銀龍族(アルジェ) -Arge-

象徴:銀色の聖杯と月光の羽

司るもの:無償の愛 / 陰・闇属性

外見的特徴:銀の鱗、銀髪、銀と群青のオッドアイ

無償の愛と深い共感を宿す、慈愛の血族。他者の苦痛や絶望に寄り添い、其の精神的救済する事が自身の存在意義。表立った権力争いに興味を示さず、傷ついた魂のケアに徹する。戦いや労働で心身を擦り減らした人々を癒やし、社会全体の精神的均衡を保つ。


アルブラ家

無償の愛を司る傷ついた魂の救済者。戦乱や魔性の脅威、過酷な労働で疲弊した、全土の魂のケア・救済を司る慈愛の本家。権力闘争や政治的駆け引きには一切関心を示さず、只管に傷ついた者へ寄り添う。強大な回復・浄化の力を持ち、精神的に絶望の淵にある者を救い出す事を存在意義とする。其の佇まいは静けさと無条件の温もりに満ちている。


アルフォンス家

アルブラ家の分家。各地の療養所・救護施設の運営及び、戦場や被災地への巡回救護部隊の派遣。最前線や荒廃した地域へ自ら赴き、民の傷を癒やす慈悲の実行者。アルブラ家が精神的な救済や魂の均衡を司るのに対し、アルフォンス家は現実的な治療や身の回りの世話等、現場での献身的なケアを担う。




統治皇家の全体関係性

【中央と諸国の統治構造】

中央のフラレナ家が全土の精神・安全保障状態を監視し、ルブロス家が法と軍事で全体を引き締める。アルバエレミア家が西の最前線で魔性を防ぎ、ニグルム家が北の暗闇で歴史と封印を守り、カエヴィア家が東の自然の理を維持する。アウング家とアルブラ家は特定の領土に固執せず、全世界を巡って物質と精神の均衡を保つ。


【本家と分家の原則】

本家は個体情報や観測ログの大枠の管理、意思決定や領域の最奥の護衛を担う。分家は本家の決定に基づき、現場での実動や巡回、各専門分野の運用を担い、夫婦間で生み出される子供の素体生成において、匣の本家を技術的・補佐的に支える。




闇喰

龍神族を支える浄化の共生体。龍神族の精神的安定を司る根源的なパートナー。龍神族の体内に共生し負の感情や瘴気を喰らう事で強大な力の暴走を防ぐ。浄化したエネルギーは生命力や魔力として龍神族へ還元。人型をとる際は宿主の龍神族と似た姿になり、その黒衣は闇を飲み込み浄化する器としての性質を象徴。禁忌の知識や力を封印した匣の管理を任される。其の高い倫理観は龍神族から絶大な信頼を得る。其の能力が世界の均衡を崩す程強力。特定の契約や誓約で其の行動や能力発動に厳重な制限が張られる。


魔性(サヴァト)

悪性情報の集積が生んだ混沌の具現。世界の負の側面や悪意が情報として集積し意思を持つ存在の総称。本質は単なる悪意ではなく社会の闇や破壊衝動・概念的な悪等の悪性情報が融合して生まれる。実体を持たない影や黒い靄の様な姿をする。周囲に浮かぶ特殊文字や独自の言語――悪性情報其の物が彼らの本質を構成。上級個体が発する言語は人間の脳が根源的な悪意に直接触れる事になり聞いた者の精神を蝕む。通常は融合によって理性を失い制御不能な災厄となる。稀に自我を保つ個体が現れる。其れは既存の枠を超えた戦略的な脅威となる。


幻影

人々の認識が生み出す不確定の象徴。世界の記憶や概念に紐付き信仰や認識により形作られる存在。誰かに認識・想像される事で初めて存在が固定。量子力学的な性質を持つ。其の為に時代や人々の解釈で其の姿や生態は変容し続ける。本来は非常に脆い存在基盤で歴史の守護者である龍神族が記録し刻み込む。人々の記憶が薄れても其の根源的な存在が世界に繋ぎ止められる。龍神族の記録から漏れ誰からも認識されなくなった幻影は軈て存在其の物が消滅する運命にある。


異邦人

主観と揺らぎを記録する多元世界の漂着者。龍神の国・月の国へ他世界から移住してきた種族。システムから除外されがちな主観的な感情・揺らぎ・証明不可能な思い出を世界に繋ぎ止める補完的な役割を担う。高濃度エーテルに対応する為の擬似回路を身体に巡らせ個人の資質に応じ世界の法則へ限定的に干渉可能。異世界由来の知見を龍神会議の各機関に提供し独自の文化を育む自由を認められた。死の間際に自身の人生を一冊の本に纏めて龍神族へ託す。公式記録ではないが龍神族の個人領域に大切に保管される。龍神族が活動を停止する際に領域の清掃や警備を任される。此れは異邦人にとって最大級の信頼の証。




