落し物
学校に向かう途中、悠斗と出くわし一緒に登校することになったんだが...何故だか頼まれてる...
「だからさーこのチケットどうにかしてくれよ〜。このチケット男女限定でしかはいれなくて、無くさないと俺は...俺は深淵の闇夜に生きる吸血鬼に殺されてしまう...」
となんか中二臭く頼み込んでいる。
多分親なんだろうな...
悠斗の親は映画の制作スタッフで多分売れが悪かったから息子に行かそうと言う魂胆
なんだろ。
「別にそれはいいんだけどなぜ男女ペアチケットを渡す」
何考えてんだこいつ。俺に女友達なんていないの知ってるはずなのに...
「あ〜それか、姉とでも行ってこいよ。じゃあな〜」
チケットを早々と渡し逃げるように自分の教室へ行った。この年で姉と映画見に行くやつなんているのか!?さて誰と行こうか...。まず女友達って居たっけ?
そんなことを思いながら自分の机に座り、スマホをやっていた。
昼ご飯の時机でゆっくりスマホでもやっていたら男子共がなにやらそわそわし始め1人男子がこっちに向かってきた。それはこのクラスの委員長永山英二だった。
「おい陸、氷川って子から呼ばれてるぞ」
一瞬で椅子から立ち上がってしまった。なぜ氷川さんがこのクラスに...。クラス教えた覚えないんだけど...。そんなことはどうでもいい教室の前の廊下に行き、そこにはやはり氷川さんがいた。
「あのっ。これ...」
渡されたのは生徒手帳だった...
「この前会った次の日公園に行ったら落ちてたから届けてあげようかと...」
なるほど、生徒手帳でクラスが分かったのか
「あ、ありがとう。助かったよ」
ガタガタガタ........
後ろからドアの音が凄い鳴り見てみると男子達がこっちを見ていた...
だから氷川さん顔がひきつっていたのか...
「ちょっと移動しようか」
階段を降り玄関へ行き着いた。玄関まで来れば流石に来ないだろう
「ごめんね。なんか男子が凄い見てて」
あとでちゃんと言っておかないと勘違いが起きそうだな...
「大丈夫だよ。あ、なんか落ちたよ」
そういいつつ氷川さんは落ちた物を拾ってくれた。なんで俺のポッケからこんな時に落ちるんだよ。てか何が落ちたんだ...
「はい、あっ、これこの前上映された映画だ」
「あ、そうなんだ、貰い物なんだけど行く人居なくてさ〜。困っちゃうよね〜」
そう、ぼっちな俺は行く女の人もいない非リアなのだから...
「ほんと!これ行きたかったんだ!今度一緒に行かない?これ男女限定でしかはいれないから私男子の友達いなくて」
氷川さんは嬉しそうにそう言っていた。なぜだか脳内が追いつかない...。取り敢えず返事を...
「あ...うん、いいよ」
「ほんと!よかった〜。あっもうこんな時間!陸君だっけ、LINEやってる?」
玄関の時計を見るともう少しで次の授業が始まる
「やってるよ」
「良かった〜。LINE交換しよ」
何故だかLINEの交換を申込まれた。
氷川さんが言うまま交換をし、そろそろ時間なので自分達の教室に戻って行った。




