表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
229/300

11章 王都逆襲編 幕間⑥・・・勇者沖田

アクセスありがとうございます。


勇者沖田 Side・・魔物の襲撃報告を受け、パーティー会場を出た後



 

 せっかく上玉の貴族令嬢達と熱い時間を朝まで俺の部屋で過ごす計画だったのに・・いったいどこのバカが攻めて来たって言うんだよ・・マジ最悪だ。


 俺は勇者らしく脅威から王都を守るため、パーティー会場から剣崎達を連れて出た。貴重な戦力のあの女達が、素直に付いて来ないのが癪だけど仕方ない。あのままアレが長引くと、俺のボロが出てしまう。


 そう思いながら騎士団長ハイドから聞いた情報を思い出す。


(たしか、北側に魔物の群れが迫っているんだよな・・転移魔法を使うと魔力消費が激しいから、ここは大通りを突っ切って北門を目指すか)


「みんな!・・大通りを突っ走って北門に行こう!」


「「「 おぉ!!! 」」」


 大通りを順調に突っ走り北門が見えて来ると、門前には、たくさんの冒険者パーティー達が待機している姿が見えた。


 きっと王都の冒険者ギルドからの緊急依頼の報酬の高さに目が眩んで集まってきた連中だろう。


(おっ?・・あの子、なかなか可愛いじゃん・・今度見かけたら、声でも掛けてみるか)


 走る速度をを落とし北門に近づくと俺の姿を見た冒険者が道を開け、その開けた道を歩き門前に辿り着いた俺は振り返り集まった冒険者達に告げる。


「みなさん、集まってくれてありがとう!俺は、王国勇者のオキタです!短い時間ですが、準備を整えて迫る魔物達を討伐し街を守りましょう!」


「「「「 おぉぉぉぉーー!! 」」」」


 普段はバラバラで行動する複数の冒険者パーティーは、俺の一言で一致団結してくれたようだ。さすが勇者の肩書は最強だ。


 それにしても、王国最大の戦力である騎士団の連中がまだ来ていないことに腹が立つ。まぁ、所詮は雑魚の集まりだから居ても居なくても変わらない戦力だ。


 俺は騎士団の戦力を切り捨て、門兵に閉ざしている者を開放するように伝えると、少し間が空いたことにイラッとしつつも、笑顔を保ち門が開くのを待つ・・・・キレる直前に門が開いたため、溜息をつき心を落ち着かせた。


 知能が無い魔物達の奇襲に備えるため俺専用の聖剣を抜刀し、前衛の剣崎と2人で門をくぐり抜け町の外に出る。


 そこには、見渡す限りいろんな魔物達で埋め尽くされている光景を目にして驚きながらも、勇者の俺が怯む姿を見えることがないよう気合を入れる。


 それにしても、烏合の衆のようにただ集まっている魔物達の意図がわからず、このまま光魔法レイ・ビームを放ち一瞬で終わらせパーティーの続きを楽しもうと思いついた直後に、数十メートル離れた地面に魔法陣が突然出現した。


「な、なんだあの魔法陣は?」


「おい、なんか出て来るぞ沖田・・」


 隣にいる剣崎の声で俺は目を凝らし輝く魔法陣を見つめていると、中心部から黒い塊が姿を現しその全体像がわかると、俺はアイツだと確信した。


「お前、生きていたのか?・・・・アリス!」


 輝く魔法陣からは、ゴスロリで日傘をさし顔を隠している魔王の配下アリスだった。


「そう・・わたしは、アリス。敬愛なるジェドニス様から頂いた、大切な名前・・その名前を劣等種族の貴方が口にするなんて、万死に値するわ」


「もう、その敬愛する魔王は存在しないがな?」


 俺は、アリスを煽ってやる。


「黙りなさい・・魔王ジェドニス様は生きておられます」


 アリスは、俺の煽りに乗ることなく答えたことがつまらない。


「なんだって?魔王ジェドニスは、この世から存在ごと消してやったんだよ!この王国勇者の俺がな!」


「くっ・・・・うるさい!」


 アリスが日傘の先端を俺に向けるも、僅かにブレているのがわかる。そして、いきなり攻撃魔法を放ち背後の北門を粉砕しやがったのだ・・。


 バシュッ!  ドォゴォーン!


「ふっ・・避けないなんて余裕なのね」


「はっ・・三下の攻撃なんて避けるほどでもないからな」


(あっぶね・・アイツの放った魔法がみきれなかった・・)


 俺の反応を見たアリスは、苛立った表情をしていたけど、急にニヤリと笑い捨て台詞を吐きながら姿を消していく。


「さぁ、人族の勇者・・私達の逆襲の前に自分達の無力さを怨みながら蹂躙されなさい!」


「ちっ・・アイツが姿を消すのが、始まりの合図だったのか・・」


 そう吐き捨てながら、一挙に迫り来るウォーウルフ達の迎撃に備えたのだった・・・・。





 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