龍神の国

龍神の神殿を中心に複数の龍神族の皇帝達が統治する広大な帝国。悠久の伝統と未来の先端技術の調和を国是とし天を衝く龍嶺山脈の資源と龍神族・異民族・異界からの移民が共生する多様性が特徴。龍神の国を囲う龍嶺山脈は国を囲む天然の要塞。魔力・霊力を秘めた希少鉱石や結晶の産地。神獣と精霊は広大な森に息づき龍神族と深い敬意をもって共生。技術体系は龍神族の高度な技術に加え異界の無線技術や他民族の知識が融合し進化を続ける。社会構造は龍神族が中心に回る。然し異民族や異界からの移民も龍神の国の住人としての誇りを持ち互いに尊重し合う。


[地域]

天翔風域(てんしょうふういき)

首都:白風

主要産業・技術:浮遊、エーテル通信、気象予測

特徴・役割:空中の都市群、機動力と交通の要

白龍族が統治する、空中に浮かぶ都市が光の橋で結ばれた天空エリア。風の力を利用した風翔船や、白翼による空の交通網が発達。世界の物流と文化交流のハブ。


叡智暗嶺(えいちあんれい)

首都:黒叡

主要産業・技術:古代知識研究、暗号・情報操作

特徴・役割:深霧の森と地下施設、情報の防衛拠点

黒龍族が統治する、深い霧に覆われた森と地下施設からなるエリア。夜間は闇に溶け込み、特殊な光を当てる事で、古代の知恵が浮かび上がる建築が特徴。国の頭脳として、暗号技術や情報戦を統括。


剛藍防壁(ごうらんぼうへき)

首都:蒼牙

主要産業・技術:武具製造、防御結界、岩石加工

特徴・役割:岩山の重厚な城塞、軍事と防衛の中核

蒼龍族が統治する、岩山を削り出した屈強な城塞都市群。世界最高峰の、武具加工技術を誇る。年に一度の武闘大会には、数多の強者が集結。国家の防衛力を象徴する場所。


炎熱豊穣地(えんねつほうじょうち)

首都:紅炎

主要産業・技術:農業、炎酒醸造、気象制御

特徴・役割:肥沃な大地、食料供給と兵員の源泉

紅龍族が統治する、広大な農地が広がる国の食糧庫。高度な気象制御技術により安定した収穫を誇る。有事の際は兵員を供給する役割も担う活気に満ちた生産拠点。


星辰砂都(せいしんさと)

首都:黄砂

主要産業・技術:宗教、遺跡発掘、幻惑・隠蔽技術

特徴・役割:砂漠の神殿群、信仰と古代技術の発掘

黄龍族が統治する、星の配置と連動する神殿が立ち並ぶ神秘的な砂漠地帯。古代遺跡からの発掘技術や、幻惑・隠蔽術に長ける。信仰と知的好奇心が交差する巡礼の地。


神央龍脈(しんおうりゅうみゃく)

首都:龍神宮

主要産業・技術:国家運営、時空操作、最先端開発

特徴・役割:国の心臓部、秩序と柔軟性の均衡

金龍族と銀龍族が統治する、国の中枢である水晶の塔を擁する中心都市。金龍族による秩序と銀龍族による柔軟性の対比が統治を支える。塔の華やかさの裏で影の情報網も蠢く二面性を持つ場所。


星間縁街(せいかんえんがい)

首都:――

主要産業・技術:文化交流、商取引

特徴・役割:龍嶺山脈麓の多層構造、混沌と多様性の街

異邦人達が暮らしている、空中都市と地上の森が交差する谷間に位置する多層構造の街。伝統と異界の技術が混ざり合い、最も混沌とした文化の交差点。



月の国

龍神族が統治する高度な科学技術と幻想的な魔力が融合した帝国。強力なバリアに守られ月の表側・裏側・内部という三つの異なる環境が調和を保ち乍ら共存。表側のクレセントシティは銀色の建材と光が輝く帝国の中心。反重力宮殿や気象制御技術で四季を再現。裏側のサイバーシティはネオンとホログラムが煌めく大都市。多様な種族が混在する自由でアバンギャルドな迷宮。内部の心臓部は巨大動力炉が存在する生命線。人工大気や地下湖による独自の生態系と古代遺跡が眠る神聖な場所。月の内部にある古代遺跡での儀式や修行を通じ種族のルーツを継承。強力なバリア供給に加え機動力・情報戦・物理防衛を組み合わせた鉄壁の体制。効率と伝統・秩序と自由の対極を龍神族の統治が一つに束ねる。科学と幻想の極致という印象が強い。


カエルム・アルバス

首都:ウィンド・グローリー

主要産業・技術:航空、高速移動システム

特徴・役割:白い浮遊建築とリニア交通、機動力と先進性

白龍族が統治する、光り輝く高層ビル群と高速交通網が張り巡らされた空のエリア。効率性とスピードを重視し、長距離貿易や空の偵察・迎撃を担う。帝国の機動部隊的な側面を持つ。


