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10章 王都奇襲編 8話 いざ!押して参る

アクセスありがとうございます


「ここはどこだ?」


 暗闇の中、沖田の声で意識が覚醒し始めた俺は、周囲を確認しミオや真衣達を探す。


「「 ご主人さま!! 」」


「「「 ハル 」」」


 ミオ達とアイナ達が俺を呼ぶ声が聞こえ、その方向へ歩くと無事に合流できた。


「みんな無事のようだね。ここがどこかわからないから注意して」


 少しづつ落ち着きを取り戻し、気配探知スキルで周囲を索敵しても沖田達と真衣達以外の反応はなくただ、人工的な形での範囲しか索敵できないことが不思議だった。


(普段なら円周上に索敵できるのに、ここは四角の形でしか索敵できないなんて・・)


 それからしばらく周囲を警戒していると、不意に2つの気配を捉えその方向を見ると魔王ジェドニスとアリスが高台に立って俺達を見下ろしている。


「さぁ、ここが魔王のオレと勇者達が戦う場所にもっとも相応しい場所なのだよ!」


「ここは、いったいどこなんだよ!」


「はぁ・・わからないかな〜せっかく転移魔法で連れて来てあげたのに・・」


 やはりこの場所は王都ではなく違う場所へと転移されたようだ。この人数を転移魔法で同時に運べる魔力を持つ魔王ジェドニスの強さが半端ないことを改めて感じてしまう俺がいる反対に勇者沖田は相変わらずの感じだ。


「いきなり俺達を、こんなところに連れて来やがって!」


「まぁまぁ落ち着いてくれたまえ。仕方ないから教えてあげよう」


 すると一気にこの場が明るくなり周囲の状況がはっきりと見えて、直感的に最悪の場所にいることに気づいた。


「ようこそ!オレの城である、魔王城へ!!」


 ガシャーン!!


 ザッザッザッザ


 何かが叩かれた音と同時に大勢の足音が聞こえ、発動していた気配探知が埋め尽くされるほどの気配を捉え思わずスキルを解除してしまった。


「さて、魔王のオレは最深部にある部屋で待っているから、それまでは配下達が相手になる。途中で全滅なんてつまらない結果は期待してないからね。それでは、配下達の熱烈な歓迎を楽しんでくれ!」


 そう言い残し、魔王ジェドニスとアリスは姿を消し高台も消えると、その奥から数百を軽く超える骸骨騎士が隊列を組んで迫って来ていた。


 前列の騎士は大盾を構え、その後ろには槍を構える騎士達・・そのさらに数列後ろからは大剣を構える骸骨騎士達がいて最後尾が見えない・・。


「おいおいマジかよ・・何も準備していない状況で・・いきなりピンチじゃん」


 そう呟く俺とは違い、勇者沖田は余裕を見せつけるかのように威勢を放つ。


「あんな骸骨野郎が束になっても、俺達勇者パーティーに勝てる要素なんて皆無だ!一気に蹴飛ばして魔王の部屋へ行くぞ!」


「「「 おうよ!!! 」」」


 走り出そうとした沖田は振り向き、真衣達を見て苛立った顔で口を開く。


「おい!何やってんだお前ら!一緒に行くぞ!」


「イヤよ!あなた達と一緒には行かない!」


「ふ・・ふざけんな!それでも召喚された勇者パーティーの一員か?俺達の使命は、魔王討伐ってことを忘れたのか?そして元の世界に戻るって決めただろ?」


「それは、そうだけど・・」


 責任感の強い真衣は、魔王討伐という使命は忘れてはいない。ただ、勇者の行動に不安がありまくるんだよっと俺は思っていたけど口にはしなかった。


 その間にも骸骨騎士の軍勢は足音を鳴らしながら近くまで迫っている。それでも真衣達は沖田達について行く決心がついていないようで、俺は真衣達の傍へ移動する。


「真衣・・ここは勇者パーティーとして魔王討伐をしよう」


 そう告げると、顔を見上げ俺を見ながら不承不承ながらも頷いてくれた。そのいじけた顔も可愛いと場違いながらも思う俺がいた。


「・・・・わかった。だけど、ハルと一緒に行く」


「ダメだ!お前らは、勇者パーティーだ!俺に付いて来い!」


「そんな・・・・」


「真衣、俺らは後ろで支援するから。ここはアイツに従ってくれ・・危ない時は、念話で指示するから」


「うん・・そばにいてね、ハル」


「もちろんさ。だから、安心して」


 不安な瞳で小さく同意してくれた真衣だけど、俺がそばにいると告げると安心したようで瞳に力が戻っていく。


「わかったよ!勇者パーティとして一緒に行く!」


「当たり前だ!さっさとあの骸骨野郎をぶっ飛ばすぞ!!」


 勇者沖田を先頭に突っ込んで行きそれを追うように剣崎達がついて行く。少し遅れて真衣達もそれぞれの武器を手にして進み出そうとしたと気に俺は、全員と念話スキルを繋ぎ互いの存在を繋ぎ合わせる。


『ここからは気合を入れて行くぞ!』


 息を合わせたかのような返事を聞きながら俺は片手剣を抜剣し真衣達と合流し骸骨騎士達の殲滅へと向かって行ったのだった・・・・。



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