9章 イシタ公国編 11話 通り過ぎる集団
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(・・うぅ・・重たい・・)
寝起きにマリアのスヤスヤ寝ている寝顔が目の前に・・左にはカラの寝顔が。この重さが2人じゃないと分かり足足下を見ると2匹の猫が丸まって寝ていた。
(猫人族はやっぱり猫と同じ習性を受け継いでいるよな・・ミオとミリナは否定するけど)
そう思っていると少し離れたところで動く気配を感じて見ると、薄暗い中でラニアが音を出さないよう気を使いモソモソ動きながら荷台から外へと出て行った。
さすがに隣で寝ていたのだろうリンが、ラニアを追うように出て行く。
(リンがいれば大丈夫だな・・きっと朝飯の支度でラニアは起きたんだろうし)
それから微かに聞こえるラニアとリンの笑いながら話す声を聞きながらいると、外がだんだん明るくなり朝陽が顔を出してきた頃合にみんなが起き始める。
二度寝がしたい俺は、寝たフリをしていると俺の頬にキスを順々にしながら外へと出て行く。
(ん?すごく自然な流れでされている気がするんだけど・・ずっと前からされてた?)
それから荷台での動きがなくなり静寂が戻ってきたんだけど、足下の重さだけは残ったままだ。そのまま上半身を起こし視線を向けると、気持ち良さそうにミオとミリナは寝ている。
「・・こういうところは、一緒になってからも変わらない2人だな・・」
そう呟きながら2人を抱き上げて左側に並び寝かせ、背中から抱き付くような格好でミオとミリナのケモミミと尻尾を弄り倒し、突然の刺激に対応できない2人は口を手で押さえ全身をピクピクさせている。
満足した俺は、いじるのを止めて2人を解放して立ち上がり放置したまま外に出ようと歩き出した直後に首と腰に拘束され抵抗する間も無く後ろへ引き込まれてしまった。
ドサッ
仰向けに倒された俺の視界には猫目オッドアイのミオと茶色の瞳のミリナが覗き込んで、少し息遣いが荒いのを感じる。
「「 はぁ・・はぁ・・もう、ご主人さまのせいですからね!! 」」
「・・・・はい」
その後は、強者に狩られる弱者の立場を十分過ぎるほど感じながら2人が満足したところで解放された・・。
「ミオお姉ちゃん、ご主人さまのいっぱいもらえたね」
「そうだね。今日もがんばろうね」
「うん」
ミオとミリナは、昨夜のシェルと同じように下腹部をさすりながら幸せそうな顔を見ていると、荷台に近寄る気配を感じているとラニアが覗き込んできた。
「あっおはようございます。起きてたんですね。朝食ができました」
「おはようラニア。今行くよ」
荷台から外に出ると、焚き火を囲むようにマリア達が立ち話しをしている。アイテムボックスから人数分の野外イスを出して座るとラニアが朝食を配膳し食べていた時に街道からたくさんの気配を捉えた。
俺はその方向を見ると、マリア達も気配を捉えたようで顔を上げて同じ方向に顔を向けている。
「みなさん、どうしましたか?」
ラニアとカラは、皆が同じ方向を見ている状況に違和感を感じたようで、それに対し琴音が答える。
「私達が来た方向から、大勢の気配が街道を移動しています・・でしょ?おにぃ?」
琴音はニッコリと笑顔で俺を見る。
「そうだね、そこまで捉えているなら問題無いくらいに上達したな」
今、野営をしている場所は少しだけ森に入った位置なため街道から意識しないと見つけられる事はない。しかも隠密スキルを発動しているから完璧な状態だ。
そのまま木々の隙間から街道の方を見ていると、馬車の集団が通り過ぎる。何台か通り過ぎて行くうちに王国騎士団の旗を掲げた馬車が見えた。
「あれは、騎士団長の・・・・」
「はい、間違いないですね」
アイナとリンの発言で騎士団長が直接指揮をしている隊だと判明する。
「このままイシタ公国に行くのかな?でも、騎士団長は勇者に同行しているもんじゃないの?」
「そうですね・・確かにこのような状況であれば騎士団長は勇者と共に行動する事が義務付けられています。もしかしたらですが、勇者カラの直接指示されて別行動の可能性も・・」
俺の問いにリンが答え、その隣にいるアイナが納得するかのよう頷く。
「そうか・・戦局に変化があったかもな」
そう呟きながら、通り過ぎて行く王国騎士団の馬車を見ながらしばらく考える事にした・・。




