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国王の「妾の子」と呼ばれ王家から無視された王女は敵国の皇帝の側妃(人質)として嫁がされる。  作者: ロザンド


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011話 皇妃と側妃

この作品を選んで、お読み頂きありがとう御座います。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 ガイアス皇帝は側妃であるアンジュ妃に直轄領を発展させてくれた事に感謝の気持ちを込めて礼を言ってから本題のエミルダとの皇妃候補として向かい合い、頭の中を整理してからエミルダの意思を確認する。


「うっん、その何だ。エルドラルド公爵から皇妃として推薦されたが、エミルダ嬢は俺の皇妃となる意思があるのか問いたい」


「はい、正直言えば最初は皇妃などになりたいとは思っていませんでしたが、アンジュ妃様と出会い、そして話しているうちにアンジュ妃様と協力出来ればきっと帝国は素晴らしい国になると考えを改めました」

エミルダはガイアス皇帝の目を見て考えを話し、途中からアンジュ妃を見てから再度ガイアス陛下を見て考えを述べた。


「うん、それは俺の妃に成ると言う事か」


「はい、陛下さえ良ければ私が皇妃として陛下を支え、側妃のアンジュ妃様と二人で協力して陛下を支え、帝国を発展させ国民にとってより素晴らしい国にしたいと思います」


「そうか、分かった良いだろう。半年後に帝都の教会で挙式を上げる。その時には皇妃エミルダと側妃アンジュと二人と共に挙げる事にする」


「はい、勿論ですわ、アンジュ妃とお揃いのウェディングドレスでも好いですわね、陛下私とアンジュ妃共々宜しくお願い致しますわ」


「はい、承りました。エミルダ様、それは素敵な案ですね、後でご一緒にウェディングドレスのデザインを考えませんか」


「あ~、それは好いですわ、アンジュ妃様と一緒に考案すれば、きっと素晴らしいウェディングドレスが出来ると思いますわ、うふふ、楽しみだわ」


「はい、後ほど私の部屋で致しましょうか、ところで陛下、私はこのままこの領地にこれから先も住まわせて頂きたいのですが宜しいでしょう」


「あぁ、良いだろう、その代わりだが、エドワールに頼みがある」

ガイアス皇帝は後方の控えるエドワールを見る。


「ハッ、陛下何で御座いましょうか」


「うん、ルワイド侯爵家を復活させる。元々冤罪だったのだ。叙爵式は日程が決まりしだい通知する。アンジュを養女として傍で守護して欲しい」


「はい、喜んでお受けいたします」


「流石はガイアス皇帝です。私もそうすべきだと思ってました。私もアンジュ妃様は素晴らしいお方だと思っております。ぜひ私もエドワール殿と共にアンジュ妃の後ろ盾に成ろうと思っております」


「随分とエルドラルド公爵はアンジュの事を気に入っている様だな」


「はい、それはもう、アンジュ妃様はとても素晴らしいお方です。知れば知る程ですぞ!実に素晴らしい才能をお持ちの側妃ですぞ、もう娘のエミルダも気に入っております。こんな・・・・・」


エルドラルド公爵はガイアス皇帝がドン引きするくらい側妃のアンジュ妃の事を褒め称え、アンジュ自身も聞いていて恥ずかしくなるくらいで、隣に居たエミルダも父が褒め称えている間中ウンウンと頷き聞いていた。


「あの公爵様、それはいくら何でも褒め過ぎですわ、もう、私を褒め殺す気ですか、聞いている私が恥ずかしくなります」


「アッハハ、だが我が公爵領もアンジュ妃様の恩恵を受けておりますからな、陛下には是非娘のエミルダ共々大切にして頂きたいですな」


「そうか、確かにこの辺もかなり栄えていて正直言って驚いている。アンジュ妃には決して悪い様にしないと約束しよう」


「はい、ありがとう御座います。陛下これから末永側妃として宜しくお願いします」


「アンジュ妃はエミルダ嬢が皇妃になる事に異存が無いだな」


「はい、私は出来ればこの領で暮らしたいので、皇城には住み気が御座いません、母の故郷のこの領地で一生住みたいのです。そしてこの領地で骨を埋めたいと考えております」


「そうか、但し条件がある。月に5日ほど皇城の後宮に住んで貰う、それなら良いだろう」


「ところで陛下はアンジュ妃様の他に側妃を何人程娶るお心算なのですか」


「一応だがエミルダ嬢達と婚姻して3年間は娶る気はない。ただその3年間で皇妃と側妃の二人に後継者が出来なければ側妃を娶る事になる。それ以上は流石に俺の我儘が通らんからな」


