出会い
「そんなことってある…?」
貼りだされた内容を見た私ことナギ・ミスティア(15歳)はそんな情けない声をあげていた。
私は今年、魔法学校アルカディアに入学した一人の生徒だ。
そして今日は成績別にクラスが発表される日。
「最下位…?Fクラス?」
おかしい、こんなはずじゃなかったはず!
最上位のAから数えてF、さらにその中の…ドベ。
「キャーー!!やったー!Aクラス!」
「俺B!」
「クソー!Cか!」
そんな声が聞こえてくる。
私だって特別良いわけじゃないけどテストだって問題なく…。
「あ!」
もしかして回答欄ずれて書いたような…?
「嘘だあぁぁぁぁぁ!!!」
そんな叫び声が学校中に響き渡ったのだった。
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「とほほ…私ってば、ほんとバカだ…」
意気消沈のまま当てもなく歩き続ける。
最近ほんとついてない。
魔法石はカラスに持っていかれるし。
ホウキは間違えて持っていかれて埃まみれで帰ってくるし。
今朝もドブの中に片足突っ込んじゃったし…。
「挙句の果てにFクラスだよー!」
もう無理!どこかへ行ってしまいたい!
海!そうだ海だ!
とにかく大きな水を見て叫べばこんなちっぽけな悩みなんて消えてしまうはずだ!
海なんて見たことはないけど…。
「なんて思っていたら…ここどこ?」
気が付けば見知らぬ場所にいた。
辺り一面草原で何もない。
本当にどこかへ行ってしまったようだ。
何年も住んでるけどこんな草原見たことないんだけど…。
「あ、いや待って!」
そういえば聞いたことある。
学校の近くに立ち入り禁止の区域があって、その中に何もない草原があるって。
「ここ…立ち入り禁止の場所!?」
まずい!早くもど…。
振り返るとまたしても草原。
人影もなし。
足跡もなし。
「…どっちから来たかわからない!!」
どどどどうしよう!!
私Fクラスなうえ問題なんて起こしたら停学どころじゃ…。
「助け…え!?」
ふと空を見上げると違和感があった。
「なに!?あれ!」
見ると空の一部が真っ黒に裂けていた。
ジジ…ジジ…とよくわからない音がしてゆっくりと大きくなっている。
「空が…!」
何かまずい気がする!
「に、逃げ!」
すぐにその場から逃げようとするが、
「ぐえっ!」
ドサッ!という音とともに何かが私の背中に落ちてきた。
「いったー!カエルみたいな声出しちゃ…えっ?」
そこには黒髪ロングの女の子、ここらではあまり見ないような服装で横たわっていた。
首元にはリボン、ジャケットを着てペンダントをぶら下げている。
スカートは何度も折り込まれていて上等そうに見える。
「きれい…」
とても顔が整っている。
この近くでは見ないような顔だちだ。
現実とは思えない状況に少し頬を触ってみる。
やわらかく少し暖かい。
「う…ん…?」
「あ…!」
生きてる!
「あの…」
慌てて手を放し声をかける。
むくりと女の子が起きる。
首元を確認してペンダントをつかみ、周りを見渡している。
「だ、大丈夫!?あ!そう言えば空が!逃げなきゃ…あれ?」
見ると裂けていた空は何事もなかったのように元に戻っている。
さっきまで…。
「ここ…どこ…?あなたは?」
声もきれ…じゃなくて!
「ここはアルカディアの…多分立ち入り禁止区域。私は…」
「アル…か?」
「え?知らない?超有名だと思うんだけど…」
はっ!そう言えばお母さんの書物で見たことがある!
ごくまれに異世界から突然人が現れることがあるって!
「もしかしてあなた、異世界人!?」
「いせ…?」
「あー、いや、そうだね、じゃあどこから来たの?」
「にほ…東の果て」
二歩?なんで歩数?
「東?えっと…そうじゃなくて国とか…地名とか!」
「こういう時東の果てから来たって言えっておばあちゃんが…」
「どういうこと!?」
ダメだ、ペースが狂う!
「名前…何?」
「え?」
「あなたの」
「わ、私?ナギ・ミスティアっていうんだけど…」
「ナギ…」
小さくつぶやく言葉が少しくすぐったい。
「私、赤月渚」
「ナギ…サ?」
私と名前が…。
「よろしく」
少し微笑みながら差し出してきた右手に、気が付けば私も右手を差し出していた。
「あ…」
何かが始まる予感がした。
主人公のナギは青い瞳の金髪ツインテールです。
髪の毛の長さは肩から少し下くらいです。
よろしくお願いします。




