学生守護戦士はバイト中3
ヒフィゼギルド管理官長がモタマチムイ遺跡国に誰が迎えにいってるので
少し待機なんだって誰を迎えに行ったんだろう?
「ちゅん、私はシレルフィール遺跡所属の考古学冒険者なんだからね。」
金髪を一つにまとめた赤みがかった青い目の綺麗な女のひとがヒフィゼギルド管理官長に肩に抱き上げられて傭兵ギルド本部に入ってきた。
「うるさい、お前が強情なせいで貴重な時間をつぶしただろう?」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
いつもきっちりミツアミしてある髪が解けてる。
ワイルドで格好いいかも。
「なんで抱き上げるのさ。」
女のひとが言った。
「逃げるだろう?」
ヒフィゼギルド管理官長が笑った。
なんなんだろう?
胸がモヤモヤする。
「そりゃにげるよ。」
女のひとが言った。
なんか仲良さげだな…。
胸がチクチクする。
「ああ、真姫奈来てたのか?悪いなこいつを迎えにいっててな。」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
「そうなんですか?」
綺麗なひとだな。
「ちゅん、下ろして!」
女のひとが手足をバタバタさせて言った。
「断る!お前逃げるだろう?」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
仲良すぎ…ヒフィゼギルド管理官長の恋人なのかな?
そうだよね、ヒフィゼギルド管理官長
格好いもん、恋人くらいいるよね。
「あの、お忙しければ、私、他のひとに付きます。」
見てられない、イリディアさんに頼もうかな。
「べつに、いそかしくなんか…。」
ヒフィゼギルド管理官長がいいかけた。
「ガイウス、悪いな!愛黎!待ってたぞ!」
王宮警護官のアポロニュウス・ジエルキス主任警護官がやって来た。
「アポロニュウスさん!シレルフィール遺跡が呼んでるから帰る!」
愛黎さんが叫んだ。
「うるさい!アポロニュウス、どうする?」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
「最愛の愛黎・グーレラーシャ王女殿下を王宮までお連れしてくれる?」
ジエルキス主任警護官が言った。
最愛なんだ…。
しかも王女殿下でこんなに美人なら
ヒフィゼギルド管理官長にお似合いだよね…。
そう、素直に思うのに…心が痛い。
「ええ!嫌だよ!」
愛黎王女殿下は叫んだ。
「おっさんに連行はきついんだ、頼むよ。」
ジエルキス主任警護官が腰を擦りながら言った。
「…しかたないな、真姫奈、少し待機していてくれ。」
ヒフィゼギルド管理官長が言った。
「はい。」
ああ、なんでこんなにむなしいんだろう?
「ちゅんのバカ!」
愛黎王女殿下が暴れたのをヒフィゼギルド管理官長がより強く抱き締めた。
そうか、グーレラーシャ傭兵国の求愛行動ってこういう事なんだ。
やっぱり、絶世の美女にはかなわないや。
ヒフィゼギルド管理官は大事そうに
愛黎王女殿下を抱えて、ジエルキス主任警護官と出ていった。
後に残されたのは、心がズキズキ痛い私です。
「さてと、実習時間が勿体ないから誰か頼もうかな?」
私はむなしい気持ちを抱えてグーレラーシャ傭兵ギルド本部の配置事務室にいくために、
傭兵ギルド管理官長室から出た。
「真姫奈ちゃん、今日の業務はギルド管理官長と国王陛下の生誕祭の守護業務の確認だったんだけど…。」
サリュウス事務員さんが言った。
「ヒフィゼギルド管理官長は、最愛の王女殿下と王宮にいかれました、時間がもったいないのでどこかいれてください。」
仕事してれば、気が紛れるよね。
まあ、どうせ、私みたいな子供相手にされてないんだけどさ。
「そうなんだ?じゃ、シレネイアスさんとアカギ貿易の護衛業務お願いします。」
サリュウス事務員さんが言った。
「はい。」
シレネイアス・オプディアさんと一緒なんてはじめてだ。
「……わかりました、真姫奈さん、いこうか。」
シレネイアスさんが言った。
紳士的でとてもモーニングスターがメインウエポンな人に見えない。
「真姫奈さんと一度組んでみたかったんだ。」
オプディアさんが微笑んだ。
「よろしくお願いします。」
私は頭を下げた。
アカギ貿易は明正和次元からの商品を各地の
明正和次元商品を置く商店に下ろしてるそうで今日は、オスペナ知識国にある、新店舗、異世界屋百貨店に下ろしにいくそうです。
「こんなかわいい傭兵さんなら早く頼めば良かったわ。」
八千草馨社長が微笑んだ。
やり手の女性で成熟度は中年かな?
「ありがとうございます。」
愛想笑いしといた。
「しかも守護戦士じゃないの、お得よね♪」
八千草社長が言った。
「お得なのですか?」
オプディアさんが言った。
「ええ、守護戦士の准二級の子って全国守護戦士協会に頼むともう少しとられるのよね♪」
八千草社長が言った。
「二級以上の守護戦士の指導料がはいってるからですよ、傭兵ギルドは取りませんから。」
でも、実習って認められてお得だと先輩も言ってた。
バイト料から自分も少し引かれるんだよね、守護戦士協会のところでバイトすると。
「そうなの?まあ、よろしくね♪」
八千草社長が言った。
オスペナ知識国は水路が張り巡らされた。
比較的暑い国だ。
何よりも知識を大事にしていて
学校がたくさんある。
有名どころはゼタ学園、ヤユア大学なんといっても、世界最高学府、ヌー大学があるところだ。
「いいにおいがする。」
屋台から揚げ物のにおいが漂ってる。
「豆のコロッケが有名なのよ、美味しいわよ。」
八千草社長が言った。
そうなのか…ヒフィゼギルド管理官長なら、
おごって…ああ、たかっちゃだめだ。
最愛の王女殿下がいるんだもんね。
異世界屋百貨店は結構人が入ってた。
食品売り場も見覚えある白雪ふんわりエビ一千チーズ味から、あまりしらない、なすスナックまで陳列されてる。
上の階には衣料品から家具、魔化製品までうってる。
「八千草社長、今回は無事につきましたね。」
異世界屋百貨店店主さんが言った。
前回は盗賊に狙われて散々だったんだそうだ。
「グーレラーシャ傭兵ギルドの護衛付っていうのがきいたわね、かわいい守護戦士さんもいることだし。」
八千草社長が言った。
そうか、護衛業務のときグーレラーシャ傭兵ギルドって言う旗を掲げるのって犯罪抑制になるんだ。
でも、仕事して、モヤモヤ解消したかったよ。
まあ、犯罪がないのが一番だけどね。
「豆のコロッケ、気にしてたわよね、試食あるわよ、ヌー大学の研究室が開発した甘い豆なのよ。」
八千草社長が言った。
「良かったら食べて感想をお願いします。」
異世界屋百貨店の店主がそういってコロッケを出してくれた。
ここの店は異世界ものと地元産のものを売ってるんだってさ。
コロッケはホクホク甘くて美味しかったけど。
心が晴れないや。
帰りも何事もなく無事にすんだ。
「オプディアさん、ありがとうございました。」
私は頭を下げた。
「また、こう言う機会があるといいな♪」
オプディアさんが言った。
「そうですね。」
愛想笑いしかでないや。
たとえ、ヒフィゼギルド管理官長に恋人がいてもヒフィゼギルド管理官長がいいな。
でも、邪魔しちゃいけないよね。
あんな、大人な美人にはかなわないもん。




