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兄は森の中で
テフォプを見つけたのはダルエの執念と言えたであろう。姉の占い師を見つけるまではこの森から帰ることは許されぬ、父のもとへ、弟と母と家族のもとへ、王妃と国王のもとへと帰ることが許されないのだと心の中で何度も何度も繰り返した。狼に襲われそうになり、毒性の植物に触れそうになり、朝か夜かも分からない森の中で生死の狭間をさまよっているようなものから誘惑されもしながら、森の奥へ奥へと、テフォプの存在を信じて突き進んだのであった。
テフォプを見つけたのはダルエの執念と言えたであろう。姉の占い師を見つけるまではこの森から帰ることは許されぬ、父のもとへ、弟と母と家族のもとへ、王妃と国王のもとへと帰ることが許されないのだと心の中で何度も何度も繰り返した。狼に襲われそうになり、毒性の植物に触れそうになり、朝か夜かも分からない森の中で生死の狭間をさまよっているようなものから誘惑されもしながら、森の奥へ奥へと、テフォプの存在を信じて突き進んだのであった。