剛力傭兵は観光中
…観光、楽しい…。
…天ぷら、すき焼き、唐揚げ、ハンバーガー…。
…最高ね、日本…♪
「ファイネ、日本って、誰も求愛行動とらないの?」
イリディア…それ、ショック?…。
「…郷に入れば郷に従え…。」
…そうして、グーレラーシャは文化を取り入れて大きくなった歴史があるのよ…。
「そうだけど!格好いい守護戦士の彼氏ゲットしようと思ったのに。」
…イリディア、宗旨が変わってるわ…。
ヒフィゼギルド管理官長の援護はどうなったの…。
…五十嵐本家ね、傭兵ギルド本部並みに広いわ…外から見たらそれほどじゃないのに…。
「ヒフィゼさんのお迎えに来たのですか?今、アタランテ帝国にいるので、すぐ行けるように手配させます。」
ニコニコと満面の笑みを浮かべて五十嵐本家当主の女性が言ったわ…。
「ええ、そうですの、ありがとうございます。」
…イリディアが援護にきたなんておくびにも出さず言ったわ…さすがね…。
「…イリディア、私、アタランテ帝国に行く前に唐揚げ食べたい…。」
…日本式の唐揚げ楽しみにしてたのよ…。
「…デリュスケシの港町で食べた、戦闘文官の唐揚げ弁当…中身魚だけど…日本式は鶏肉って聞いたわ…食べてみたいの…。」
…私は一生懸命…イリディアに説明したわ…。
…だって、食べたいもの…。
…観光の醍醐味はグルメよね…。
「瑠璃葉流亭で…ダメです…高級料亭ですし…緑夢亭が良いですかね、ご接待いたします。」
…五十嵐本家当主が言った…。
「それより!守護戦士の練習風景を見たいです!」
…イリディアが妙にキラキラして言ったわ…。
「いいですよ、唐揚げは…厨房に頼みましょうか。」
…五十嵐本家当主が言った…。
…厨房があるの?すごいわ…。
五十嵐本家の道場は磨きあげられててきれいだったわ…。
…ここにいるより、観光したいわ…。
…有名な空間テーマパークいきたいわ…。
「格好いいわ♪とくにあの人が素敵ね。」
…うっとりとイリディアが言ったわ…。
…視線の先にはスキンヘッドのすらりとした
壮年の男性が体術の指導をしていたわ…確かに格好いいけどこのみじゃないわ…。
「五十嵐の長老、五十嵐雄介です。」
五十嵐本家当主が言った…。
…そうなの?素晴らしい体術の腕前だわ…。
「雄介様…。」
イリディアが乙女チックに指を組んだわ…。
「イリディアさん、長老と組み手をしてみませんか?」
五十嵐本家当主が言ったわ…。
…イリディア、体術、大丈夫だったかしら?…。
「ええ、恥ずかしい。」
…イリディアが身体をくねくねさせた…。
…一目惚れなの?…。
「おじいさま、こちらの女性と組み手をお願いします。」
…五十嵐本家当主が言ったわ…。
「おお、わかった。」
…五十嵐の長老がそういって指導相手をとめてこちらに来たわ…。
「初めまして、イリディア・ハルシュケルですわ。」
イリディアが極上の笑みを浮かべたわ…。
「五十嵐雄介です。」
…五十嵐の長老が爽やかに微笑んでイリディアは真っ赤になったわ…。
二人がむだのない動きで対峙する。
実戦さながらかしら…?
イリディアもすごいけど、あの五十嵐の長老動きにむだがないわ…。
…なんか、真姫奈ちゃんが強いのがわかったわ…。
「素晴らしい腕前だな。」
…五十嵐の長老が爽やか笑った。
「雄介様こそお強いですわ。」
…負けて、起こしてもらったイリディアがうっとりと言った…。
「おじいさま、イリディアさんとお庭の散策などいかがですか?異世界の戦術などおききになったらいかがです?」
五十嵐本家当主が言ったわ…。
…なにかんがえてるの…?
「そうだな、良いだろうか?」
…五十嵐の長老が笑った…。
「はい!」
イリディアが言ったわ…。
…五十嵐の長老にエスコートされて、うっとりとイリディアが去っていった…そういえば、私達、ギルド管理官長の援護に来たんじゃなかったっけ…?
「ファイネさん、唐揚げができたそうです、行きましょう。」
…五十嵐本家当主がにこやかに言ったわ…。
…そうよ、唐揚げよ…どんなのかしら…♪
…大きな食堂にきれいに山盛りにされた唐揚げ…その他、美味しそうな料理の数々…。
「急だったので、大したものはできなかったのですが。」
…料理長が言ったわ…。
「…美味しいです、このハンバーグは風味が違いますね…。」
…唐揚げもすごくジューシーで美味しかったけど、この四角いハンバーグ最高よ…。
「松風焼きといって味噌が入っています、グーレラーシャは肉メインのお国柄と聞きましたので。」
…料理長が言ったわ…。
…それで、豚のロールカツとか、牛タン焼きとか出てるのね、煮物も鶏肉入ってるし…でも、薄味でいいわね
…最近グーレラーシャも健康志向で薄味野菜魚メイン生活が流行ってるのよね
主食は白ゴハンで…先先代国王伴侶、律様の啓蒙もあるんだけどね…。
「…美味しいです…。」
…美味しすぎよ、もっと食べたいわ…。
「良ければ、しばらく、家に滞在して観光されたらいかがですか?」
五十嵐本家当主がにこやかに言ったわ…。
…そうしようかしら?イリディアもあの五十嵐の長老に一目惚れみたいだし…ギルド管理官長にはもう少し一人で頑張ってもらって…。
「…イリディアと相談します…。」
…私は竜田揚げサンドイッチをたんのうしながら答えた…。
…なんて美味しいの…。
…やっぱり、しばらく滞在ね♪
空間テーマパークも…いきたいもの…。
…イリディアもあの長老に抱き上げてもらいたいみたいだし…。
アタランテ帝国はもう少ししたら行きましょう…。
ルビーの実も食べてみたいし…。




