伊豆の物語 二人セゾン
未成品とは言え元原稿を紛失していたため長らく取り掛かることができないでいました が この作品を仕上げないことには 外の諸編との繋がりが悪くなり 次の段階へと進むことが不可になると判断し 圧して書き記すことにしました 俄拵えの感は拭えませんが しょうことなく これも又改変を余儀なくされるかも知れませんね 重ね重ね申し訳ありません
⑨エピローグ ねえ あの人見たことなあい? 誰 あの変な帽子をかぶった人?ロシア帽子みたいな あぁ アレ あたし ほかの劇場で見たことがある気がする 難波?江戸? いや濱崎だったかしらん どこぞの喫茶店に夕陽が差し込み暖房が効き始め出した頃合い 窓際に陣取っていた一群の少女達がこちら側に背中を向けた奥まった一隅に座った人物に視線を向けていた あぁ アタシも見た気がする アタシは江戸?だったかな ひまちゃんの推しメンじゃあなあい? いやだあ 香織ちゃんの推しメンじゃあないの としばらくして奥の一角から小さな人が現れて 変帽子に片手を上げて挨拶した 腹具合は?変帽子が尋ねる いやまだまだダメだ 収まったならここで食事でもと思ったのだが いや悪い 早めに列車に戻って休みたい 最悪駅弁でも頼もう 了解 二人は連れ立って外へ出ていった 出際 中京もなかなか大きな町だったな また来よう そんな言葉が漏れ聞こえてきた