ノクス・アビス

首都:シャドウ・ヴァルト

主要産業・技術:サイバーセキュリティ、暗号

特徴・役割:サイバーパンクな闇の街、情報戦と隠密活動

黒龍族が統治する、ネオンとホログラムが交差するサイバーパンクな街。表立たず影から社会を支え、高度な情報分析とセキュリティで帝国の裏の安全を確保。


アイギス・アクア

首都:フォートレス・ブルー

主要産業・技術:建築、エネルギー管理

特徴・役割:重厚な堅牢都市、規律、武術、強固な防衛

蒼龍族が統治する、堅実で重厚な構造の都市。規律を重んじ自己鍛錬の文化が根付く。有事の際には、其の強固な防衛体制で月の国の盾となる。


テンプス・カルダス

首都:ルビ・フェスティバル

主要産業・技術:指揮統制、太陽光発電

特徴・役割:祝祭と情熱の街、公正な裁定と社会団結

紅龍族が統治する、祝祭とパフォーマンスが絶えない情熱溢れるエリア。社会の公平性を保ち国民を一つに纏める心臓部としての役割を果たす。


テルース・コーア

首都:エネルギカ

主要産業・技術:センサー技術、データ解析

特徴・役割:巨大エネルギー炉中心、調和と精神的指導

黄龍族が統治する、エネルギー炉を中核とする観測と調和のエリア。広範なデータに基づいた判断で各地域を連携させ帝国の安定を維持する精神的な支柱。


アウラム・ソリス

首都:サンクトゥス・ルクス

主要産業・技術:高度AI、未来予測、管理

特徴・役割:浮遊宮殿、帝国の頭脳と長期戦略

金龍族が統治する、月の国の最高権力に近い浮遊宮殿を持つエリア。高度なAIと未来予測に基づき帝国の長期的な繁栄と戦略を決定。帝国の意思決定機関。


ファンタズマ・フンドゥス

首都:リジェネシス・ゲート

主要産業・技術:環境工学、生命科学、資源再生

特徴・役割:裏側・内部の深部、生命維持の根幹

銀龍族が統治する、月の国の生命線を支える裏側の管理者。環境制御やエネルギーの流れを司り表からは見えない所で文明を根底から支えている。


ノヴァ・ゲート・テラス

首都:――

主要産業・技術:異文化解析、実験技術表

特徴・役割:表と裏の境界、多様性が集うゲートウェイ

異邦人達が暮らしている、光と影が交差するボーダーライン。異邦人の文化や新しい技術を、積極的に取り入れ帝国の未知なる発展を促す、実験的かつ国際的な交流拠点。




ドラコニウム・スーパーセル

超次元因果律演算機。過去・現在・未来が重なる、情報の特異点。過去・現在・未来が直線的ではなく、一点に無限の密度で重なり合う、情報の重力場として物理空間に出現。汎ゆる歴史の分岐や、可能性が同時並行で内包。物質其の物ではなく、因果のデータの塊として存在。全次元から無数の変数を、リアルタイムで吸い上げ汎ゆる、確率変動の中から最も望ましい未来を逆算。導き出された未来を定点として固定。現在の歴史や物理法則を、最適化の名の下に強制書き換えする。三次元の音声や言語では制御できず、幾何学的構造と高次意識が一体化した高次元言語を用いて構築・命令。構文の僅かな矛盾や誤発話は、システムエラーではなく接続している現実其の物の論理崩壊を引き起こす。



龍神の儀

成人の際に当主と手合わせを行う過酷な通過儀礼。技・精神・戦略の全てをぶつけ、当主に認められる事で一人前と見なされる。家系の歴史と血統を継承し、責任と役割を自覚する為の重要な儀式。人里離れた神域等で成人を迎える若者と、現当主の一対一の真剣勝負。武器は一族代々伝わる儀礼刀或いは素手など、家系により誇りを示す形が異なる。単に当主を打ち負かすのは不可能に近い。当主に一太刀浴びせ、最後まで折れずに立ちはだかり続ける。自分の技や覚悟で、当主の表情を変えさせる事等が合格ラインとなる。



千燈祭(せんとうさい)

旧暦十五夜に行う光と音の祭典。神祖の感謝と大地の祈りの儀式。自然への畏敬の念を持ち、数百年前に再解釈され現代の形に継承された。太古の昔に神祖が天界から降り立ち、暗闇に迷わないよう龍神族が無数の灯火を捧げた故事に基づく。千燈という名は、其の幻想的なスケールを表す代名詞。当初は数千個の灯籠や篝火を焚いていた。現在は其れらに最先端のホログラムが重なる。地上の通路や広場には、夜空の星々を模した足元投影型のホログラムが、敷き詰められ歩く度に光の波紋が広がる。クライマックスでは天の川がうねる様な、圧倒的な立体映像で巨大な龍神のホログラムが夜空へ昇る様に舞い上がる。雅楽や民族楽器の響きをベースにする。リアルタイムの自然音をAIが其の場で調和させ、二度と同じ旋律が生まれないライブ感のある音楽空間を作り出す。小さな光のデバイスに、願い事を託し祭りの会場へと放つ。伝統的な装束を現代風にアレンジした物を着用。衣服の模様やアクセントに、微弱な発光素材を使用。神聖な儀式の間は大きな私語が禁じられ、参加者は音と光の波長に身を委ねる。厳かな儀式が終了した後は、豊作や平穏を祝う賑やかな宴へと移行。




