第1話「隣人」
初めて書きます。よろしくお願いします。
日本の町、「彩風町」そこで起こる、物語。
彼の名前は気風晴人。普通な高校一年生。友達はたったの一人。だが、彼は、数より質派である。
「気風くん、おはよ」
「おはよ」
今、気風に話しかけた彼の名前は避訳誠。怖いものが苦手で、気風の一人だけの友達だ。
二人は学校に向かう最中、二人の女性の噂話を聞いた。
「ねえ知ってる?夜中の一時にノーソン(コンビニ)に入ったら、入店音が逆再生されるんだって。」
「え~なにそれ?誰かが中身いじってんじゃない?」
避訳が顔を青くして震えている。
「え?なにそれ、怖いよぉ。夜中にノーソン行くのはやめよ。」
「気になる、誠も一緒に行こう」
「えぇ⁉うそでしょ⁉僕はいやだよ?」
「一緒に行こ?ね?お願い。」
気風が避訳をじっと見つめる。
「気風くんがそこまで言うなら、いってあげるかぁ」
放課後 夕方
「じゃあ、明日の朝1時に誠ん家行くから。またね」
「またねー。」
重い足取りで、帰宅した避訳は頭を抱える。
「怖いよ行きたくないいいいい。でも気風くんがあそこまで言うのはたまにしかないし行ってあげるかぁ」
朝一時
「気風君いるかな?いる!よし、行こう。」
「よし。誠、行くよ。」
「はぁーい」
ノーソン到着
「入るよ。」
「う、うん」
気風が自動ドアを通った。
テレレレテテテレレレレレン♪
「なんだ、いつも通りじゃぁないか、気風くん、帰ろ」
避訳が早く帰ろうと、足を踏み出したその時だった。
♪ンレレレレレテテテレレレテ
「え?え?」
「本当に逆に鳴った」
♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ♪ンレレレレレテテテレレレテ
狂ったように、音が鳴り響く。
「うわぁあぁぁっなっ、何だ⁉これはっ」
「逆再生された入店音がなりまくってるぞ、誠!」
パニックになっている二人の前に、謎の男が冷たい声で言った。
「おまえたち、わざと界隈に来たのか。なら隣人が出るはずだ。」
「れ、れじでんと?ちょっと何言ってるかわかんないな、、」
「お、おい誠、お前の後ろ、何か出てるぞ。」
それは突然現れた。
「え?う、うわぁぁぁぁ、な、なんだこいつは⁉幽霊⁉何なんだぁぁ⁉」
「お、おい誠、俺の後ろにもなんか出てるぜ、そして、この空気、何かやばいものを感じるぜ。」
気風の後ろには、人間のような形をしているが、体の下半身が竜巻に包まれて、外側から見える上半身には、白い渦のようなマークが無数に刻まれている。青い体に青い顔、黄色く光った目をしていて、口はガスマスクのような白い物で隠れている者がいた。
避訳の後ろには、緑色のカメレオンのような形をしていて、鋭い爪に、カエルのような長い舌をしている。地面に四足歩行で這いつくばってる者がいた。
「いいか、お前らの後ろにいるソイツは、魂の隣に住んでるもう一人の自分……いわば『魂の隣人』だ。お前らの意志で動く、超能力の塊だと思えばいい。そんで、俺にはなぁ、そうやって隣人が芽生えたやつらに、隣人の能力を説明する義務っちゅうもんがあるんだ。」
「おい!お前ら!お前らの後ろにある隣人について調べるからちょっと待ってろ!」
男がそういうと、謎の本を出して、調べだした。
気風が小さな声で話しかけた。
「お、おい誠、なんだかわかんねぇが、とてつもなくやばい空気を感じるぞ」
「気風くん今のうちに逃げようよ」
「そうだな、走るぞ。」
ダッ!!!!!
