楓ちゃんが・・・・
楓ちゃんと咲ちゃんは私と鷹くんとの夫婦で挨拶をしに上司に会いに行った時の内容に興味深々。
まぁ、上司云々よりもあそこの女房さん達に!だと思う。
だから、その時の話しを聞きたくて今日は2人が来ています。
それも鷹くんが出勤する時間と訪問が重なった。
この2人、どんだけ聞きたいのか!
「おはよう御座います。お姉さま♪」
「おはよう御座います。凛ちゃん。」
「おはようサン!それにしても2人とも早いよね~~。」
「ええ!そりゃ、お姉さま!どうのようだったのかお聞きしとう御座いますわ!」
「ホホホホホ・・・。楓ちゃん、落ち着かれたら。凛ちゃんは逃げませんことよ。」
「そうだね~~、まぁ、別に大したイヤミでもなかったよ。もっと期待していたんだけどね。」
「エッ!・・・・!お姉さま!そうなのですか?でも、いろいろと女房様から言われたのではないのですか?」
「アッハハハハ・・・・。そんなの何でもないわよ。まぁ、私も言い返したけど。」
「まぁ~~。凛ちゃんらしいですわ。」
「ところで、どのような事を言われたのでしょうか?」
「ウ~~ン。まず、鷹明様がお可哀想で御座いますわ。次に、わたくしのほうが見映りがよろしいとか何とか。そうそう、いったい、どんな手を使ったのか。とか言われたわ。後はいろいろ言われたけど忘れた。」
「まぁ~~!!何たる侮辱なんですの!!」
「楓ちゃん。落ち着きなよ。」
「ホホホホ・・・そうですわ。それから?」
「それでね、私もいろいろと聞きたいじゃない。だから女房さん達の部屋の前で待機してたらさ、鷹くんが呼びにきて『いきなり私の手を握って』引きずられるようにして上司の部屋まで行ったわけなのよ。ホント!もっと聞きたかった~~~!」
「・・・・・!鷹明様がお姉さまの手を握られた?そして引きずられた?」
「楓ちゃん、違うのよ。凛ちゃんはね、遅いから鷹明様に連れて行かれたの。その時、手を握るほうが早いでしょう。」
「そうですわよね~~~。でも、鷹明様も大胆ですこと。女房様方のお部屋の前で御座いましょう。
その女房様方の前で手を握られた鷹明様ってステキですわね。(ウットリ)」
「まぁ~~楓ちゃんったら。友親様も同じではないのですか?」
「友親さま・・・・あの方はそのような事はなさらないの。私が女房様方に何を言われておりましても知らん顔。お姉さまが羨ましいですわ。」
「まぁ~~~。あの友親さまがねえ~~。では楓ちゃん、凛ちゃんにイヤミの返し方を教わりになったら如何かしら。」
「エェ!咲ちゃん・・・そんな事言ったってねぇ~~楓ちゃん。」
「いいえ!お姉さま。私に教えて下さいませ!」
いいのかなぁ~~?そんな事教えても・・・・後で友くんに怒られるじゃない!
でも、旦那さんが友くんだもん。楓ちゃんは何も知らないし。
そうだよね。ここで一発、浮気防止のためにも教えた方が良いよね。
凛ちゃん。良いのよ。楓ちゃんが可哀想でしょう。楓ちゃんは天然だから友親様に舐められているのよ。ここで、友親様をギャフンと言わせないと。
わたしと咲ちゃんは楓ちゃんについて同じような事を思っていたようでした。
「楓ちゃん。良いわ。教えてあげるから。」
「ハイ!お姉さま。宜しくお願い致します。」
わあ!!この子の目、キラキラしてるじゃない!楓ちゃんがイヤミを、それも凄いイヤミが言い返せたら楓ちゃん自信も自信がつくわよね。わたくしは凄く楽しみですこと。ホホホホ・・・・・
「咲ちゃん、女房役になって私にイヤミを言ってみて。」
「まぁ~~!どこの誰かと思いましたら鷹明様の北の方様ではありませんか!よくものこのこと参内されましたこと。オッホホホホホ・・・」
「・・・・・・え、ええ。まぁ、誰かと思いましたら、やはりあなた様でございましたか。ホホホホ・・・多分、わたくしはそうではないかと思いましたわ。」
「あら、北の方様。どうしてで御座いますの?」
「あら、だって。このような下らない事を仰るのは咲子様だけだからですのよ。気が付かれておられましたかしら?巷では咲子様の噂が・・・・ホホホホ。いいえ。これは内緒でございますわ。では失礼致します(ニッコリ)」
「どう、楓ちゃん。今のがイヤミの反し方の一部だよ。出来る?」
「・・・・・・・・・!(ヒック・・ヒック・・・)」
「楓ちゃん、どうしたの?急に泣き出してさ~~」
「・・・・私、私にはムリで御座います。そのような事は言えませんし。そんな言葉も思い付かないですわ・・・」
「・・・・楓ちゃん、そんなに凄かった?私達のイヤミ合戦。ほんの一部なのに。」
「怖い~~~!!怖いです。そのような言葉は今まで聞いたことも経験した事も御座いません。」
「そう。・・・・まぁ、咲ちゃんも凄かったよね。私はつい、つられて合わせてしまったわ。」
「まぁ、凛ちゃんこそ。わたくし、驚いていまいました。でも、こんなイヤミはねえ~~。凛ちゃん。」
「そう、そう。掛け合いかな。後は気迫が大事よね。それも普通の顔をして言うの。出来れば笑顔でね。それに、相手が一番、気になっているところ。例えば〇〇さんが言っていたとか、気になる男性の話しなどを織り交ぜるのよ。」
「・・・・私、そのような高度な事が出来るでしょうか?」
「大丈夫よ。だって、今でも私と咲ちゃんと友達でいられるでしょうよ。私も咲ちゃんも相当なもんだから。」
「まぁ!凛ちゃん。わたくしを凛ちゃんと同じにしないで下さいませ!」
「だって、咲ちゃんだって相当なものよ。でも、私はそんな咲ちゃんが好きなんだけどね。」
「何ですか!付けたしのような言い方は!」
「まぁまぁ、良いじゃないの。咲ちゃんも楓ちゃんもだ~~い好きだから。」
「まぁ、良いで御座います。」
「・・・・お姉さま!咲子さん!私、頑張りますわ!」
「そう、その調子よ!」
そして、咲ちゃんと楓ちゃんは帰って行かれました。
あとから萩さんが「本当に、凄いお話しで御座いましたね。」といやに感心されました。
でも、なんか疲れました。
本当に、わたくしと凛ちゃんとのイヤミの掛け合いを見ておられた楓ちゃん。
わたくしの事をどう、思われたでしょうね。
わたくしは上品で可憐で通っておりますのに。
このようなところを康紀様が見られましたらきっと、引かれると思います。
凛ちゃんと話しておりますと、つい転生前の性格が出てしまいますわ。
ダメ、ダメ・・・凛ちゃんのペースに巻き込まれないようにしなくては。
気をつけなくてはなりません!!




