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第15話 バレたか?

 リーサがますます私を避けている気がする。普通に話すようにはなったが、様子がおかしいのは変わらない。かなりよそよそしくなってしまった。なぜこうなってしまったのだ? これははっきりとした原因を探って元のような親友の仲に戻さねばなるまい。

「おい、レインボードラゴン」

「は、お呼びでしょうか?」

「どうもリーサの様子がおかしいのだ。原因をそっと探ってくれ」

「わかりました」

そう言い残すとレインボードラゴンは私の元から去って行った。恐らく見つからぬよう陰から様子を覗うのだろう。

 

「キャー!」

「どうしたリーサ!」

「窓の外から大きなドラゴンが私を睨んでいます」


 タタタタタ!

「レインボードラゴン!」

「は、ミーニャ様!」

ボカ!

「そっと探れと言ったのだ! 速攻で見つかってどうする!」

「しかしミーニャ様。この大きな体ではどこに隠れても見つかってしまいます」

「かくれんぼ下手くそか! 役立たずめ!」

どうやら人選を間違えたようだ。確かにレインボードラゴンのような巨体では姿を隠すのは難しかろう。


「おい、レインボードラゴンスペシャル」

「は、お呼びでしょうか?」

「どうもリーサの様子がおかしいのだ。原因をそっと探ってくれ」

「・・・・・・」

「どうした?」

「あのう・・・・」

「何だ? 早く言え!」

「わたくしレインボードラゴンより体が大きいのですが・・・・」

「・・・・そうだったな」


「おい、レインボーグレートドラゴンスペシャルゴールド」

「は、お呼びでしょうか?」

「どうもリーサの様子がおかしいのだ。原因をそっと」

「先にお伝えさせていただきますが、わたくしレインボードラゴンスペシャルより体が大きいです」

「・・・・そうだったな」


 どいつもこいつも役に立たん奴ばかりだ。仕方ない。私が自ら探ることにするか。

「リーサ」

「はい、何でござりましょうか?」

やはりおかしい。こんな敬語今まで使っていなかったではないか。それに何だか体が震えているようにみえる。寒いのか? 今の気温は25℃。決して寒くないぞ? むしろ暑い方だ。


「この頃、私に対してよそよそしいがどうかしたのか?」

「そ、そんなことはござりませんです」

言葉になってないぞ。

「今までそんな話し方ではなかったではないか? どうしてそうなったのだ?」

「そんなことはありませぬわ」

おや、視線をそらせて話しているな。これは益々怪しい。まさか私の正体がばれてしまったというのか?


「リーサ」

「はい!」

「リーサは私の正体を知ってしまったのか?」

「し、し、し、知りませぬであります」

これは知っている可能性が高いな。もし知っているとなると修復が困難になるぞ。さてどうしたものか。これは難しいな。


 ジー。取り敢えず眺めてみた。

「ひええ!」

「私が怖いのか?」

「そんなことはありませんです。はい」

ジー。今度は睨んでみた。

「ごめんなさーい! どうかお許しください! 私を食べても美味しくないです!」

「私はドラゴンか!」


 この様子だと確実に私の正体に気付いているとみて間違いないな。ならば直球勝負といこうか。。

「私の正体を言って見ろ」

「ひえええええ!」

「知っているんだろ? いいから言って見ろ」

「そんなこと言われても困ります」

「なぜだ?」

「いえ別に深い意味はありませんであります」


 これは手強いな。なかなか本音を言いそうにない。なら少し脅しをかけてみるか。

「嘘をつくと後悔することになるがそれでもいいんだな?」

「はい! 知ってしまいました」

何と単純な!

「ほお知っているんだ?」

「ごめんなさーい」

この慌てよう、もう誤魔化すことはできぬか。


「リーサ」

「はい!!」

「どうだ。私の仲間にならないか? そうしたら世界の半分をお前にやろう」

「やっぱりラスボスでしたー!!!」

やはり知ってしまっていたか。どうして私がラスボスだとわかったのだ? ラスボスらしさなど欠片も見せなかったつもりだが。


「リーサ、少し聞くがどうして私がラスボスだとわかったのだ? ラスボスらしさなど微塵も見せなかったのに」

「あんな怖いドラゴンがひれ伏すんですよ。誰だってわかります!」

ギロ!

「え? あ、いやその・・・・」

ドドドドド。

「こんな生活もう嫌です! どうぞ煮るなり焼くなり好きにしてください!」


「ミーニャ様。こいつをいただいてもよろしいのでしょうか? 非常に美味しそうですが」

「まあ、本人は好きにしろと言っておるな」

「ごめんなさーい! やっぱり食べないでください! 私は貧乏がたたって脂肪分が少なく非常に不味いです」

あらあら泣いてしまった。ちょっとからかいすぎたかな?


「リーサ。大丈夫だ。お前を食べる奴などどこにもいないから安心せい。ん? こらー! 何で大鍋に出汁を入れて煮込んでおるのだ!」

「焼くより煮る方が好きなもので」

「ほう、私の親友を食べると」

「いえ、でもミーニャ様が」

「遺言はあるか? 100字以内でまとめろ。10秒だけ待ってやる」

「失礼いたしました! どうかお許しを」

問題はこれからどうやって元のような関係に戻していくかだな?


 こうして私は不可能に近い計画を練り始めるのであった。

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