「そうですか、それでは初夜は私とアンジュ妃の二人で一緒に陛下のお相手を致しましょうか、陛下には是非初夜の夜は頑張って頂きましょうか」


「はい、それは妙案ですわ、陛下宜しくお願い致します」


「えっ、俺が二人を一遍に抱くのか、そ・それはチョッと不味くは無いのか」


「あら、私とアンジュ妃様は一緒にお風呂に入る仲ですわ、もう裸のお付合いをしているのです。恥ずかしい事なんて何もありませんわ」


「はい、何なら陛下には精力剤を御用意致しますわ、陛下も早くお世継ぎが欲しいのですよね、私もこの領地の後継ぎが欲しいので陛下には是非頑張って頂きたいですわ」


「アッハハ、陛下も大変ですな、是非私の方からも陛下を応援させて貰いますぞ」


「うっ、まぁ、何とか善処する・・・・」

ガイアスは多少は揉めるのかと思ったが、何時の間にかアンジュ妃が公爵とエミルダ嬢とも仲良くなっているのに驚き予想外過ぎて困惑する。


 ガイアスは翌朝一番で城を出発して帝都へ向かったが、馬車に乗って整備された街道を通り、揺れが少なく馬車の中が快適ではあったが何故かドット精神的な疲れが出た。


まさか、あのエルドラルド公爵までが、アンジュ妃をあれほど褒めまくり気に入るとは予想外過ぎて、思わず眩暈がしそうになった。


あのクソ狸がだぞ、俺でも神経を使う帝国内の貴族の中で1番の権力者の公爵が、アンジュ妃を気に入るのも予想外だった。


ましてや才女と謂れ超プライドが高いエミルダ公爵令嬢とも意気投合し、昨晩はまるで幼い姉妹の様に同じベッドで寝る仲にまでなるとは、ガイアスに取っては末恐ろしいとさえ思えた。


ただ直轄領を出ると街道の状態があまり良くなく、突然馬車の揺れと振動が強まり、街道の具合でその領地の領主の技量が図れるとさえ言われ、アンジュ妃がいかに優れた領主であるかが実感できた。


 ガイザスは1週間の道程の馬車の旅を無事に終えて皇城に昼前に到着して、直ぐに執務室へ向い執務机の椅子に座り溜まった書類の処理を始める。


「陛下、エミルダ嬢との婚姻は纏まりましたか」


「あぁ、纏まった予定通りに結婚式の準備を始めてくれるか、その時にアンジュ側妃とエミルダ嬢の二人と式を挙げる事に決まったよ」


「えっ!、それは本当ですか、良くエミルダ嬢が承諾致しましたね」


「あぁ、嘘だと思うだろうが、あのエミルダ嬢が『アンジュ妃とお揃いのウェディングドレスで式を挙げましょう』と言ったんだぞ、信じられるか!」


「えっ、あの超が付くほどのプライドが高いエミルダ嬢がですか」


「あぁ、しかもアンジュ妃と同じベッドで寝る仲だぞ、それにだぞ、あの狸公爵がアンジュ妃をべた褒めしていたんだぞ、俺は何が何だかなんだかさっぱり理解出来なかったよ」


「はぁ~、まぁ、でも話が纏まって良かったですね」


「あのなエミルダ嬢がだな、初夜にはアンジュ妃と二人でお相手をすると言ってきたんたぞ、だから陛下頑張って下さいだぞ、どう思う」


「はぁ・・・それは私も陛下に頑張って下さいとしか言えませんね、しかし随分と仲が宜しいようで成り寄りです。皇妃と側妃が仲が好いと言う事は国家の繁栄に必須ですしね、それに滅多にない事ですからね」


「逆に仲が良すぎて怖いくらいだよ」

ガイアスは二人の仲の良さに逆に脅威に感じで背筋が寒くなる思いがした。


斯うしてガイアス皇帝とエミルダ公爵令嬢とアンジュ妃の結婚式の準備が始められて、その皇城内では役人達が忙しくに城内を駆けずる様に慌ただしく働きだす。

お読み頂き、ありがとう御座います。

もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。


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