気風と避訳は走り出した。確かに走った。だが、気がついたら店内にいた。
「どういうことだ⁉」
「あれ⁉確かに今外に出たはず、、」
謎の男が首からポキリと音を出し、苛立ちを隠し切れていない。
「いくら逃げても、俺の隣人、逆再生からは逃れられんぞ。」
「お、あったあった。気風、とか言ったか?お前の隣人は『ストラトス・サイクロン』空気の強弱を操れる。そんで、ま、ま、えー何だっけ?あ、誠ね。お前の隣人は『スキン・カメレオン』自分とか触れたものの色を自由自在に変えれる。」
「は?どういうこと?」
「そう思った二人。だが、なぜかはわからないが、それが正しいことだという確信があった。」
「気風くん、この話ほんとっぽいよ。後ろに実際いるわけだし。僕があいつが言ってたように色を変えれるか試してみるよ。」
すると、避訳の体は黒色になった。
「ほんとに変えれる、、すご」
謎の男がこぶしを握りしめた。
「本来、俺のやる事はここで終わり。だがよぉ、俺から逃げようとしやがって、俺は今、腹が立ってんだよ。てめーらを逆再生でぶちのめしてやるよ」
「は?」
気がついたら、誠が謎の男に殴られていた
「ぐッ、あッ」
気風晴人は、普段はとてもやさしい奴である‼だが、彼が全力でキレるものがある。それは‼自分の大事な人が、けなされたり、殴られたときである‼
ストラトス・サイクロンの周りの風が、そよ風ではなく、暴風へと変わったッ‼
「てめー、殺す‼」
気風の後ろのストラトス・サイクロンが気風とともに拳を構える。
そして、謎の男を殴りにいった。だがその時‼
「逆再生」
すると、ストラトス・サイクロンの拳が戻っていった、いや、ストラトス・サイクロンが戻ったのではない、時が戻ったのだ!
「なるほど、それがてめーの隣人ってやつか」
「逆再生はなぁ俺の位置は動かないんだぜぇ。そこも強みだ」
誠が目を覚ました。そして、誠が気風に、作戦を話した。
「誠のほうが俺より頭いいからよぉ、そういうのは、誠に任せるぜ、俺は言われたとおりに動く。」
すると、誠は黒色になり、店の陰に隠れつつ、謎の男の裏に回った。すると、誠は裏から洗剤を男に向かって投げた。だが、たったの一つも当たらなかった。
「一つも当たってないぜクソガキぃ」
すると、スキン・カメレオンが謎の男の首を後ろから絞めて、少し横にずらした。
「逆再生ッ‼」
首を絞めていたスキン・カメレオンの位置が前に戻った。
謎の男の位置は変わっていない。
謎の男「はっはっはっはーーっ俺に対する攻撃なんて全部戻してやるよぉぉ‼」
「あー、あとあんた、すこし動いた方がいいんじゃぁねえか?」
「あ?」
「てめー、まだ気づいてねーのか?」
「あ?何言ってんだガキ?」
「何のために、誠がてめーの位置をずらしたのかをよぉ‼」
「ま、まさかぁ‼」
「当たらなかった洗剤が俺の逆再生で戻って来てやがるッ‼しかも、あいつがずらしたせいでちょうど俺の目のところに来るッ‼」
ビシャァァッッ‼
「うあああああああああっ!目、目があああッ‼」
ザッと晴人が謎の男の前に立つ。
ストラトス・サイクロンが拳を構える。
謎の男はさっきまでの威勢が嘘のように、情けない声を上げた。
「や、やめてぇっ」
「100発、いや100発でも殴り足りねぇぜ」
「ラアアアッッッ」
ボゴォッ‼
「ラアッッラララララララララララララララララララ、ラアアアッッッ!!!!!」
「ラアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」ストラトス・サイクロンの拳が、暴風となって男を包み込む。
「ラアッ! ラララララララララララララッ!!」空気が圧縮され、爆音とともに男の体が宙に浮いた。
「い、痛いいいい」
「、、、、空気で潰れて死にな」
ドオオオオオオオン!!
数分後の帰り道
「うまくいってよかったね」
「誠のおかげだよ。とりあえず、帰るか」
「うん!」
「まったく、何をしてるのだ。あいつは」
現れた謎の影。気風たちの日常は、この夜を境に崩れ去っていく――




