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異界の夏山は碧き世界を抱えて  作者: 妃 大和


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4. 乗馬にワルツのレッスンです

「マロンちゃーん、マロンちゃーん」

 私は鼻歌のように愛馬の名を連呼していた。

 日課にマロンのお世話が加わった。水替えにエサやりはもちろん、ブラッシングをする。これが意外と楽しい。時間があるときには厩舎に来ている。

 ちょっとプライドが高そうな栗毛の牝馬がブラッシングで気持ちよくなると鼻を鳴らして私に甘えるのだ。


 馬に乗ることがこんなに楽しいなんて! まだ引き馬だけど。馬を引いて乗馬の指導をするのはシュア君です。

 内ももは筋肉痛になるし、お尻は痛くなるけど、高い視界に風をきる爽快感とマロンちゃんの躍動する躰が素敵なの!

 早くもっと乗馬が上手になって色々なところを1人で自在に乗り回したい!

 そして格好良く乗りたい!


 反対に苦戦しているのが、ワルツ…踊るのはいいのよ。

 靴があ、なんであんなにヒール高いのを履かなくちゃいけないのよ…泣

 レースの表彰の時のドレス姿の時は見えないのを良いことにスカートの中、靴でした。だって疲れ切った身体で立って居るのもつらかったし。

 だいたい高校生なんてローファーが基本なの。夏くらいはサンダル履くけど、足カックンして捻挫なんてしたくないから5センチヒールまでしか履いたことないし。

 ワルツというか正装の時の靴ってヒール高さ8センチ? いいや、10センチあるでしょ。

 ハイヒールでは歩くのがやっと、踊ることなんてまだ無理無理。もう見事なへっぴり腰で、自分でもイヤになる。


 ハイヒールで生活する世の淑女の皆さん、エライ!

 私には自室ではシュリさんの特訓のもと、8センチヒール着用が義務付けられてしまいました。

 ワルツの練習時には5センチヒールですぞ。ズンチャッチャのリズムはカウントとれるけど、足が動いてくれない…いつになったらパートナー有りの練習になるんだか。



 まあ、ご飯は相変わらず味の濃い野菜のせいか美味しいし、景色は綺麗だし、気候は良いしで、充実した夏休みをおくっています。

 もちろん、持ってきた勉強道具で英単語ぐらいはキッチリ書き取りしてますよ。ハンパない量の英単語暗記の宿題が出ていて、休み明けにテストだもん。コツコツ覚えるしかないじゃない。

 覚えると言えば裏月語も簡単な挨拶程度を習得中。…まだうまく話せない。発音が違うのよ。喉の奥を振るわせたり、歯の隙間から息を出したり、が混ざっていてどうにも出せない音がある。屋敷で働いている獣人さんに挨拶するとビミョーに微笑まれるから、変な発音しているんだと思う。王族のフィアンセなんだから共通語である裏月語の挨拶くらいはしたいってもんでしょ。


 朝の体力作りとご飯の時間以外にうさ君に会わないなあ、なんて思いつつ裏月到着2日目の夕食を食べていたら、「明日一緒に遠出をする」と言われました。

 思ったより私の乗馬が上手くなったので、一緒に山の上の方にある村への視察に連れて行ってくれるって。観光みたいのには行けないのかなあと思っていた矢先だったので素直に嬉しい。ただでさえ美味しいご飯がもっと美味しくなったみたいな気がする。今日の夕食はチキンのトマトソース煮、バターライス添えですぞ。

 顔が緩むー。


「皇子、透子様にここまで喜んでいただけるとは仕事を頑張って片づけた甲斐があったものですね。」


 ラジェールさんがうさ君を冷やかすとは。相変わらず表情変わらないねえ。

 そっか、うさ君、忙しかったんだね。それであんまり見かけなかったんだ。


「元々、パーティ前にどこかに連れて行こうとは思っていたんだ。アルプの村からはここん所頻繁に相談があるから来てくれって依頼が来ていたし。観光で行くにもちょうど良いだろ。」


 食後、自室でシュリさんと明日のお出掛けの準備です。

 明日の朝早いもんで。

 着物の様な上衣は青緑色で、裾のすぼまったダボッとしたズボンは紫色です。そして頭にはターバンのような茶色い帽子。ショートブーツ着用となる。着ている姿をスマホに撮りたいとこだよね。でもここでの生活は秘密なので我慢我慢。頭の中に残しておくしかない。


 目覚ましを4時半にセットして、就寝です。

 楽しみ、楽しみ。











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