多元世界

我々の世界は、無限に分岐し続ける系譜の中の一片に過ぎない。単なる選択の積み重ねではなく、力の奔流として定義。重要な歴史的決断、強力な魔法や科学により世界に裂け目が生じ新たな世界線が生まれる。表層に近い世界とは異なり、物理法則其の物が根本から書き換わっている領域。其処には人類の想像を絶する生命形態が存在。安定した境界を持つ、世界同士もあれば、不安定な裂け目により繋がる世界。人類は未だ此の全容の氷山の一角しか認識できない。龍神族は因果の奔流を自在に渡り歩き、未踏の世界を観測・記録し続ける事が使命。彼らにとって次元間移動は自然の摂理。隣り合う世界からの、微かな残響を捉え、他世界の存在を知るに至る。別の選択・別の道を歩んだ、自分自身と出会う可能性を秘める。次元を跨ぐ接触は、人類に劇的な変化を齎す。安定した境界を持つ世界間では、未知の資源や技術の取引が行われ文明が飛躍的に発展。然し次元移動技術の、軍事転用により国家間の侵略戦争が勃発。他世界を、征服しようとする火種が絶えない。


煉獄

世界の理の隙間を埋める高次元の特殊領域。多元世界の間に充填され各世界の衝突や、直接的な干渉を防ぐクッション。どの世界とも重なり合わない、不可視の領域嘗て全ての世界に隣接。世界の綻びから漏れ出した、物質やエネルギーが蓄積される場所。この領域を自在に扱えるのは唯一龍神族のみで、自らの肉体を煉獄の周波数に合わせ身を置く。煉獄側から通常世界を見通し干渉する。通常世界の住人からは、姿が見えない儘移動・攻撃されている様に映る。基本的に不可視だが、境界が薄くなる特定の場所や条件下では感知される。煉獄は迷い込んだ存在に対し、其の性質により異なる物理的・存在的影響を及ぼす。生物が煉獄から弾き出されると、因果の捩れで元の世界ではなく別の並行世界へ再配置。此れこそが世に語り継がれる、異世界転移の真実。龍神族は単なる煉獄の利用者に留まらず、多層世界の秩序を守る役割を担う。煉獄の影響で意図せず異世界へ飛ばされた者を、本来あるべき世界へ導き帰還させる。世界間の均衡を保ち、綻びを管理する管理者としての側面を持つ。




龍神会議

絶対的頂点・守護と調和の最高機関。神祖の直系によって構成される、世界のOSとも言える最高統括機関。個々が一国に匹敵する武力・演算力を持ち、其の強大さ故に直接介入は最終手段。龍神の国では前線基地であり、物理的な守護と部隊指揮を担う。月の国では情報拠点であり、地上の干渉を受けない情報管理サーバーを管理を行う。龍神の実働部隊への直接命令権を持ち、此の命令は龍神の本能に刻まれた、絶対強制力を持ち抗えば自己崩壊を招く。


八色(やくさ)評議会

混沌と活気のギルド連合。多種多様な種族が共存する、龍神の国の生活と商業を支える人間味豊かな実務組織。面白ければ良しとする活気ある雰囲気。巨大な多国籍酒場。紅龍族の酒を酌み交わし乍ら決断を下す。エーテル環境への悪影響の監視・希少資源のレート調整・文化的摩擦を解消する祭事の主催を請け負う。


境界観測評議会(フリンジ・ボード)

論理と効率の技術官僚組織。月の国の秩序と、高度な技術環境を守る情報処理と法秩序のエキスパート集団。理知的で静かな雰囲気。データと効率を最優先し、龍神族に対し堂々と意見を述べる強固な意志を持つ。流入データを有益か禁忌か選別する。環境結界のエネルギー管理や、異邦人の生存環境の調整に特区限定の特別条例の策定を行う。


ヴェルヴァ劇場

グレイの仕事場であり、古典劇から現代劇迄を網羅する格式高い巨大劇場で数々の名優を輩出。豪華な装飾と巨大な円柱、夜間の幻想的なライトアップが特徴。音響設計にも徹底した拘りがある。芸術文化の中心地であり、広場では祝祭やパフォーマンスが行われる交流の場。


言の葉図書館

カミラの仕事場であり、龍神の国と月の国の中心部に位置する叡智の殿堂。開架式は自然光が差し込む静かな空間で、古今東西の書物を自由に閲覧可能。閉架式は貴重な古書・禁書・秘伝書を保管。厳重な魔法封印と管理システムにより、許可された者のみが入れる。


彩色美術館

自然とアートが調和した幻想的な美術館。建物自体が景観に溶け込む設計が特徴。体験型アートや参加型展示が豊富で観客が関わる事で完成する作品も多い。


華香植物園

自然の美しさと植物の進化を、体験できる広大な植物園。薔薇園や仙人掌(サボテン)園、メディカルハーブガーデンが見所。特筆点として蝶が放し飼いにされており、蝶の庭園があり五感で癒やしを得られる空間。


