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10章 王都奇襲編 18話 魔王との戦い②

アクセスありがとうございます。


 まさに勇者と魔王との最終決戦に相応しい場所にいる俺達は、戦いが始まる前に勇者パーティー後衛組である魔法士2人が戦力外になっている。


「沖田!」


 俺は、自然に沖田の名前が口から出て、勝手に身体が動き彼の隣に立っている。


「なっ!いきなりなんだよ、椎名!」


 突然の俺の行動に驚く沖田と、その隣にいる剣崎は俺を見ている。


「お前らだけじゃ、勝算は低い。俺らのパーティーも参戦するからな」


「ちっ・・・・勝手にしろ。だけど、あの4人は元々俺らと一緒に召喚されたから、俺のパーティーとして使うからな」


「・・・・雑に扱うなよ?」


「雑に扱うかどうかは、あの子達次第だな・・」


「ふざけんな!約束しろ・・真衣達を死なせないと!」


「・・勝手だな。まぁ、俺の・・勇者パーティーに入れば神の加護下の対象になるからマシにはなるさ」


「・・・・わかった」


 俺は、念話で真衣達に勇者パーティーへ加入するよう伝えた。もちろん彼女達は反対する。その想いを嬉しく感じつつも勇者からの加護の話をしたら本当だと真衣が言う。


 半信半疑だった勇者パーティ加入で神の加護が本当だと真衣に聞かされ、俺は彼女達の意思を曲げてでも勇者パーティーへと加入させたのだった。


『ごめんね・・みんな』


 そう伝え、俺のパーティーから離脱し勇者パーティーへと加入した真衣達との繋がりが消えて、心に喪失感が生まれてしまった。


(・・生き残るためだ・・)


 そう胸に言い聞かせ、俺は頭の中を切り替える。


「やっと勇者パーティーに戻ってきてくれたな!これが本当のあるべき姿なんだ!忘れるなよ?」


「「「「 ・・・・・・ 」」」」


 俺は振り向き今まで俺の背後にいてくれた真衣達が、今は勇者沖田の背後へと移動している姿を見ていると4人は哀しそうな表情で俺を見つめていた。


(大丈夫・・・・)


 口パクでそう伝え俺は魔王ジェドニスへと視線を戻した。


「作戦会議は終わったようだね・・・・それじゃ、始めようか」


 勇者パーティーが何かやりとりをしているけど、念話のチャンネルが違うため俺にはわからない。俺は、魔王ジェドニスの視線の動きを捉えながら勇者沖田から離れ攻撃地点を探る。


 ダンッ!


 勇者沖田が先陣を切って飛び出し、魔王ジェドニスへと間合いを詰めると同時に真衣達から攻撃魔法が放たれる。 


「「ホーリーアロー!」」


 沖田の頭上を超えて聖属性魔法ホーリーアローが魔王ジェドニスへと襲う。


 時間差で放たれた2本のホーリーアローを漆黒の剣で弾き飛ばすジェドニスに沖田が正面から斬撃を繰り出し、それを漆黒の剣で受け止めた魔王ジェドニス。


「なかなかの連携だな・・だが効かん」


「それは、どうかな?」


 互いの刀身から火花を放ち対峙する沖田とジェドニスは、互いの力比べをしているかのように押し合っているその隙をついて、2人の足元からアースランスが飛び出す。


 ズガガッ!


 ジェドニスの足を僅かに切り裂くも、有効打にはならず後方へ下がり沖田が追撃していく。


 剣崎は、2人の攻防のスピードについていけないようで、ただ後を追いかけるだけで攻撃に至っていない。


「行くか!」


 俺は、そう呟きながら隠密スキルを発動し足に力を込めて飛び出し、魔王ジェドニスの背後から攻め寄る。


 ガラ空きの背中にあと少しで届くところで俺の片手剣は斬撃を阻まれる。


 ガキンッ!


「させませんわ!」


 鋼の棒のような硬さを持つ黒い傘の柄が俺の片手剣を食い止め小刻みに震えている。


「アリス!?」


「魔王様の背中は、このアリスにお任せを」


 戦線離脱したと思っていた魔王の配下アリスが、俺の斬撃を止める。


 だけど完全復活はしていないようで、彼女の持つ日傘が俺の斬撃をの威力を殺し切れず徐々に押し込まれていく。


「このまま押し切るぞ!」


「あっ・・あなたに・・できまして?」


 明らかに力負けしているアリスを下に抑え込み、彼女の右足の膝が地面に付く。


「くっ・・こんなハズでは・・・・」


(よし、このまま・・)


 ドゴッ!


 右横腹に衝撃を受けたと同時に左へ弾き飛ばされ、俺は床に叩きつけられ転がる。


「死ね!」


 魔王の声が聞こえ目を開けると、漆黒の剣が俺に狙いを定め振り下ろされくるところが視界に入る。


 ガキンッ!


 片手剣を両手で持ち、なんとか押し留めるも受けた衝撃が大きすぎて寝転んでいる地面へと押し込まれ床に陥没する。


 ドゴンッ!


「ぐぁっ・・」


 背中から衝撃が伝わり、肺から強制的に空気を押し出され口から一気に漏れ呼吸ができなくなった。


 俺を死の淵へと追い詰めた魔王ジェドニスは、左手を俺に向けて魔法を放とうとする。


「終わりだ、人の子よ」


「ぅ・・」


 漆黒の剣を受け止めていた片手剣の刀身を捻り、切っ先をジェドニスへと向け風魔法ウインドカッターを放つ。


 ブシュン!


「おぉ!」


 なんとか放ったウインドカッターに驚く魔王ジェドニスは、俺から離れギリギリのところで避けたところで俺は立ち上がる。


「ハルッ!」


 立ち上がり魔王ジェドニスと対峙している俺の背後から、アイナとリンが近付いて来た。


「アイナ、リン・・」


「ハル・・1人で行くな・・私達がいるではないか」


「アイナ・・でも、相手は魔王だぞ?」


「ハルさん、貴方にレベルアップされた私達は・・そこまで柔じゃないですよ?」


「リン・・わかった。ここからは3人で攻め込むぞ」


「もちろんだ!(はい!)」


 俺達3人と勇者沖田達のパーティーで魔王ジェドニスと配下のアリスを囲み、第2ラウンドが始まるのだった・・・・。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] これで真衣達に何かあるようなら終わってる。話の盛り上げ方を間違えてる感じで、不快感しかない
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