エネルギーゲームの衰退とエントロピーゲームの活性化
抽象的ですが、人生とはこういうことですという一つの物語です。
宇宙には3つの大きな法が働いています。対称性と双対性、そしてエントロピーです。
対称性は破れることによって存在を形作りますが、存在が消滅するときには必ず回復します。
双対性は波動と粒子の二重性、ホログラフィー、存在と無とを相補性で説明します。
エントロピーはエネルギーの質を表し、時間の流れる方向を定義します。
我々は対称性というものを意識しながら、物質界を構成する必要があります。
それ以上に、実はエントロピーというものを考慮しないと、宇宙の寿命へ多大な影響を与えます。
宇宙の一つ一つはライプニッツの言うモナドとも考えられます。
宇宙とは一つの精神体であり、他の宇宙とはエントロピーのやり取りを通じて関わっています。
やり取りを担うのは重力子であり、これも広義で言えば精神体です。
閉じた弦のように宇宙ひもとの融合と分離が自由な高次元体は全て精神性があります。
というのは、超弦理論とモナドロジーを双対な方程式に見立てた仮説です。
一つ一つの宇宙に精神性が宿り、宇宙から分離する閉じた弦も精神性があります。
なお精神性と重力は概念上は双対となるため、精神性を考慮するときには重力が無視でき、
重力を考慮するときは精神性を無視できます。
世界は、精神性で解いても、重力で解いても、本質的力学展開は変わりません。
読み取りやすい方で計算すればいいのです。
(重力が正確に読み取れる人間がどれくらいいるかわかりませんが。
恐らくコンパクト化した次元のゆがみも影響します。)
ところで地球世界の現在ではエネルギーゲームが行われているようにみえます。
よりエネルギーを蓄え、使用することで生命の価値を見出そうとしているのです。
エネルギーの最たるものはお金です。
しかしお金は物理でいうところの電気のような汎用性がある代わりに、
それ自身もはや何物にも自ら変質できない、質の低いエネルギーです。
(対して暴力は熱に相当するかもしれません。)
逆にエントロピーの低い質の高いエネルギーは人間の精神です。
精神が物語や意味を創出することからもそれは言えます。
エントロピーとは情報の記述法でもあります。
そして、現在の世界が行っているエネルギーゲームでは、このエントロピーが軽視されています。
お金というエントロピーの高いカオスな価値に、人間の精神が紐づけられて円環を完成させてしまっているのです。
つまり、価値の低いお金が価値の高い精神と交換することが強制されます。
これが地球世界のエネルギーの質の悪化の本当の原因です。
物理的にも環境破壊は問題になりますが、その破壊の真の原因は、お金が地球のエネルギーの質を劣化させているのです。
人間が価値である、あるいは意味や物語を創造できる機能の高い人間が価値があるとすれば、
地球の未来を考えたときに行われるべきは、エネルギーゲームではなく、エントロピーゲームです。
すなわち秩序へ向けて能力の競争は行われることで、
正当で公平な競争が起こり、地球をよくした人が幸福を享受する流れになります。
実際のところ、幸福というのもエントロピーの質です。
創造的で意味や物語の価値を知る人間の喜びや幸福は質の高さにあって、エネルギーの量にはありません。
なので、幸福とは何かという点において、質の観点を持ち込むことで、
地球で行われている生命の営みは、地球全体、さらには宇宙の永続性につながる動きへと変わるでしょう。
一人一人の人間の秩序構築力は無限です。
エネルギーゲームでは数の暴力がまかり通りますが、エントロピーゲームでは質が量を圧倒します。
朱に交われば赤くなるの原理によって、悪貨が良貨を駆逐してきたわけですが、
藍より出でて藍より青しの原理によって、かつてない秩序構築力を持つ次世代が、
エントロピーゲームを有効なゲームに変えていくでしょう。
宇宙で行われているのは実際にエントロピーゲームなのであり、
エネルギーゲームのプレイヤーはエントロピーゲームの公正さを見落としています。
そうして、平等という甘言でエネルギーゲームの過当競争を正当化しようとしていますが、
宇宙は全てを承知の上で、それを容認しているだけです。
エントロピーゲームでは、自分という人間の秩序化と自分の為すことの秩序性によって、
幸福という報酬が得られるシステムが地上に用意されています。
エネルギーゲームを少し忘れて、エントロピーゲームに耳を澄ませることができれば、
宇宙の公正さに再び信頼を持つことは可能です。
エネルギーゲームでは運が物を言いますが、エントロピーゲームでは質実さと成長が物を言います。
お金のゲームではなく、人間性のゲームが最も価値のあるゲームになってきます。
それに気が付いたエントロピーゲームプレイヤーは、
秩序が活性化して、永続していくブレーンワールドに身を置いたも同然です。
むしろ、その人物こそがそのブレーンワールドの秩序となっていきます。
エントロピーのやり取りが宇宙間では行われます。
それが物理原理のモナドと魂の原理のモナドの予定調和の仕組みです。
人間が妄想した神が作りあげた倫理ではなく、
このエントロピーという代数的ではない、幾何学的な倫理、
スピノザの体系のような倫理が、さらに磨かれて実践されることにより、
そのブレーンワールドの魂としての寿命が決まります。
現在の宇宙論ではやがて宇宙は膨張しつくして冷えてカオスになっていきますが、
隣にも無数の宇宙が実際には存在して、エントロピーのやり取りをしているのですから、
その宇宙自身の意志と同化したたましいなら、行く末を知ることも左右することも可能です。
そのためにもエネルギーゲームを卒業して、エントロピーゲームに着目すべきでしょう。
秩序の構築の仕方もさまざまあります。
秩序とは意味であり物語なのですから、客観性があると同じブレーンワールドにある魂は増えますし、
宇宙の規模が大きくなるほど、大きな物語が展開できるようにもなります。
小さな宇宙、一つの重力子の精神は永遠の孤独です。
そういう小さな宇宙に属さないように、自らの宇宙の意味や物語を壮大にしていきましょう。
それが生命というゲームです。
生命とはエントロピーを低減する機能を持った何かなのです。
自分と付き合う友人を選ぶ時も、エントロピーゲームを意識して、
自分の質が高まるような人を選ぶといいし、そういう人からだけ影響を受けるようにしたい。
質の高いものを求める人は同じように質の高いものを求める人を呼ぶ。
類友の原理も働くのであるから、エントロピーを無駄に増大させるエネルギー遊びは、
地球世界の滅亡を呼びかねない自殺行為なのである。
そういう自殺行為を地球自体が排除する機能を持ってるのが、
エントロピーゲームをしていれば、手に取るようにわかるのである。