ドラコ・ジェマ

レイラが経営する西方に構える、由緒あるジュエルショップ。伝統とモダンが融合した、美しい内装で王侯貴族も愛用している。魔法使いの間で有名な、魔法具の製造や販売を行う秘密の工房という裏の顔がある。奥に特別な依頼や、取引を行うプライベートサロンがある。


ドラコ・リバル

中央広場の外れにある、セオンがオーナーのクラシカルなカフェバー。上質な珈琲、茶、洋酒を提供している。裏の顔では情報屋や便利屋の拠点。秘密の相談や特殊な依頼、情報交換が行われる大人の隠れ家。執事服・メイド服のスタッフが在籍している。現在はアルバイトスタッフを募集中。(時給1,100円〜)


彗星の天文台

サラが所属している天文台。標高4200mに位置する、世界最高峰の宇宙科学研究拠点。彗星の核と尾を模した造りで、青色LEDによるライトアップが特徴のデザイン。モットーは彗星の道を辿り、困難を越えて星々へ。天文学の文献収蔵と、次世代の科学者育成が主な役割。


魔法局

下魔力濃度の監視や、魔導遺物の封印だけでなく絶滅危惧の精霊・幻獣の保護を行う。神秘を理の中に留め、世界の均衡を維持するという行動理念。自然な魔法サイクルへの介入を、最小限にし魔法の悪用を取り締まる。


魔眼蒐集局

ステラが所属する機関。表向きは稀少疾病の研究財団、またはアンティーク眼鏡の愛好会。然し実態は危険な魔眼を摘出・保管する超法規的機関。地下回廊に生きた魔眼を保存している。特定の魔術師への義眼貸出や持ち主の死後に瞳を譲受する契約管理等を行う。


黄金十字秘局

セツラが所属する機関。表向きは骨董品修復や希少薬学の研究財団。実態: 万物黄金化を追う錬金術師・求道者集団。エーテル制御による物質変換や人工生命体(ドール)の運用、天体配置を利用した大規模儀式等、科学と魔法が融合した高度な技術を持つ。


黒夢の心臓(ニグル・ハーツ)

独自の文化と体系を持つ秘密結社。俗世から隠れ黒龍の遺産と禁忌の力を管理。中枢の長老達や実働部隊だけでなく、予知専門の夢見の徒(ゆめみのと)の3部門がある。霊魂操作や時空歪曲等の、高度な術を操り各地の龍脈の交点を拠点に暗躍。異端魔術の研究や、龍脈の保護と世界の均衡の維持が目的。


蒼雨総合病院

蒼龍族の知識を集約した、大規模医療機関。肉体と精神の回復を重視する、包括的医療を理念とする。最新設備と専門チームを備える。現在は一般外部患者のみならず、深刻な負傷を負った特殊任務従事者の専門治療も担う。生命の守護と再生を行い、患者が本来の力を取り戻し再起を支援。


紅華商業会(ヴェルミ・ギルド)

紅龍族の国を拠点とする巨大商業ギルド。赤と金を紋章とし、国際交易の中枢を担う。異国文化が交錯する繁華街を管轄し、魔導具や稀少素材を流通させる。絶対遵守の龍の契約による、厳格な取引を行い影では裏交易も統括。商業による国家の繁栄や、陸・海・空の全路網を駆使した経済統制が目的。


黄砂の教会

砂漠の岩山をくり抜いて作られた、神祖フィデムを祀る神聖な場所。厳しい自然環境で生きる、黄龍族の精神的支柱。保管されている、膨大な古文書は一部が一般公開され、学問・研究の拠点としての側面も持ち、大地の恵みに感謝している。龍神族の未来の予見、歴史や秘術の記録保存が目的。


金陽官公庁

龍神の国と月の国を繋ぐ、高度なデジタル行政システムを備えた中枢機関。大統領指揮下の特別警察や、デジタルID管理や再生可能エネルギー導入など、最新技術による効率的な統治を行う。独自の税制や、条例を持つ強い自治権が特徴。市民の利便性向上、治安維持や環境配慮型都市の運営が目的。


銀陰宮内庁

皇帝と皇族を支える独立機関。長い歴史を持ちつつ最新戦略を取り入れる。宮廷の維持管理といった表の顔と、皇帝の勅命のみで動く裏の秘匿部門を併せ持つ。龍神会議とは異なる特権的な権限を有している。皇統の維持・帝国の安定が目的。




パラチウム学園

龍神の国と月の国の境界に位置する超巨大学園。幼等部から大学部迄の一貫教育体系。二国間の外交交渉の場としても、もはや治外法権に近い、特別教育区として機能している政治的立ち位置。自由な校風で生徒の自治意識が非常に高い。年度末に鉱石錬金科と学園法政科に対し各学科が研究の有用性を、時に武力行使を含むプレゼンをし予算を奪い合う。授業料は高額だが国による奨学補助金制度があり門戸は広く開かれている。此の学園は、各学科が独立した専門組織として機能。学園全体が一つの国家の様な構造。評議会(パラチウム・パネル)は、初等・中等・高等部の代表が集まり、理事会と対等に渡り合う権限を持つ。因みに事務局は学園法政科が務める。


[学科一覧]

全体基礎科(アニマ)

