13章 帝国活動編 10話 別れの前に・・宿屋で
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上の部屋で待たせていたアリスが、銀狼シェルを抱いて地下牢へとやって来てしまった。
「彼女は、だれなの?」
「カリナ、説明はあとで・・」
カリナを連れて俺は、切断した鉄格子をすり抜ける。
「ハル、逃げ道は階段しかないぞ・・押して進むか?」
「・・アルシア、それは最後の手段にしよう」
階段の方から上が騒がしくなる声が響き始め俺達に残された時間はなくなっていくとともに、胸の鼓動も早く打ちつけていく中で策を考えながら階段を見つめる。
「アリスよ、あの魔法は使えぬのか?」
「あの魔法?・・シェル、ごめんね。まだ使えないみたいなの」
いつの間にか人化に戻っていたシェルは、アリスの隣りで見下ろすように見ている。
「アリス、あの魔法って?」
なんの魔法かわからない俺は、アリスに聞いてみた。
「えっと・・簡単に言えば、転移の魔法かな」
「あぁ、アレか・・」
アリスと魔王ジェドニスと初めて遭遇した、イシタ公国で目の前で姿を消していなくなった光景を思い出し、それが使えたなら簡単に逃げることが出来ただろうと思うも、出来ないため他の手段を考える。
「やっぱ、隠れてやり過ごすしかないか・・」
隠密スキルを発動し部屋の奥の壁へと移動し、アリスが教えてくれた2人が来るのを待つ。
コツコツコツ・・
足音が近づき、俺達の前に姿を見せた2人はカリナがいない牢を見ている。
「・・いない、逃げられた?」
あの青髪冒険者が口を開く。
「ん〜やられたな・・街に仲間が潜んでいたのだろう」
「どうするんだ、ギルマス?」
「依頼主へ渡す日にまだ余裕はある。タイタン、あの森に他のエルフはいないのか?」
「俺たちが見つけたのは、男エルフ5人と女エルフ1人だけだ。男エルフは全員斬り捨てて魔物のエサにしてやった・・最後にあえて残した女エルフだけ生きて捕らえたからな」
ギルドマスターの男と青髪冒険者タイタンが、切断された鉄格子を見ながら会話をする姿に焦りがないことに俺は違和感を感じるも理由がわからない。
仲間を殺され魔物のエサにしたという会話に怒りをあらわにしたカリナが丸腰で襲い掛かろうとするのを、彼女の腰に腕を回し制止し2人が地下牢から出て行くのを待った。
カリナの逃亡に対して、終始焦る様子が皆無だった2人を見送ったもしばらく時間をあけてから階段を上がり、侵入した扉から外に出るのを避けて途中にあった窓から裏路地へと出て移動しギルドから離れた場所で隠密スキルを解除して表通りへと歩き出た。
俺は隣を歩くカリナに今後の話しをする。
「カリナは、これからどうする?」
「エルナを探す・・けど、私1人になってしまったから一度村に戻ろうと思う」
カリナの碧眼の瞳に失意は存在してなかってけど、単独で捜索には限界がある。その沈んだ空気の中でエルフの村に行ったことがある2人が口を開いた。
「カリナ、私とシェルが手伝うぞ?」
「そうじゃ、妾がいればすぐに解決するのじゃ」
アルシアとシェルが、カリナの手伝いを申し出る。
「でも、しばらくハルと離れ離れになってしまうけどいいの?」
「「 んぅ・・それは・・ 」」
動揺する2人にカリナは笑顔で断るも、アルシアが自分に言い聞かせるかのように続ける。
「帝国は、カリナだけだと動きにくいだろ?まぁ、ハルと離れるのは寂しいが、会えなくなる訳でもないしな?」
「そうじゃの。やはり、カリナと一緒にエルナを探すのじゃ」
アルシアとシェルが俺に視線を向けるため、俺は笑顔で頷いた。
それからカリナを連れて宿の部屋に戻ると、ラニアとアメリアの2人は買い物に出かけていて、カラと獣人シスターズがまったりとしていた。
「ただいま」
