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守護戦士見習いのあれやこれや(仮)  作者: 阿野根の作者
番外編 新二級守護戦士は抱き上げられる
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番外編 ギルド管理官長と紅茶。

ついに真姫奈が二級をとった。

それなのに今日は先輩と…荻原早菜嬢と飲むらしい。


ヒフィゼ家の居間でオレはため息をついた。

今日は真姫奈を抱き上げて王宮にある実家のヒフィゼ部屋群に来るつもりだったんだが…。


「ガイウス、今日は真姫奈嬢をつれてくると聞いていたが。」

父上の光星のデシティウスが軽やかな足取りでやって来た。

「今日は先輩と飲むそうです。」

オレは紅茶をあおった。

「そうか?一人者のオレに見せつけるのではないのか?」

父上がニヤリとした。


グーレラーシャ傭兵国人はほとんど伴侶は生涯ただ一人だ。

だけど、父上は今一人だ。

まあ、母上と離婚したのだが。

原因は父上がもてすぎることらしい。


息子のオレから見ても赤毛の色気のある美中年だからな。


「見せつけるもなにもこの腕の中が真姫奈の居場所ですから。」

オレは腕の中に真姫奈がいる想像をしてにやついた。


真姫奈が在学当時からがまんすること苦節何年ようやく真姫奈をこの腕に抱ける。


「向こう親御さんとはもう挨拶したのか?」

父上が紅茶にリキュールを入れながら言った。


職業傭兵の長い父上はいろんなところにいかれてて酒もおのみになるからな。

最近、酒場もグーレラーシャ傭兵国に出来て若いものや外国で飲み方を覚えた職業傭兵が通ってるようだ…オレも覚えた方がいいか?

時代は変わったと祖父上は嘆かれていたが…。

まあ、平和だということだろう。


「もちろんです。」

ご両親をはじめ兄上殿、祖父母上様にも挨拶をした。

だが、先祖の水の精霊王様とやらがごねてるそうだが…祖父上様は問題ないと柔らかな微笑みでおっしゃってたな。

「まあ、若いとはいいな。」

父上が紅茶を一口のんで微笑まれた。

「父上もまだまだお若いではありませんか。」

オレは紅茶を飲みながら言った。


明日グーレラーシャ転移門まで迎えにいこうか?それともいっそ実家の風見家…今からキユリの町までいってこようか?


「明日になれば来るのだろう?まてはよい…オレもそういう情熱的な時代があった。」

父上が窓辺によった。


窓の外には機械式と魔法式の明かりが中庭を輝かせている。


「お父様はまだまだお若いですわ、素敵なお相手はいませんの?」

姉上が入ってきた。

会話を聞いてたらしい。

「ジーミシア、お帰り、お前こそいないのか?」

父上がそうにかえすとやぶへびですわと姉上がしたをだした。


「そういえば、真姫奈さんを抱き上げてないわ、ガイウス、なにかあったの?」

姉上が外務担当官のローブを脱ぎながら言った。

「諸事情によりだ。」

オレは呟くように言った。

「まさか…ふられましたの?」

姉上が驚いた顔で言った。

「そんなわけないだろう!」

オレは思わず声を荒らげた。

「おこることないでしょう?大事な我が家のお嫁さんがいなければ気になるのが普通よ。」

姉上が右手のひらを前に出していった。

「そうだな、早く孫がみたい…ジーミシアもだぞ。」

父上が紅茶にリキュールを足しながら言った。


少し酔われてるようだな?


「お父様こそすてきなお母さまを探して兄弟をつくってくださいませ、着替えて参りますわ。」

姉上が外務担当官のローブをエレンディア王宮管理官に渡してそのまま従えて去っていった。


「まったく困った娘だ。」

父上が苦笑した。

「姉上を抱き上げる男は大変ですね。」

まあ、中途半端な男なら撃退してやるが。

「そうだな…まあ、明日は楽しみにしている。」

父上がそういって手をふってほぼリキュールの紅茶グラスを片手に出ていった。


オレは紅茶グラスをもって窓辺によった。

窓越しに月が見えた。


「真姫奈、明日、迎えにいくからな。」

オレは呟いて紅茶を飲んだ。


今夜の紅茶は甘くないな…。

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