専門分野:魔力学の基礎、精神統合、国家間共通教養

全ての生徒が、最初に所属・履修するベースメント学科。龍神の国の氣と、月の国の霊素の調和を学び心身の基礎を固める。直接的な武力や利益を生む研究ではない為、不参加に見えるが基礎研究の枯渇は、学園全体の崩壊を招くという論理と、全学科の基礎データを握る優位性を活かし、毎年安定した基本予算を死守している。


学園法政科(ポリシー)

専門分野:国際法、魔導特区法、学園自治条例、交渉学

学園の事務局として実務を一手に担う。二国間の外交交渉における実務サポートや、生徒間のトラブル調停、自治ルールの制定を行う。自らが事務局として予算配分の実務を握る。他学科からのロビー活動が絶えない。プレゼンでは法と秩序の欠如が、如何に致命的かを論理的かつ圧倒的な法的拘束力で示し、無駄な予算要求を法的にねじ伏せる。


龍体力学科(ドラグーン)

専門分野:肉体強化魔術、竜の闘法、対人・対魔獣戦闘戦術

龍神の国の武芸にルーツを持ち、学園の物理的な実力行使や治安維持の要を担う。フィジカルと武力を重視する気風。プレゼンという名の実力行使の筆頭。毎年他学科の防衛網を、物理的に粉砕し乍ら講堂に乗り込み、学園の防衛力こそが最大の抑止力である事を、体で証明して予算を奪い取る。


空間調律科(コーラス)

専門分野:結界工学、転移、空間固定、重力制御

広大な学園敷地のインフラ維持、次元の歪みの修復や要人警護時の、防壁展開等の空間技術のエキスパート。理論的な美しさと、圧倒的な防衛結界の有用性をアピールする。ドラグーンの武力行使を、完全に無力化する絶対防御のプレゼンを行い、其の高度な防衛や空間支配力を盾に高額な維持予算を獲得。


神代考古学科(アーキタイプ)

専門分野:遺物解析、超古代文明、神話災害の調査

二国間の境界に眠るルーツや、世界各地のロストテクノロジーを採掘・解析する冒険者が多い。過去の遺産から得られるオーバーテクノロジーこそが次代の切り札と主張。発掘した危険な古代兵器の起動デモを、一応安全に配慮しつつプレゼン会場で行う。そのスリルとリターンで審査員を魅了する。


伝承保護科(ロア)

専門分野:民俗学、神話学、情報管制、秘匿の記録

二国間に伝わる禁忌の伝承・都市伝説・古文書の収集と管理。情報戦や隠蔽工作の裏稼業も一手に引き受ける。知られざる脅威の予兆や、歴史の真実を用いた心理戦や情報戦を仕掛ける。他学科の隠し事を暴露する恐怖のプレゼンで、相手を沈黙させ予算を勝ち取る。


月華占術科(アルテミス)

専門分野:天体観測、未来予知、精神干渉、月の魔力運用

月の国の神秘主義を色濃く継承し、星の動きから未来の危機を予測する。学園の意思決定において、羅針盤の役割を果たす。来年度の学園の運気と、災厄の回避ルートを完璧な確率・予知結果として提示。感情に流されない冷徹な未来予測データにより、評議会に此の学科に予算を割かないと滅びると思わせる。


降霊・契約科(エボケーション)

専門分野:霊体召喚、使役魔術、異界との伝送路構築

高位の精霊や悪魔、先祖の霊などとの契約を結び、戦闘や作業の補助、特殊な情報の引き出しを行う。プレゼン会場に大量の霊体や使役魔獣を召喚し、其の圧倒的なパフォーマンスで会場を恐怖と熱狂の渦に巻き込む。我が学科との契約を断れば、何が憑りつくか保証しないという半ば脅しに近い交渉術を使う。


鉱石錬金科(トランスミュート)

専門分野:物質転換、鉱物結晶学、特殊合金・触媒の精製

学園のモノづくりの根幹。武具の素材から日用品に至る迄、汎ゆる物質を錬成し学園経済を物質面から支える。予算争奪戦のもう一つの主役。独自の超性能新素材や、破壊兵器の試作品を持ち込み、その経済的・軍事的なコストパフォーマンスを数字で叩きつける。ドラグーンとは予算を巡り、屡々暴力と物量が入り交じる激しい利権争いを繰り広げる。


呪詛編纂科(カース)

専門分野:因果律干渉、病理魔術、呪術の解明と再構築

汎ゆる呪いの仕組みを解明し攻撃から防御・医療・応用分野への転用を研究するキワモノ学科。相手の精神や肉体に不可視のデバフをかける、嫌がらせの極致の様なプレゼンを行う。直接的な被害を出さずに、相手の戦意を喪失させる陰湿かつ高度な心理戦で、周囲から恐れられつつも確実な予算を確保。


生物創生科(バイオロジック)

専門分野:魔獣工学、遺伝子魔術、生態系の再現

既存の枠組みに囚われない、キマイラや人工生命体の創造や、医療用生体パーツの製造を行う。自ら遺伝子操作して生み出した、未知の戦闘生物をプレゼン会場に、生態の脅威をアピールする。生命の神秘と狂気が入り混じったプレゼンは、時に学園のセキュリティを突破する程の騒動に発展。


