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10章 王都奇襲編 4話 前触れの無い侵略③

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 俺達は、魔王ジェドニスの動向を伺いながら王城の正門が見渡せる誰かの家の屋根に横一列になって顔だけ出している状況で、まるで斥候の様になっている。


 間違いなく魔王達にバレているハズだけど、こちらを気にする様子がなかったためこのままでいることにした。


「背の高いのが魔王ジェドニスだ・・・」


「あれが、魔王ジェドニス・・ここからだと人族にも見えますが魔族寄りなのでしょうね。ハル、その魔王の隣に黒傘を持つ少女は?」


 俺の左にいるアイナが呟く。


「配下の・・えっと、アリ・・アリン・・アリンス・・だったかな?」


『アリスですわっ!』


「そうそう、たしかアリスっていう・・はぁ!?」


 背後から少女の声が聞こえ反射的に振り向くと、魔王ジェドニスの横を歩いていたはずの黒傘を持つ少女が立ち笑顔で俺を見つめていた・・・・ような姿が見えていた気がしたけど、今は雲が一つもない青空しか視界に入っていない。


「ハル?急に振り向いてどうしたのだ?あの少女が、配下のアリスだっていうことは理解したぞ」


「えっ?・・・あっ・・そう・・そうなら良いんだけど」


 俺の反応に驚いているアイナと見つめ合い、アリスの声と背後から感じた気配には気付いていなかった様子だったため、そのまま視線を魔王ジェドニスへと戻すと変わりなくアリスは隣を歩いていた。


(アリスが背後に来たときの気配を一切感じなかった。しかも、念話で話してくるなんて・・もしかしたら、魔王より強いんじゃないか?)


 そう考えながら、魔王ジェドニスより配下のアリスの方に危機感を持つようになった。すると、王城内から多数の気配に動きがあり、王城門が開き騎士団が隊列を組んで門前で魔王を待ち構えていると、1人の騎士が隊列の前に出て魔王と対峙し警告する。


「立ち去れ!これ以上の王城への接近は許さぬ!即刻立ち去るが良い!」


 魔王ジェドニスに対し警告を発したのは、騎士団長のハイドだった。兜を被っているため表情は見えないが、きっと顔面蒼白なんだろうなと予想がつく。


 すると、足を止めた魔王ジェドニストアリスは少し間を置いて口を開く。


「私は、魔王ジェドニス様の配下のアリス。今日は、この国の王に用があって来ましたの。案内してもらえないかしら?」


「ま・・魔王!」


 その魔王という言葉を発してから、騎士団長ハイドは一言も声を発しなくなり静かな時間が流れてしまったが、絶妙なタイミングで王城内から飛び出して来る新たな気配を捉えると、魔王の横に立っていたアリスが魔王の後ろへと離れた場所まで下がる。


 それと同時に騎士団の前に姿を見せる4人のうち1人が身に纏う銀色の鎧が陽の光にキラッと反射し存在感をアピールしているけど、強そうには見えない気がする・・けど、聖剣を抜刀し構えると少しは強そうに見える気がした。


「俺は、この世界に召喚された勇者だ!お前は何者だ!」


 騎士団長の時とは違い、魔王ジェドニスは勇者沖田の問いに答える。


「我は、魔族を従い頂点に立つ唯一無二の存在・・ジェドニス」


「・・魔族の頂点に立つ存在・・」


 急にさっきの落ち着いた口調から、友人に語り変えるような口調へと変わる魔王ジェドニスの変わり様に俺は驚く。


「あぁ、そうだったね・・君たち、人族の言葉で言うなら魔王ジェドニスというべきだったかな」


「魔王!・・お前が魔王なのか?」


「そう・・魔王だよ。この国の王から聞かされた倒すべき存在。勇者が国のために命を賭けて戦う魔王だよ。その君が、人族が崇拝するという伝説の勇者なのかな?」


「だったら、どうする?」


「ん〜そうだね・・・・正直言って、つまらないね・・キミ・・・・」


「舐めんなっ!!」


 勇者沖田が、感情のまま飛び出し魔王へと斬りかかり、王都の王城前で勇者と魔王の戦いの火蓋が斬って落とされたのだった・・・・。





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