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そして占い師がやって来た
日が経つごとにニキウの腹は膨れた。城内の誰が言い出したのかも分からなかったが、せめて占い師に見せようということになった。年老いた女の占い師がやって来た。どこからやって来た者かは分からなかったが、評判の良い、誉れ高き占い師として召喚された。護衛の兵士どもはどうゆう訳か、この占い師の近くに寄ることができなかった。占い師は大きな風呂敷のような布地に小柄な身体全体を包ませ、ほっかむりを被って、顔は誰にも見えなかった。占い師は皺くちゃだらけの右手を王妃の腹の上においた。あまりの恐ろしさのためか、占い師は震えだした。王妃ニキウは占い師の手を自らの両手でやさしく包んだ。
「私の口からはとても申し上げられません。」
しわがれた声はどうしたものか、ようやっと占い師が呟いた言葉をニキウと近くの数名は聞き取ることができた。それだけ言うと占い師は自らの手を引いた。そして、いとこにあたる占い師がこの国にいるといった。占い師というよりは預言者であり、必要な未来を臆することなく正確に語るとのことだった。自分の姉であり、師でもあるとのことだった。心を閉ざし、森の奥深くへ身を潜めてしまったが、その姉の占い師ならば明るい未来を諭してくれようと言い残して、早々に城を去ってしまった。