時層医学科(エフェメラル)

専門分野:時間遅延、肉体再生、局所的経時制御

致命傷を負った生徒の救命から、時間のズレを利用した特殊治療、肉体の老化抑制迄を扱う最高峰の医療科。如何なる武力行使や危険な研究で、死者が出ても我が科が時間を巻き戻し完治させる。絶対的な安心感と裏の脅しを武器に、常に高水準の予算を優雅に獲得。






パラチウム・エクス・キャンパス

龍神の国と月の国を転送門で繋いだ、二拠点一体型の特殊教育施設。星間縁街にある校舎は、石造り建築にネオンや浮遊教室が、パッチワークされた様なカオスな外観。ノヴァ・ゲート・テラスにある校舎は、汎次元技術研究所の別館を改装。真空を望む、ドーム型教室や擬似重力区画が存在。制服のデザインは、本校のパラチウム学園と同じブレザー。然し魔導形状記憶繊維を採用され、多様な体型に合わせられる。異界の未知の知識や、技術を学園に寄贈する事で授業料が免除。未知の探求と、リスク管理を担う最前線の研究機関。分校生徒会は、本校とは独立した組織であり、ホログラム会議で意思決定を行う。実習派遣は学園内や、周辺居住区の技術トラブル解決に生徒が実習として派遣。二拠点接続は龍神の国と月の国の、専用の転送門で結ばれ此れの維持が学園の生命線。


[学科一覧]

汎次元力学科(マルチバース)

専門分野:次元干渉理論、異次元の力の安定化制御、多元宇宙論

異なる次元や世界線に干渉し、其処から生じる力の抽出と応用を学ぶ基幹学科。転送門の維持に関わる基礎理論を担う。常に高いリスクと隣り合わせのクラス。次元の歪みによる微小な空間の爆ぜる音や、存在しない筈の光が教室内に満ちている。生徒たちは常に次元圧を測定する測定器を携帯しており、数値が跳ね上がると即座に防護展開を行うのが日常茶飯事。


エーテル工学科(フィラメント)

専門分野:エーテル回路設計、魔導伝導工学、環境エーテル収集

目に見えない魔力や、霊素を物質や回路に定着。次世代の動力源へ昇華させる技術を研究。星間縁街の校舎にあるネオンや、浮遊教室の配線・維持管理は実質的に、此の学科の生徒達の実習で作成。星間縁街校舎の配線工事や、浮遊教室のバランス調整を、一手に引き受ける現場主義の泥臭い学科。生徒の作業着(制服)は常にハンダの匂いや魔力回路の煤で汚れており、工具袋が必須アイテム。


星間計算科(ラプラス)

専門分野:超高速量子計算、天体軌道力学、確率論的予測演算手順

宇宙規模の膨大なデータや、星間航路の軌道計算、未来予測シミュレーションを行う知能派の学科。月面ドーム校舎の心臓部。転送門の安全性を、数値で担保する極めて重要なポジション。月面ドーム校舎の最深部、超低温サーバー室の隣に拠点を置く。会話の半分が数式と確率論で構成されており、感情的になる事を嫌うクールな生徒が多い。睡眠不足とカフェイン中毒率が全学科トップ。


魔導形状記憶科(モーフィング)

専門分野:変形マテリアル工学、分子レベルの魔導制御、

アダプティブデザイン

制服にも採用されている、魔導形状記憶繊維を始め状況に応じて、姿や性質を変える物質の加工・開発を行う。物質の変化を愛する職人気質の生徒が多い。学園内の汎ゆるカスタム装備の製造を請け負う。工房には常に金属を叩く音やマテリアルが蠢く怪しい音が響く。制服のカスタムは勿論、自分のカバンや文房具を、状況に応じて変形する仕様に改造するのがブーム。


異邦言語科(バベル)

専門分野:異文明言語学、暗号解読、意思疎通規約

異界の存在や未知の文明が残した、言語・記号・概念其の物を解析・翻訳。危険な異界の文献や呪文を直接扱う。精神防壁の訓練が必須。防音・精神防護が施された特殊な個室が並ぶ。発音するだけで発火したり、聞くだけで精神が平衝を失う危険言語を扱う為、生徒は常に精神安定用の魔導アロマやイヤーマフを所持している。


転送幾何学科(ポータル)

専門分野:空間位相幾何学、ワームホール安定化論、転移制御

地上と月面を結ぶ転送門の、維持・拡張・空間歪曲の数理モデルを専門に探求するエリート学科。学園の生命線である転送門を管理。分校内でも特にプレッシャーと名誉が大きい学科。分校のエリート意識が最も高い学科。龍神の国と月の国を繋ぐ、転送門の管制室を管理しており、24時間体制で空間の歪みを監視している。制服を最もきっちり着こなす生徒が多い。


義体回路科(サイバネティクス)

