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四角
少女が少年の手を引いて逃げたのを確認した
「しかし・・・」
本当にこれは何なのだろう?
「おい、お前喋れないのか?」
「ギャリイイイ」
「うっせー!!!」
本当に何なのだろうか・・・
人を追い回し、転がる鉄球
そして
「顔がある・・・、でもうるさいんだよなあ・・・」
鉄球と向かい、ぶつぶつと呟くヨヅルだが、唐突にヨヅルを中心に黒い影が広がった。
「なん・・・」
上を向くヨヅルの視界に映ったのは、鉄球に似た物だった。
ただちがうのはその形だ。
「四角・・・・」
ヨヅルは最後まで呟く事もできずに地面に押し込まれてしまった。




