表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私が私に何としても伝えたいこと  作者: 深谷玄冬(松木朱夏)
13/21

僕は友達が少な…くて悪いか?

一度投稿したことのある内容です。序論の部分を持ってきました。

問題提起の部分ですが、その解説や解説は次話へと持ち越されます。

「正義は必ず勝つとは限らないし、悪は必ず裁かれるとは限らないし、努力は報われないことのほうが多いし、信頼が裏切られることはよくあるし、善意がもたらす悲劇は世の中に溢れている」

 -『僕は友達が少ない』平坂読著(MF文庫)9巻p.141より


 『僕は友達が少ない』というのはライトノベルの古典的名作だと言われる。ライトノベルというよりアニメが有名らしいが、私はあまりアニメは見ないので何とも言えない。ちなみに私がライトノベルを通常の文学より愛好するのは、現代の若い世代の等身大を研究しているからであるが、実像とずれていることくらいは知っているので安心して欲しい。え? 誰も心配してない? まあ、そうか。


 古典文学よりも現代の心情を研究する方が、新しい愛の表現もわかるし、私は現代社会に欠けているのは愛だと思っているから、そのさまざまな表現形態や内容について考える材料になるので、単純に読んでいて面白いというのもあるが、ライトノベルは好きだ。本当はマンガも範疇に入れたいが、紙数的なコスパの問題と出版されている量の問題、あとは絵やイラストは即物的だと思ってしまうのと、自分のストライクゾーンが狭いというのもある。ほぼほぼストーリーが目当てなので、ライトノベルの方が期待できる。マンガも評判なのを読みたいと思うことはある。


 今回の主題は冒頭の文章だ。もう一度引用しよう。「()()()()()()()()()()()()()し、()()()()()()()()()()()()()()し、()()()()()()()()ことのほうが多いし、()()()()()()()()ことはよくあるし、()()()()()()()()()は世の中に溢れている」。


 これは人間界の事実だと思う。この認識があるから今の人間界の歴史にはドラマが生じている。言ってみれば、この認識に関連して、信じる道や理想を掲げて現実に抗う人々と、現実の悲劇を助長する勢力、さらには諦観する者たちのドラマが地上で展開されている。諦観しつつもなんとか人生を充実させるために抗うのが、現実の面白さなのかなと思うし、この引用元のライトノベルも9巻以降の展開はその救済について語られる気がする。それはそれで実に人間らしくて面白い。


 だが、フィクションやドラマ、あるいは完全に他人事では、不運は面白いというか、不条理の味付けはおいしいというか、そういうのは認識したうえでも、さて自分がその犠牲となるときに救済される道や理解する道を示すべきではないかと考えるのは、宗教や哲学に親和性のある人間の仕事だろう。


 このテーゼに関して私の結論を言ってしまおう。「正義は必ず勝つとは限らないし、悪は必ず裁かれるとは限らないし、努力は報われないことのほうが多いし、信頼が裏切られることはよくあるし、善意がもたらす悲劇は世の中に溢れている」と言った時の、正義、悪、努力、信頼、善意を誰がいつどこでどう解釈しているかが問題である。


 もっと端的に言おう。正義なら負けない、悪なら裁かれる、努力なら報われる、信頼なら裏切られない、善意なら悲劇にならない。つまり、負けるなら正義ではないし、裁かれないなら悪ではない。報われないなら努力ではないし、裏切られるのなら信頼ではない。悲劇を招くなら善意ではない。


 これはかなり異常な考え方ではある。でも、世界から不条理を実質的に排除する道はおそらくこれが唯一だろう。受け入れがたいと思うので、一つ一つ見ていこう。

世界の不条理については利用している方も利用されている方もいると思うのですが、なんとかみんなが利用する側に回れないかなと思って書いた文章です。次話以降に、その核心が整理されていくはずです。ただし、文章は固くなります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