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龍翔記  作者: GIN
532/693

0532話 門前の戦い その4

「……!」


短剣使いの攻撃を刀で受け流しがら反撃を狙う。


一歩二歩と足を後方にずらしながら攻撃を弾く。


三合撃ち合った後に刀を横薙ぎに振るう。


スピードは相手の方が上。


短剣使いは俺の攻撃を簡単に躱す。


短剣使いの攻撃は間隔が短く早い。


防御に際しては刀を振るわず、正面に構えたまま僅かな刃の動きでそれを受け止めていた。


「いまだ、撃て!」


「あぶない!」


俺が短剣使いに集中している様子を見て弓使いが矢を放ってくる。


「ぐぁっ!」


リュドミラが投げたナイフがその弓使いにヒットする。


が、それより一歩早くその弓使いが放った矢が俺に迫る。


「くっ!」


身体を捻ってなんとかその矢を躱す。


「……隙あり!」


大勢が崩れた俺に短剣使いの攻撃が迫る。


「……!」


俺は後方に身体を投げ出して、その攻撃を躱そうとする。


二の腕を少しだけ短剣が掠める。


完全に隙きをつかれた形になったことを考えれば大したダメージではない。


俺は素早く立ち上がると刀を構えて短剣使いを見る。


短剣使いも変わらず構えを取ったままだ。


今の攻防で俺を仕留められなかったことが意外なのだろうか。


まったく動こうとしなかった。


「……!」


俺の視界がグラリと揺れる。


「……くっ……毒か」


さきほどのかすり傷でも効果が出るほどの強力な毒の類を刃に塗り込んでいたのだろう。


再び視界が揺れる。


俺は思わず膝をついてしまう。


「リュウ!」


イヴの声が聞こえる。


「……!」


イヴは膝をついたのが視界に入り、俺の方を思わず向いてしまったのだろう。


ゴォゥッと轟音を立て、火球がイヴに迫る。


「チッ!」


先程と同じく横に跳び、火球を躱すイヴ。


だが、先程と違ったのはイヴが跳んだ先にも火球が迫っていることだ。


「なっ!」


イヴに迫る火球、魔法使いは二人いたのだ。


ゴォッと火に包まれるイヴ。


「ぐっ!」


地面を転げ回り、火を消すイヴ。


だが、所々に火傷が見られ、服や髪からプスプスと煙が上がっている。


イヴはなんとか立ち上がろうとするが、ダメージが大きいのか体勢を崩し、膝をついた。


「はぁぁっ!」


大柄な格闘家の攻撃を槍で受け止めるリサ。


だが体格の違いからくるパワーの差は大きく、受け止めたまま後方に押される。


「……ハハッ!」


ニヤリと笑った格闘家がもう一度、拳を叩き込んでくる。


「……!」


リサはその攻撃を身体を屈めて躱す。


そのまま槍を振るうと柄の部分で格闘家の脇腹を叩く。


「ハハッ!」


しかしこの攻撃では一切ダメージを受けていない様子の格闘家。


再びニヤリと笑うとリサに拳を叩き込んでくる。


「くっ!」


リサは屈んだ体勢のまま地を蹴り、若干の距離を取ると槍をグルリと回転させてそのまま突きを放つ。


格闘家の拳には手甲が噛められている。


その手甲とリサの槍の穂先がぶつかる。


そして弾き飛ばされたのはリサだった。


短剣使いの連続攻撃を受け流すベル。


素早い攻撃だが、ベルは落ち着いてそれに対処していた。


「次はアイツだ、撃て!」


弓使いがベルに向かって矢を放つ。


「……!」


短剣使いの攻撃を受け止めているベルに迫る矢。


そんな状況を好機と見たのか短剣使いは激しく攻撃を続ける。


迫る矢に激し攻撃。


追い込まれたベルが取った行動は……


「ぐはっ……!」


矢が突き刺さり、思わず悲鳴が漏れる。


滴り落ちる血。


当たりどころも良くなかったのか出血の量も多い。


ビクンビクンと身体が痙攣する。


「……」


意識がなくなったのかドサリと地面に崩れ落ちる。


そしてそれを見下ろす……


ベルの姿があった。


この光景に驚いたのは矢を放った弓使いだ。


「ア、アイツ……」


自分が放った矢は狙いすましたように女剣士を射抜くところだった。


加えて近くで女剣士に攻撃をしていた者もいた。


確実に当たるはずだった。


いや、当たったのだ。


女剣士に攻撃をした者に……


「ふぅ……」


矢が迫ってくるのをある種、冷静に見ていたベル。


そして迫りくる矢と短剣使いの攻撃を同時に防ぐ方法を思いつく。


それまで受け流していた短剣の攻撃をギリギリで躱すと、その短剣使いの胸ぐらをつかむ。


グッと引き寄せると盾代わりにして矢を受け止めたのだ。


「次は誰だ」


ベルの目には苦戦している仲間の姿が目に入った。

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