「野牡丹の君」って?
私は宮中の女房さん達と軽いバトルをして付いた別名「野牡丹の君」
「野牡丹の君」とはいったい、どのような意味があるのか?
咲ちゃんはたしか「なでしこの君」だったかな?何だったけ?
楓ちゃんは?・・・聞いてないかも。
普通「牡丹」って言えば、花びらがビロードのように綺麗で花は豪華だよね。
たしか、中国の楊貴妃が好きな花だったんじゃなかった?
牡丹=楊貴妃=世界の三大美女。だよね。
じゃ、私は?・・・・・美女?これは違う。
ビロードのような花びら・・・私の肌?これも違うような!?まぁ、年齢の割りにはしっとりだけど。
では何? 私は何故、牡丹と言われるのか?
牡丹じゃない!「野」が付くんだ。「野牡丹」なんだ!
う~~ん。問題だ。
あれこれと考えていたけど分からない。
この世界の人達に聞いた方が早いよね。
「ねえ、萩さん。野牡丹って何?」
「野牡丹で御座いますか?それは、山などに咲いている小さな牡丹で御座います。」
「山に咲く。ねぇ~~~~。」
「北の方様。何故、そのような事をお聞きさせるので御座いますか?」
「実は、私の別名が『野牡丹の君』なのよね。」
「北の方様・・・・・。誰がそのような?」
「知らない。この前、鷹くんと宮中に参内したでしょう。そこの女房さん達と・・・ちょっとバトルらしきものがあってね、その時に別名が付いたらしいのよ。」
「・・・・・・・。」
「それでね。野牡丹ってどんな意味があるのかな?って考えていたんだけど。結局、分からない。」
「まぁ!何て言う事でしょう!!」
「どうしたの?急に怒って。萩さん。」
「北の方様!これが怒らずにいられましょうか!」
「??・・・だから、どんな意味なの?」
「北の方様。わたくしの口からはとても言える事では御座いません。」
萩さんはそう言って部屋から出て行かれました。
それも、ワナワナと震えて。まったく、怒るような意味なのか?
「華ちゃん。聞きたいんだけどね。『野牡丹の君』ってどんな意味?」
「・・・・・誰が、そのような事を仰ったのでございますか?」
「・・・・華ちゃん。なんで、怒ってるの?」
「北の方様!・・・・・この意味は・・・わたくしの口からはとても、とても言える事は出来ません。」
華ちゃん?華ちゃんもそう言って出て行かれました。
それも、萩さんと同じくワナワナと震えて、少し涙ぐんでいたような。
みんな、どうしたのかな?「野牡丹」って泣くほどの意味なの?
私にはまったく分かりません。
今度、女子会に彼女達に聞けばいいわよね。
「ねえ、みんなに聞きたい事があるんだけど。私、分からなくって。」
「わたくし達がお答え出来ることであるならば。」
「あのね、『野牡丹』の意味なの。萩さんや華ちゃんに聞いてもみんなワナワナと震えて何か怒っているような感じなのよ。それが分からなくって。」
「野牡丹・・・・・お姉さま。本当に、この意味がお分かりになられないのですか?」
「・・・・・・。凛ちゃん。この『野牡丹』の意味はね、山などに咲いている牡丹。即ち『野生児』って事なのよ。」
「野生児・・・・だからか~~!みんな怒っているのは。なるほどね~~~!」
「お姉さま。野牡丹に何かあるのですか?」
「だって、私の別名が『野牡丹の君』だからよ。」
「エッ!お姉さまが『野牡丹の君』ですか!?」
「クッ!クスクスクス・・・・。まぁ、凛ちゃんなら分かりますわね。」
「咲ちゃんは『なでしこの君』でしょう。じゃあ、楓ちゃんは?」
「私は『桜桃の君』と呼ばれております。」
「へえ~~。みんな、それぞれに似合った名前がついているよね~~。ところで誰が考えるの?ピッタリじゃないの。」
「・・・・・・・・・。」(咲子。楓)
「ま、まあ、良いではありませんか。皆、シャレなんでのよ。きっと。」
「・・・・・・!じゃあ、私は『野生児の女』って事になる!」
「・・・・・。だから、凛ちゃん。それは・・・御自分に素直って事ではないのかしら。」
「そ、そうで御座いますわよ。お姉さま。きっと、私も含めて『羨ましい』って事ではないのでしょうか。」
「そうだよね~~~♪」
私は意味が分かって気持ちが落ち着いた。
なんだ~~!みんなは私が羨ましいのか!
本当に。誰が御付けになられたのでしょうか。
笑ってはいけませんが、凛ちゃんにピッタリの名前ですわね。
お姉さま~~~。お可哀想に・・・・
誰がこのような名前えを付けられたのでしょうか。
きっと宮中の女房様方ですわね。
私は『野牡丹の君』でも好きで御座います。
華。北の方様のお名前『野牡丹の君』は誰が御付けになられたのか分かりますか?
凛様の名誉に傷が付きます!月の姫様なのに・・・・
萩は悔しい!
萩様。気を落ち着かれなさいませ!
わたくしも『野牡丹の君』と北の方様から意味を聞かれた時はどのようにお答えすれば良いのか・・・・
本当に、わたくしも悔しいで御座います。
もし、北の方様がその意味を知ったら・・・・これも恐ろしい事で御座います。