「「 おかえりー!! 」」
リルとクウコが俺に飛び込んで抱き付き、2人の頭を撫でていると1人増えたカリナの存在に気づいた。
「「 エルフ?? 」」
「リル、クウコそうだよ。彼女は、カリナって言うんだ」
「は、はじめまして・・エルフ族のカリナです」
部屋では、ケモ耳と長い尻尾を出しているリルとクウコそしてベッドから座って見ている猫人族のミオとミリナの姿を見たカリナは、他種族との共存状態のため落ち着いているようだ。
「リルだよー!」
「クウコだよ!」
エルフを初めて見たのか、銀色と金色の綺麗な毛並みを持つ長い尻尾が興味津々をアピールしているかのようにフッサフッサと揺れている。
隣に立つカリナの被っていたフードが取れたことで、彼女の肩まで伸びていた金髪は長旅のせいか痛んでいる。
「カリナ、沐浴するか?」
「いいの?」
「もちろん、案内するから来て」
「ありがとう」
一度部屋を出て隣の部屋に入ると、ここは俺達が借りている部屋専用の風呂だったとカラに教えてもらったのだ。
脱衣所でカリナを待たせ、浴室にある大きな浴槽に水を溢れるぐらい貯めた後に生活魔法で適温まで温める。
「・・ちょっと熱めだけど、あとで水で調整すればいいか」
立ち上がり脱衣所へ戻ると、全裸になっている獣人シスターズの4人がカリナを取り囲み服を脱がされそうになっている。
「おぉ〜いきなりマッパなのかい・・リル達も入るんだね」
「ハル、助けて〜」
必死な抵抗も虚しく、全裸にされて行くカリナを見てしまった俺は遅れて背を向けて謝まった。
「カリナ、4人がゴメン・・諦めてくれ」
カリナを全裸にさせたことに満足したのか、獣人シスターズは俺の前に立ち上目遣いで見ている。
「もう浴槽に入れるよ」
リルを筆頭に獣人シスターズは浴室へとキャッキャ騒ぎながら入っていき、浴槽へと飛び込む音が4回連続で聞こえた。
「はぁ・・カリナのために準備したのに」
「ハル・・」
背後から弱々しく俺を呼ぶカリナの声に俺は振り向き、全裸の彼女を見てしまうも冷静に告げる。
「俺は、部屋に戻るからさ・・あいつら4人がいて騒がしいかもだけど、ゆっくりしてきて」
脱衣所から出ようとドアに手をかけようとした時に、浴室からビショ濡れのリルが俺の腕を掴む。
「リル?」
「一緒に入ろ・・」
「カリナがいるから、また今度な」
リルは、カリナをチラッと見てから不思議そうに聞く。
「カリナは、ハルの女じゃないの?」
「違うよ・・」
「そうなんだ・・なら、今から?」
リルの爆弾発言に、カリナがビクッと反応する。
「んな訳ないよ。だから、また今度な。終わったらカリナを連れて部屋に戻って来てな」
「うん。そうする」
リルはパッと手を離し、俺からカリナへと獲物を変更し素早くカリナを捕まえた後に浴室へと入って行ったのだった。
部屋に戻り、カラと2人で話しをしていると足元をふらつかせながら顔を紅潮させたカリナが1人で部屋に戻って来てしまう。
「おかえり、リル達は?」
「ハル・・リル殿が呼んでいた」
「そっか、ありがと・・果実水飲んでゆっくりしてて」
アイテムボックスから果実水入りの瓶をカラに手渡し、力尽きてベッドに寝転ぶカリナと入れ替わるように俺は4人が待つ浴室へと向かった。
「入るよ〜」
浴室のドアを開けて中に入ると、浴槽から頭だけを出し俺を見つめる4人の視線を感じるも、そのまま全身を洗うことにして視線を4人から外し再び向けると、浴槽の奥にいた4人が手前まで移動していた。
「・・・・」
「「「「 ・・・・ 」」」」
互いに無言で見つめあった後に、浴槽のお湯を頭から2回かけて立ち上がり浴槽へと右足を入れた瞬間に獲物を待っていましたかのようにリルが俺に抱き付き口付けをする。
「みんなで、待ってたよ・・」