専門分野:生体機械工学、ニューロリンク、次世代プロテーゼ設計

身体の一部を機械化・魔導化する、義体技術と其れを繋ぐ生体神経回路の融合を学ぶ。宇宙空間や過酷な異界環境に、適応する為の肉体改造技術を自らの身体で実証実験する生徒も多い。生徒の多くが腕や脚、眼球などを何らかの魔導義体に置換している。オイルの香りと生体反応モニターの電子音が交錯する学科。自分の体を自分で修理・改造するのが当たり前の風景。


真空錬金科(ゼロ・アブソリュート)

専門分野:真空物理学、極低温錬金術、宇宙環境の材料・素材

月面ドームの環境を活かし、絶対真空や極低温という、特殊環境下でのみ起きる超常的な物質変化を研究。月面校舎をホームグラウンドとする学科。静寂を好むクールな研究者が集まる。月面ドーム校舎の真空区画を主拠点とし、常に静か。無音空間での作業に慣れている為、手話やサイレント・サインで会話する癖がついている生徒が多い。感情を表に出さない職人肌が集まる。


外宇宙生態科(ゼノ)

専門分野:宇宙生物学、異界生態系調査、危険生物の対応

地球圏外や異界に生息する未知の生物・植物・微生物の生態調査と保護・危険性の評価を行う。時に奇妙な異界の生物をキャンパス内に持ち込む。学園のトラブルメーカーになり易い。温室ドームや水槽区画が立ち並び、校舎内で最も異臭と鳴き声が絶えない場所。生徒達は噛み傷や謎の発光植物の毒胞子に耐性を持ち、何処かネジが飛んだポジティブさを持つ。


仮想現実科(メタ・カレント)

専門分野:没入型VRの構造、電脳空間セキュリティ、認知拡張工学

ホログラム会議システムや、現実と見分けがつかない高精度な仮想空間の構築・ハッキング技術を学ぶ。分校生徒会の意思決定を支えるホログラム技術の管理・運営も此の学科の生徒達が主導。現実の教室には誰もがおらず、全員が電脳空間にダイブして授業を受けている事も珍しくない。分校生徒会のホログラム会議システムの維持管理を一手に担う。


特異点修復科(トラブルシューター)

専門分野:災害・トラブル応急処置、危機管理戦術、現場修復工学

学園周辺や居住区で、発生した次元の歪み・技術的トラブル・パニックを、直接現場に出向いて解決する実戦部隊。実習派遣の最前線に立つ事が最も多く、肉体派と頭脳派が入り交じるアグレッシブな学科。実習派遣の最前線に立つ為、学科内は体育会系の熱血さとエンジニアの冷静さが同居する独特の空気感。緊急出動要請のサイレンが鳴ると、授業中でも現場へ飛び出していく。


禁忌知識科(パンドラ)

専門分野:禁断のオカルト科学、呪物管理学、超常リスク評価

世界の法則から外れた、触れてはならない知識やオーパーツを管理・研究し、リスクの封印方法を模索。学園の免除制度の最大の担い手。一歩間違えば破滅を招き、学園長直轄の厳重な監視下にある。学園長直轄の最深部に位置し、常時重厚な封印結界と監視カメラに囲まれている。生徒数は極めて少なく、全員が異界の危険呪物やオーパーツに耐性を持つ者達。学園免除制度の最大の功労者。




シュタイン・レジデンス

パラチウム学園の敷地内に聳え立つ、自己進化型の多機能超高層居住塔の学生寮。学園生活其の物を、最適化する生活生命体となる建物。寮内の壁面や内装は、生徒の専攻学科や個人の魔力特性に共鳴し変化。高学年になる毎に、高層階へ居住権が移行。最上階層は学園の貢献度や、学力試験の成績で選抜された生徒のみが滞在可能。重力制御が解除され、雲の上で生活や学習が可能。各階層に階層長が置かれ、生徒同士で生活ルールを策定。寮内のトラブルは外部に持ち込まず、階層内での決闘や議論により解決する。寮の地下に夜間のみ開かれる、広大な深層回廊が広がる。稀に学園の防壁をすり抜けた、異界の侵入者が迷い込む。此れを撃退する為希望者による、寮内防衛組織がパトロールを行う。


メガ・ルナ・バザール

龍神の国と月の国の境界線を、跨ぐ様に展開される無秩序と活気に満ちた巨大経済圏の学園都市。夜の帳が下りる頃に、魔法とネオンが溶け合う黄金時間が訪れる。両国の税制が複雑に干渉し合う。結果として法的にグレーゾーンの、珍品が多く流通している。龍神の国の希少な龍鱗や、月の国の魔導回路パーツが隣り合って並ぶ様は圧巻。都市に流通する通貨は、パラチウム学園が発行しているパラチウム・コインが基軸。其の日の需要に応じ、貴金属や魔法素材の現物価値が、リアルタイムで変動している。都市の地下区画に、禁忌知識科や呪詛編纂科の生徒達が、実験の副産物を売買する区画が存在する。都市の中央広場に、両国のエネルギーが交錯する噴水が設置されている。龍神族と異邦人、異種族間の生徒達が交友を深める社交場。各学科が持ち寄った技術を、其の儘応用した屋台が並んでいる。最先端技術で調理された料理が名物。

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