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朝焼けは虹色か

カメレオンマン EP9ファイナル「朝焼けは虹色か」


「これを見ろ!」

振り返るカメレオンマン、

そこには、桐子に銃を向けている隊長が立っていた。


「カメレオンスーツを脱げ、」

隊長が叫ぶ。

カシュッ、シューン

レオンはスーツを脱いだ。

「それがお前か、やっと素顔を拝ませてくれたなカメレオンマン」

「満足か、隊長」

「まだだ、全部脱げ」

「パンツもか?」

「そうだ、お前は油断できない奴だからな。まだ、何か隠し持っていたら大変だろう」

ニヤリと笑う隊長。

「そうかい」

レオンは、アンダースーツを脱ぎ、最後のパンツまでも脱ぎ捨てた。

パサッ、

両手を上げるレオン。

「ハッハッハッハッ、いい格好だカメレオンマン」

「これで、最後だな」

「そうかな」

シュン、

レオンの身体が半透明になる。

「なに?」

眼の錯覚か?目を擦る隊長。

レオンは、あっという間に辺りの景色と同化した。

「お、お前…」

「そうさ、俺は、こんなスーツがなくても同化できるのさ」

「そんな、そんな人間がいるのか?」

「いるのさ、ここに」

シュババババーーー

その瞬間、レオンの口が大きく開いた!

大きな舌が、レオンの口の中から飛び出したのだ。

ガガガガガ、ガン、ガン、

激しい力で、隊長を殴りつける舌。

10メート、20メートル、30メートルをも吹き飛ばされる隊長。

ザザザー、血だらけになる隊長。

「……そ、そんな、手があったとは」

「これが、ほんとの奥の手って奴さ」

バタン、倒れ伏す隊長。

カサッ、カサッ、

足跡だけが、桐子の前にゆっくりと近づいてくる。

シュン、

姿を現すレオン。そこには、カメレオン皮膚のレオンが立っていた。

「さようなら、桐子さん」

「本当の姿を見せるのは、これで最後だ」

「レオン君!」桐子。

シュン、

消えるレオン。

どこにも居ない、辺りを見回す桐子。

壁に、

白いドレスを着た桐子が、傘をさしている絵が描いてあった。その上には、綺麗な虹があった。

カメレオンマン、サイン。

「レオン君…」


街の明かりが輝く。


シューン、シューン、

カメレオンマンが、街の中を飛び跳ねている。

尖った鼻、

突き出た眼、

長い指、

長い尻尾!

街中を悠然と飛び回るカメレオンマン。

朝焼け、ビルの屋上。

オレンジ色の保護色のカメレオンマンが、じっと朝日を見つめている。

一瞬、姿が現れる。

パパッ、

虹色に変化するカメレオンマン。

そのタッチは、

美しく、鮮やかな虹色だった。

シュン、

再び、朝日の中に同化するカメレオンマン。


誰にも見えない、

誰にも見ることは出来ない。

それはカメレオンだから、


それが、カメレオンマンだから…


「朝焼けは虹色か」ーーー終。

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