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守護戦士見習いのあれやこれや(仮)  作者: 阿野根の作者
本編 見習い守護戦士バイトする。
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学生守護戦士は学校生活中2

お母さんのご飯が食べたいな…。


いつもみたいにみんなで学食で食事中です。


「今日は、松花堂ショウカドウ弁当なん?」

恵美ちゃんが言った。

今日は伊勢うどんらしい。

黒々としたつゆに柔らかいうどんなんだとさっき力説してた。


「うん…また…五十嵐本家がさあ…内弟子なんだから住み込みなさいと…高校入学したから実家帰ったのに…。」

私はテンションひくく言った。


「そのエビフライもらい!」

セシリアちゃんが言った。

「良いよ…。」

お母さんが作った焼きエビフライの方が好きだし。

「ちょっと、テンション低いよ、こんなにおいしいお弁当持たせてくれてるんじゃない。」

セシリアちゃんが言った。

「そうだけどさ…ああ、本家の厨房料亭なみなんだよね。」

きれいなお煮しめも、照り焼きのぶりもキスの天ぷらも、カニクリームコロッケさえ…まったくときめかない…お母さんのスペインオムレツの方がいいよ。


「本家はいよいよ、次代側近確保に力を入れ始めたわけやね。」

呑気にうどんをすすりながら恵美ちゃんが言った。

「私なんてぜんぜん有望じゃないのに…。」

綺麗ににぎられた一口おにぎりを口に入れながら言った。

「いいじゃん、デザートまでついてるんだから。」

グレーププルーツの寒天よせをつまみながらセシリアちゃんが言った。


そういうことじゃないでしょう?まったく、のうてんきなんだから…。


自分で頼んだハンバーガー食べなよ。


はあ…帰るのもきが重いよ…。


「ただいま帰りました。」

たまには実家に帰りたい。


五十嵐本家は五十嵐村に広大な規模で広がっている。

道場も教えてもらう項目によって違う建物に分かれている。

自然空間や遺跡や町空間を再現したエリアもあるんだよね…。

そこで、なるべく実践さながらの守護戦士修行が行われてたりするんだよね。


「おかえり、週末はまた、グーレラーシャだよな。」

五十嵐の長老が言った。


相変わらず、素敵なハゲ頭だな、

別に良いけど。


「文月が中央道場で待ってるぞ。」

長老が言った。

「はい。」

なんだろう?


中央道場は五十嵐道場のすべての道場の中心でとても大きい。

全国守護戦士協会三次界本部の事務所もおかれてる。


「真姫奈まいりました。」

道場でたたずむ当主の文月さんに声をかけた。

「真姫奈さん、まっていました。」

文月さんがニコニコした。


「なんのごようですか?」

私みたいな下っ端ようはないとおもうけど。


「真姫奈さん、今年の夏休みはバイトざんまいですよね、こちらの依頼もうけてください。」

文月さんが紙を渡した。

「…ちびっこ守護戦士キャンプのスタッフですか?」

そこには元気なピンクと緑と黄色の守護戦士の格好をした子供たちの写真があった。


「それから…たまにはこっちの実習もしてくださいね、。」

文月さんが言った。


やっぱり…側近候補なのかな?


「味噌煮込みうどん最高ねん。」

うっとりとしながら恵美ちゃんが言った。


このうどんマニア…。


「あーあ、ついにいわれちゃったか…。」

セシリアちゃんがビーフシチューをつつきながら言った。


もちろん私の松花堂弁当の中身だ…。

今日は洋風らしく牡蠣のグラタンまでついている。


「…私、ヒフィゼギルド管理官長の事。」

うん、そうだよ。

「すきなん?」

恵美ちゃんが卵をつぶしながら言った。


好き?…。


「信頼してるって言おうと思ったんだよ。」

うん、あんな大人が私みたいな高校生相手にするわけないよね。


「まあ…いいんとちゃう、ヒフィゼはんといいなかになっても。」

恵美ちゃんが言った。


いいなか…相手にされないよ。

この間は誤解だったけど大モテだよね。


「それより…本当にどうするの?」

セシリアちゃんが、自分のエビアボカトチーズベーグルを食べながら言った。


「そうやな…明正和次元で就職して五十嵐本家にぎりだてするん?それとも、グーレラーシャで愛にいきるん?」

恵美ちゃんが聞いた。


「愛に生きればいいじゃない。」

魔法学科の友達の安川広美ちゃんが言った。

「彼氏は一緒じゃないん?」

恵美ちゃんが言った。


「勇者研でね、風見真姫奈捕獲作戦練ってる。」

不満そうに広美ちゃんが言った。


広美ちゃんの彼氏は石神護郎だからね。


「だから…私が捕獲してあげようと思って。」

広美ちゃんが微笑んだ。


女の友情なんてはかないって誰が言った?


「真姫奈にしかけるんなら私も相手だよ。」

セシリアちゃんが立ち上がった。


「うちも相手するで~。」

恵美ちゃんが言った。


「あら…多勢に無勢かしら?」

広美ちゃんがあでやかに微笑んだ。


わー、同じ成熟度とは思えない色っぽさだよ。


「事を構えるなら、外でやってね。」

学食のお兄さんにいわれた。


「…そう…じゃあ…行きましょう。」

広美ちゃんが言った。


「広美、気持ちは嬉しいがこれはオレの試練だ!」

広美ちゃんを迎えに来た石神が言った。


「迷惑だよ…。」

私は石神をにらんだ。


「くつろぎのところ悪かった、広美いくぞ。」

石神が言った。

「ええ、ごめんなさい、先走って。」

広美ちゃんが微笑んだ。


「だが…たとえかなわなくても、いつかお前を勇者研に入れて見せる!」

石神が腰に手をあてて言った。


「護郎さん…カッコいい。」

広美ちゃんがうっとりした。


「ああ、うどんがのびてしまったわー。」

白けたように恵美ちゃんが言った。

「私はもっと頭のいい人にしよう、彼氏は。」

セシリアちゃんが言った。


彼氏か…やっぱり背が高くて…濃い茶色の長い髪を三つ編みにしてて

いつもストイックな格好なのに色っぽい…。


ってそれ、ヒフィゼギルド管理官長じゃない。


なんで、ヒフィゼギルド管理官長がでてくるんだろう?

私みたいな小娘あわないよね…。

やっぱり…愛黎王女殿下みたいな美人か…。

イリディアさんみたいな理知的な人じゃないと似合わないよね。


ヒフィゼギルド管理官長、ヒフィゼ家って言う超セレブの貴族だし。

おじいちゃんが先先代王の弟で血筋的にも凄くいいらしいもん。


五十嵐家傍系の風見家の長女なんて釣り合わないよね。

じつはお姫様とかでもないかぎりスタートラインすらたてないなんて…。


しかも…本家は本当に文月さんの側近候補あつかいだし。

ほかに強い人たくさんいるのにな…。


まあ、信頼は嬉しいんだけどね。


「彼氏つくるより、うどん作る方がええわ。」

恵美ちゃんが言った。


うん、今は実習と学業がんばるときだよね。

がんばろっと。


ああ、夏休みちびっこ守護戦士キャンプの引率バイトもあるんだった。

ちゃんと事わっっておかないと…。


何か…グーレラーシャで仕事出来ないなんて…寂しい。

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