もう完全にスイッチが入っているリルの銀色の潤んだ瞳を見て、他の3人の瞳を見ると同じ状態だったため俺は覚悟を決めて、最後までスルことに付き合う・・。
しばらくぶりだったため、浴室で熱く盛り上がってしまい何度も上限突破した4人は全てが終わった後には、脱衣所で横たわり満足そうな表情で意識を手放し眠ってしまった。
その寝ている4人の横で俺は休憩しながらポーションを1本飲み干し体力を回復させ、服を着るため立ち上がったところで脱衣所のドアが開きアルシアとシェルが入りアルシアが口を開いた。
「ハル、明日からカリナと3人でエルフの村へ行こうと思う」
「そっか、思ったより早い出発だな。もう明日から離れ離れだね・・」
そう言いながらシャツを着ていると、2人に手を止められてしまう。
「だから・・妾とアルシアを、たくさん愛してもらうのじゃ」
「マジ?・・今から?」
アルシアとシェルは頷き、着たばかりのシャツを脱がされ強制的に浴室へと連れて行かれて行く。
「んぅ〜脱衣所も凄かったが、ココは予想以上に凄い香りじゃな・・」
「シェル、どう言うこと?」
「オスとメスの混ざり合った濃密な香りが充満しているのじゃ・・」
シェルはそう言いながら俺に抱き付きながら顔を寄せてその瞳はすでに潤んでおり、さっきのリル達と同じ状態になている。
「た、たしかにシェルの言う通りみたいだな・・私もカラダの奥から熱を帯びて胸が苦しいぞ・・」
「だ、大丈夫か?2人とも・・」
俺は何気なく2人の肩に触れたことで、アルシアとシェルのスイッチを押してしまったようだ。
「んぁ、明日から、しばらくオアズケだから・・・・」
「そのぶんだけ、妾を愛して欲しいのじゃ・・」
それから3人の世界に入り浸り、絶頂を迎え抗うことが出来ず意識を手放した2人を強制的に意識を覚醒させ余韻の中でも愛し続け、恍惚とした表情の2人が再び絶頂へと到達し意識を手放しそれを強制的に意識を覚醒させて・・・・それを十数回繰り返す・・・・。
生命維持のための呼吸をすることしかできずにいるシェルとアルシアは、リル達と同じように脱衣所で全裸のまま寝ている。
美女6人がこの脱衣所で全裸で寝ている様子を男が1人で見ている光景を他人が見ると、とんでもない性癖を持つ男だと思われると思い、自らのシテしまった行為に頭を抱え座りこむ。
「・・・・久しぶりに、やっちまった」
そう1人で嘆いていると、再び脱衣所のドアが開く音が聞こえ顔を向けると黒い瞳で見つめるアリスと視線が重なる。
「アリス・・」
「なかなか戻ってこないと思って、心配で来てみたら・・」
「ゴメン・・」
アリスは溜息をついてから、1歩前に進みドアを閉める。
「早く服を着させて部屋に運ぶわよ」
「そ、そうだよね」
急いで服を着てから、目覚めない彼女達に服を着させ1人ずつ部屋へと運びベッドに寝かす。
「ハル?みんなは、どうしちゃったの?」
部屋で寝ているカリナといたカラに俺は苦笑いしながら答える。
「風呂でシテたら、みんなこうなっちゃった・・」
「もう・・こんな幸せな顔をさせて・・だからって、みんなを壊さないでよね?」
「ぜ、善処します」
最後に背の高いシェルを運び終えた俺は、忘れ物が無いか脱衣所に戻るとアリスが浴室のドアを開けて眺めている後ろ姿があった。
「アリス、運び終わったよ」
「ねぇ、ハル・・凄いって言葉で表現できないわね」
「アリス?」
「この・・ケダモノ!」
そう言いながらアリスが俺の前へと来て見上げる。
「あはは・・部屋に戻ろう」
「・・このケダモノは、私がなんとかしないとアブナイわ」
「アリ・・ス?」
そのままアリスに壁際へと追い込まれ、ケダモノ認定された俺は彼女に何度も討伐され足腰にまともに力がはいらに状態で部屋へと戻り、寝ているリルのベッドへと倒れ疲労困憊で意識を手放してしまったのだった・・・・。




